エアコンから異音が!ポコポコ、ジージー音の原因は室外機?
2019年3月25日 更新エアコンを使っていて、ふと異音に気づいたことはありませんか?ポコポコやミシミシ、ジージーなどの異音に気づくと、エアコンを使っている間はずっと気になってしまいますよね。
そこで、エアコンから異音がするときの原因と対処法を紹介します。ただし、エアコンが正常に作動するときに発する異音もあるので、すべての原因に対処できる訳ではありません。もしもエアコンから異音がする場合には、ここで紹介する異音の原因を参考にして対処してみましょう。
目次
1 エアコンから異音がする原因
エアコンからの音には、正常な動作音と故障によって発生する異音があります。まずは、エアコンから聞こえる音が正常な動作音なのか、故障による異音なのかを判断してみましょう。
1.1 故障ではないエアコンの異音と原因と対処法
エアコンから聞こえる異音は、実はエアコンの正常な動作音ということがあります。エアコンの動作音については、エアコンを稼働するときに出てしまう音なので、すべてを消すことは難しいと言えます。
まずは、多くのエアコンが動作するときに出してしまう動作音や故障ではない原因で発する異音を一覧で紹介
エアコンの異音 | 原因 |
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ミシミシ、ミシッなど |
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ガタガタ、カタカタなど |
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ポコポコ |
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ゴー |
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ブシュ、プシューなど |
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ビシッ、パキ、ペキなど |
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ブーン、スー、サーなど |
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シャー、シュー、シュルシュルなど |
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ジージー、カチッ、ウィーンなど |
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ここで紹介した異音は、ほとんどがエアコンの正常な動作が原因。フィルターの汚れが原因の場合もありますが、その異音はフィルターの掃除で対処できるのです。
また、部品の取りつけが悪い場合は、一度エアコンを消してから部品を取りつけ直すと解消します。ただし、エアコンから「カタカタ」という異音がする場合、各部品を取りつけ直しても解消しないケースがあるので要注意。例えば、日立のエアコンの場合、一般的に冷媒の制御に使われる「電磁弁」の作動音が「カタカタ」という音がするのです。ほかのメーカーのエアコンでも同様のケースが考えられるため、必ずしも部品の取りつけ直しで解消する訳ではないことも確認しておきましょう。
さらに「カタカタ」という異音は、エアコンの汚れが原因で発生することがあります。例えば、フィルターの目詰まりなどが原因で、エアコンの空気の流れによってフィルターが動いてしまっているということがあるのです。そのため、カタカタという異音がするときにはフィルターの掃除も重要なポイント。部品の取りつけ直しとフィルターの掃除を試してください。
エアコンから「ポコポコ」という異音がするのは、エアコンの正常な動作が原因の音。室内で換気扇を使ったり外で風が強く吹いていたりすると、室内の圧力の関係でエアコンのドレンホースから空気が入ってポコポコと音が出てしまうことがあるのです。故障ではないため、不安になる必要はありません。
もしもエアコンのポコポコという音が気になるという場合は、いくつかの対処法を試すと良いでしょう。例えば、室内の換気を兼ねて、窓を開けてみるというのも効果的。室内の気密性が低くなって、ポコポコという音がしにくくなります。また、ドレンホースに「ドレン用逆止弁」を設置することも有効です。ドレン用逆止弁の設置については、エアコンの設置業者などに相談しましょう。ただし、有料工事となることを忘れないようにしてください。
1.2 エアコンの異音から分かる故障の原因と対処法
次に、エアコンの故障が原因で発生する異音を紹介。
エアコンの異音 | 原因 |
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キュルキュル |
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ゴンゴン、ガラガラなど |
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キィー |
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エアコンから「キュルキュル」という異音がする場合、多くはモーターの故障が原因。ファンのモーターが破損したり、ずれたりしてベアリング部分が音を出していることなどが推測されます。モーターの潤滑油が減っている場合も、同じようにキュルキュルという音がします。また、エアコンの接続部品などがずれていて、エアコンが稼働するときの振動が原因で音を出している場合などもあるのです。
いずれの場合でも修理が必要。まずは故障の原因を特定するために専門業者に点検を依頼して、故障原因が判明したところで修理を依頼してください。ただし、エアコンのモーターを修理する場合、費用が高額になるケースがあります。工事の担当者の出張費用などを含めて数万円という見つもりになったという人もいて、安いエアコンに買い替えたほうが良い場合もあるので要注意。
また、キュルキュルという異音は、エアコンが正常に稼働していないときなどに起こりやすいと言えます。空気の流れが悪いときにもキュルキュルという異音がすることもあり、フィルターなどの掃除をすると解消することもあるのです。この場合、エアコンの点検を兼ねて「エアコンの清掃業者に掃除を依頼する」というのが効果的。エアコンの掃除で異音がしなくなることもありますし、故障が原因であれば、清掃業者に指摘してもらえます。
エアコンから「ゴンゴン」や「ガラガラ」という異音がする場合、内部の部品が破損して運転中にどこかに当たっているということが疑われます。通常のエアコンでは考えられない異音ですから、速やかな修理・点検が必要。早い段階で修理をすれば、高額の修理費用を払わずに済む場合もあります。ただし、修理が難しい場合や修理よりも新しいエアコンに交換するほうが安い場合もあるので、よく考えておきましょう。
エアコンの運転中に「キィー」という異音がするのは、エアコンのモーターの劣化などが原因と強く疑われます。エアコンの使い方にもよりますが、エアコンの耐用年数は10年が一般的。それに近い、もしくはそれ以上使っているエアコンであれば、修理よりも交換を検討しましょう。
1.3 室外機から異音がする場合の原因と対処法
エアコンは室内機と室外機がセット。そのため、エアコンからの異音が室外機からするということもありますよね。そこで、室外機から異音がする場合の原因もチェックしておきましょう。
エアコンの室外機の異音の原因には、次のようなものがあります。
- 室外機の正常な動作音(ファン、コンプレッサー)
- 室外機の汚れ
- 室外機の劣化、部品の破損
- 室外機の設置不良
エアコンの室外機は、正常に稼働していても音がします。特にファンやコンプレッサーの音は、エアコンのメーカーごとに大きさが異なるのです。また、エアコンの出力にも左右されるため、室外機の音が大きくてもすぐに異音とは判断しないことがポイント。まずは室外機の騒音対策を試してから考えましょう。
エアコンの室外機は汚れが溜まっていると、音が大きくなったり異音がしたりします。特に室外機にゴミなどが溜まって空気の流れを阻害すると、今までとは違う異音がすることが多くなるのです。まずは室外機を掃除して、それから本当に異音がするかどうかを確認することが大切。
次にエアコンの室外機から異音がする原因となるのが、部品の劣化や破損。古いエアコンの室外機からは異音がしやすくなりますし、部品が破損してしまうと、ファンが回転するときに破損部分が接触して異音を出すこともあるのです。室外機は家の外にあるため、風で飛来したゴミを巻き込んで部品が破損するというケースもあります。室外機から異音がするときは、室外機を点検してもらうことも大切です。
最後に、エアコンの室外機の設置状態が悪い場合も異音がしやすくなります。エアコンの室外機ではファンとコンプレッサーが稼働していて、稼働中は振動を起こしています。正しく室外機が設置されていれば、この振動が異音や騒音になることはないのです。しかし、室外機の設置状態に問題があれば、エアコンをつけたときに室外機が振動して、その振動が大きな音に変化。異音や騒音となることがあるのです。
エアコンの室外機から異音や騒音がする場合、防振ゴムを使ったり、室外機の土台を変えたりすると音がしなくなることもあります。室外機がガタガタと振動するような異音を出すときには有効な手段となるため、室外機の異音によっては検討することが良いですよ。
そのほか、エアコンは室内機と室外機がセットですから、室内機の影響が室外機に出てしまうこともあります。エアコンから異音がしたときは、掃除が第一。エアコンの掃除をしても異音が収まらないときは、専門業者に点検してもらうのが無難です。自分で原因を探そうとしてエアコンを故障させることもあるため、十分に注意しておきましょう。
2 まとめ
エアコンから異音がするときの原因と対処法を解説してきました。エアコンから異音がするときは、ほとんどは部品の取りつけ直しや掃除で解消できます。もしも部品を取りつけ直したり、エアコンを掃除したりしても解消できないときは、エアコンの故障が原因と疑われます。速やかに専門業者に点検してもらうのが良いですよ。