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エアコンから水滴が落ちる!水漏れや室外機から水が垂れる原因

エアコンから水滴が落ちる!水漏れや室外機から水が垂れる原因

エアコンを使っていると、足元に水滴が落ちていたり、室外機の周りが水浸しになっていたりすることがあります。このようなエアコンの水漏れはよくあるトラブルですが、原因や対処法がよく分からないですよね。

そこで、エアコンの水に関するトラブルについて詳しく解説します。エアコンから落ちる水滴や室外機が水浸しになる原因と対処法などを解説するので、エアコンの水漏れのトラブル解消に役立ててください。

目次

    1 エアコンで水が出る理由

    実は、エアコンは故障していなくても水が出ます。そのため、まずはエアコンの仕組みを理解して、エアコンから出る水の原因がトラブルかどうかを確認してみましょう。

    1.1 エアコンの仕組み

    エアコンは、室内にある「エアコン本体(室内機)」と家の外にある「室外機」のセットが基本。この室内機と室外機をつなぐパイプの中には「冷媒」というガスが入っていて、この冷媒が機能することで、エアコンが冷房や暖房として使えます。

    エアコン冷房では、室内機の中で冷媒ガスが「液体から気体」になって、室内の空気の熱を回収します。液体から気体になって熱を奪える仕組みが気化熱。夏などの暑い日に手に水をかけると、水が蒸発するときに涼しく感じることができます。これが気化熱です。この仕組みを利用して、エアコン冷房では冷媒ガスが室内の熱を回収します。

    熱を回収した冷媒ガスはエアコンの室外機へ移動します。室外機の中で冷媒ガスは「気体から液体」になって、持っていた熱を外へ放出するのです。気体から液体になって熱を放出する仕組みが液化熱。水蒸気が冷えると水になるのは多くの人が経験していますよね。これを科学的に考えると、水蒸気という気体が熱を放出して水という液体になっているのです。このときに放出される熱が液化熱です。その後は冷媒ガスが再び室内機へ移動して熱を回収するという仕組みになっています。

    この繰り返しによって、室内の熱を外へ出して部屋を冷やすのがエアコン冷房の仕組み。そして、エアコン暖房ではエアコン冷房と反対のことが行われているだけです。

    エアコンから水滴が落ちる原因

    1.2 エアコンから水が出る理由

    まず思い出してほしいのが、冬の窓に水滴がつく現象。一般的に結露と呼ばれていますが、これは室内の空気中にある水蒸気が冷たい窓で冷やされて水になる現象です。夏場に冷たい飲み物を入れたコップに水滴がつくのも同じ現象と言えます。つまり、冷たいものと暖かいものという「温度差がある」と、そこに水滴ができるということが起こるのです。これはエアコンでも例外ではありません。

    エアコンでは冷媒ガスの熱を移動させるときに「熱交換器」を使います。つまり、エアコンの室内機と室外機の中には熱交換器があって、それぞれの熱交換器は冷媒ガスによって冷たくなっていたり暖かくなっていたりします。例えば、エアコン冷房の場合、冷媒ガスと部屋の空気の温度差などから熱交換器には「水滴」がつきます。これも結露という現象。

    さらに冷媒ガスが室外機に移動するときに配管の接続部分などを通ると、温度差によって水滴ができることもあるのです。この場合、室外機の配管などに水滴がつき、それが室外機の周りに垂れることもあります。要するに、エアコン冷房を使っていれば、室内機の中で結露による水が出たり、室外機の配管付近に水滴が垂れたりするのが普通なのです。

    反対に、エアコン暖房を使っている場合、室外機へ移動した冷媒ガスは冷たくなっています。しかし、室外機の中では、冷媒ガスが液体から気体になって空気の熱を回収しているのです。つまり、室外機の中で温度ムラができてしまい、熱交換器などに少しの水滴が発生してしまいます。この水滴が室外機の周りに垂れることがあるのです。

    また、エアコン暖房を使っていると、室外機には霜がつくことがあります。これは熱交換器に発生した水滴や室外機の周りで溶けた雪などが霜になるからです。しかし、エアコンの室外機に霜がつくと、エアコンの能力は低下。部屋を暖めることが難しくなるのです。

    そこで、エアコンは室外機の霜を溶かす「除霜運転(霜取り運転)」を行います。一時的に室内の熱を使ってエアコンの室外機の霜を溶かしますが、このときに大量の水が発生することがあるのです。つまり、霜を溶かした水は室外機の下に溜まることもありますが、それはエアコンが正常に作動しているだけと言えます。

    このようにエアコンでは暖房でも冷房でも水が出てしまいます。そのため、エアコンから水が垂れたり水滴が落ちたりしていても、必ずしも問題があるとは限らないのです。

    2 エアコンの室外機から水が垂れる原因と対処法

    エアコンが正常運転をしていても水が出ることは理解できたと思います。ここからはエアコンの正常運転なのか、それともエアコンに問題があるのかを見極めるポイントと対処法を紹介していきます。

    2.1 冬に室外機から水が垂れる原因と対処法

    冬にエアコン暖房を使っているとき、室外機から水が垂れたり室外機の下に水が溜まっていたりするのは、ほとんどはエアコンの正常運転。すでに解説したように、エアコン暖房の霜取りが原因で室外機の下に水が溜まることがあります。また、熱交換器などについた水滴が室外機から垂れただけということもあるのです。つまり、エアコンの正常な運転なので、不安になる必要はありません。

    ただし、エアコン暖房を使うだけで大量の水が垂れるのは困るという人もいますよね。そういう場合の対処法がドレンホースの設置。

    エアコンの室外機は、ドレンホースをつなぐことで室外機から出る水を任意の場所へ排出することができます。また、室外機の下などにドレンホースをつなぐための接続部があるのですが、通常のエアコン設置工事に含まれないこともあるのです。そのため、室外機にドレンホースが設置されていないこともあります。

    エアコンのドレンホースは長さにもよりますが、数百円から千円程度でも販売されています。室外機の取扱説明書などでドレン排水用の接続部の内径を確認して、ドレンホースを購入して接続するという対処法が有効ですよ。

    室外機から水が垂れる

    2.2 夏に室外機から水が垂れる原因と対処法

    夏にエアコン冷房を使っているときに室外機から水が垂れる原因は、冷媒ガスが配管などを通るときの温度差で発生した水滴がほとんどです。つまり、エアコンの正常運転。

    また、室外機の周りに大量の水がある場合、原因が室外機ということはほぼないと言えます。ほとんどの原因は室外機の周りの雨水が蒸発していないだけだったり、エアコンの室内機のドレン排水だったりするのです。特にドレン排水の問題ということが多いため、夏に室外機の周りが水浸しになっているような場合には、あとで紹介する「室内機から水滴が垂れてくるときの原因と対処法」の項目を参照してください。

    3 エアコンの室内機から水滴が落ちる原因と対処法

    エアコンの室内機から水滴が落ちたり、水漏れしたりする原因は様々。どこから水が漏れているのかを確認して、それぞれの原因の対処法を試してください。

    3.1 室内機のどこから水滴が落ちているかを確認

    エアコンの室内機から水滴が落ちるときの対処法は、原因の場所によって異なります。そのため、まずは室内のどこからどのように水滴が落ちるのかを確認して、それぞれの原因に合わせた対処法を試しましょう。

    水漏れの場所や症状 主な原因
    吹き出し口から水滴が垂れる
    • 風向板の向き
    • 室内の湿度
    エアコンの風で水滴が飛ぶ
    • フィルターの汚れ
    • 熱交換器の汚れ
    室内機から水滴が垂れる
    • ドレン排水の問題
    • ドレンホースの詰まり、汚れ
    • ドレンパンの汚れ
    • 配管や施工の問題
    室外機の周りに水が溜まる
    • ドレンホースの詰まり、汚れ

    室内機の水漏れの場所や症状ごとの主な原因です。また、室外機の周りに大量の水が溜まる場合、室内機から水滴が垂れる場合と同じで「ドレンホースの詰まりや汚れ」が原因と考えられます。そのため、室外機の周りに大量の水が溜まるときは、以下の室内機から水滴が垂れる場合の原因と対処法を参考にしてください。

    3.2 室内機の吹き出し口から水滴が垂れているときの原因と対処法

    エアコンは室内機の吹き出し口から風が出ます。その吹き出し口付近からポタポタと水滴が垂れている場合、主な原因は風向板の向き。

    例えば、風の向きを調節する風向板を下へ向けると、エアコンの風は風向板にあたります。すると、エアコンの風が冷たい場合には風向板が冷やされて結露が生じてしまうことがあるのです。その結露は水滴となって垂れてしまいます。つまり、エアコン冷房で吹き出し口から水滴が垂れる原因は、風向板の向きなのです。主に室内の湿度が高くてエアコン冷房を使っているときの症状です。

    この場合の対処法は、風向板の向きを変えることです。吹き出し口から出るエアコンの風が風向板に当たらないような向きにしてみましょう。また、エアコン冷房をしばらくつけていると、室内の湿度が下がって結露が生じなくなることも考えられるので、ある程度の時間が経過したら風向板の向きを戻してみても良いですよ。

    もしも対処法を試しても水滴が落ちてくる場合は、別の原因が考えられます。もう一度水滴が垂れる場所を確認するか、エアコンの点検を専門業者に依頼しましょう。

    3.3 エアコンの風と水滴が一緒に飛んでくるときの原因と対処法

    エアコンの風で水滴が飛んでくる場合、主な原因は2つ。一つ目がフィルターの汚れで、もう一つが熱交換器の汚れです。

    エアコンのフィルターが汚れてしまうと、エアコン内部の空気の流れが乱れてしまいます。すると、エアコンから吹き出す冷たい風が出にくくなったり、エアコンが吸い込む室内の空気が少なくなったりして、エアコン内部に温度ムラができるのです。その結果、エアコンの内部で冷たくなりすぎた風が結露を生じさせて、エアコン内部に水滴を生み出します。その水滴がエアコンの風で飛ばされることが主な原因。

    エアコンのフィルターが原因で水滴が飛んでくる場合、対処法はフィルターの掃除です。エアコンのフィルターをキレイに掃除して、水滴が飛ばなくなれば、フィルターが原因。それでも水滴が飛ぶようであれば、熱交換器の汚れが原因かも知れません。

    エアコンの熱交換器の汚れが原因の場合、フィルターが汚れている場合と同じでエアコン内部に温度ムラが生じます。同様にエアコン内部に結露ができて、その水滴がエアコンの風で飛ばされているのです。

    エアコンの熱交換器に汚れがある場合は掃除機などで表面のゴミを吸い取ります。また、エアコンの熱交換器は繊細な部品ですので、無理な掃除はやめましょう。汚れがひどい場合には、エアコン清掃業者に掃除してもらうことが最も安全。年に一度くらいはエアコンの清掃を依頼すると良いですよ。

    エアコンから水が落ちる原因

    3.4 室内機から水滴が垂れてくるときの原因と対処法

    室内機から水滴が垂れてくる場合、ほとんどはドレンホースの詰まりが原因。エアコンの水漏れのときに最も多い原因で、自分で改善できる場合もあるので、状況をよく調べてみましょう。

    エアコンのドレンホースは、エアコンの室内機で発生した水滴(結露水)を外へ排出するための仕組み。すでに紹介したように、エアコン冷房では室内機の中で水滴が発生して水が出るのがエアコンの正常運転です。その水を回収して外へ排出するためにあるのが、ドレンホースなのです。

    このエアコンのドレンホースが詰まると、室内機で発生した水の行き場がなくなって室内機から水滴が垂れてしまうことがあります。また、ドレンホースが詰まったことで、ドレンホースの途中から水が漏れることもあるのです。その漏れた水が室外機の周りを水浸しにすることもあります。つまり、ドレンホースの汚れや詰まりは、室内機からの水滴を垂らすこともありますし、室外機の周りに大量の水を出すことにもつながっているのです

    このドレンホースの詰まりや汚れが原因の場合の対処法は、ドレンホースの掃除などです。例えば、ドレンホースが折れ曲がっていたり、ドレンホースの先端に物が置いてあったりする場合は、折れ曲がりの解消や物を退けるだけでも原因を取り除くことができて水漏れを解消できる場合もあります。しかし、一般的にはドレンホースの先端は地面から数センチ離して設置されるため、このようなケースはほぼないと言えます。

    一方で、ドレンホースの詰まりや汚れがある場合には「ドレンホース用サクションポンプ」を使うことで、簡単に汚れを掃除することができます。専門業者に依頼して掃除してもらうと、出張費用を含めて数万円が必要。しかし、ホームセンターなどでドレンホース用サクションポンプを買ってくれば、三千円前後で済みます。使い方もポンプを引くだけで良いので、とても簡単ですよ。

    このほか、エアコンのドレンパンが汚れている場合も室内機から水滴が垂れることがあります。この場合は自分で掃除ができないため、専門業者に依頼してください。また、エアコンの施工不良、配管の不良や劣化などでも、ドレンホースへ室内機の結露水が流せずに水漏れが生じます。ただし、いずれの場合も自分で処置することができないため、初期不良の場合はエアコンの設置業者、それ以外のケースは専門業者に依頼して対応してもらいましょう。

    4 まとめ

    エアコンの室内機から水滴が落ちる場合、ほとんどはドレンホースの詰まりが原因です。ドレンホース用サクションポンプで掃除するか、専門業者に依頼しましょう。

    また、室外機から水が垂れるのはエアコンの正常運転がほとんどなので、不安になる必要はありません。ただし、室外機の水が気になるときはドレンホースを購入して室外機につなぐと、任意の場所へ排水することができて便利ですよ。

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