エアコン(冷房)が効かない!原因は室外機かリモコン、本体のどれ?
2019年3月25日 更新エアコン冷房が効かないとき、原因が分からないと困りますよね。しかも、冷房が効かないだけでは、エアコンの本体が故障しているのか、室外機に問題があるのかなど、判断もできないですよね。
そこで、エアコン冷房が効かないときの原因と対処法を解説します。エアコンが効かないときのチェックポイントも解説するので、原因を見つけるために役立ててくださいね。
目次
1 エアコンが動かないときの原因と対処法
エアコン冷房が効かないというよりも、そもそもエアコンが動かないということもありますよね。そこで、エアコン冷房が稼働しないときの原因と対処法から解説。
1.1 エアコンが動かないときの原因
そもそもエアコンが動かないと、エアコン冷房は効きません。そこで、エアコンが動かないときの原因を見つけるためのチェックポイントを一覧で紹介。
チェックポイント | 内容・確認方法 |
---|---|
停電 |
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ブレーカー |
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電源・コンセント |
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リモコン |
|
まずはこの4点をチェック。停電や漏電によってエアコンのブレーカーが落ちている場合もありますし、エアコンの掃除をしたときに落としたままになっているということも考えられます。エアコンのコンセントについても同様です。念のためにチェックしてみましょう。
エアコンが動くかどうかは電源ランプをチェック。リモコンの電源ボタンを押したときに電源ランプが点灯すれば、エアコンの起動には成功していると考えられます。そのため、電源ランプが点灯すれば、ほかの原因でエアコンが動かないと考えられるのです。
もしも電源ランプが点灯しない場合は、エアコン本体が故障しているおそれがあります。リモコンの電池を入れ替えてもエアコンが反応しなければ、エアコン本体の故障が原因です。反応があれば、リモコンの電池が原因。
ただし、リモコンが故障している場合にはエアコン本体も反応しないため、スマホをエアコンのリモコンとして使える「リモコンアプリ」なども試してみましょう。汎用リモコンでも代用できますが、スマホアプリのほうが手軽。エアコンの各メーカーが提供するアプリなどもあるため、リモコンの故障が原因かどうかを確認するくらいは簡単です。
1.2 どうやってもエアコンが動かないときの対処法
どうやってもエアコンが動かない場合、本体の故障が原因と推測できます。エアコンを修理する場合でも専門業者による点検が必須。エアコンのどの部分が故障していて、どのくらいの修理費用がかかるのかなど、専門業者に見積もりを出してもらいましょう。
エアコンの修理費用は高額になることがあります。故障原因によっては新しいエアコンを購入するほうが安くなることも珍しくないでしょう。修理費用の見積もりと新しいエアコンの購入・設置費用を照らし合わせて、どちらが良いのかを考えてください。
2 エアコン冷房が効かないときの原因と対処法
エアコンは動くけれど、冷房が効かないのは困りますよね。そこで、エアコン冷房が効かないときの原因と対処法を解説。
2.1 エアコン冷房が効かないときの主な原因
エアコン冷房が効かない原因は様々。そこで、エアコン冷房が効かないときの原因を探すためのチェックポイントを一覧で紹介。
チェックポイント | 内容・確認方法 |
---|---|
エアコンの設定 |
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リモコン |
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室外機 |
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室内機(エアコン本体) |
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ガス漏れ |
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そのほか(本体の故障) |
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エアコンの冷房が効かない場合、チェックポイントで紹介した6つが主な原因。それぞれの原因に対する対処法は以下の項目で紹介しますが、まずはチェックポイントの内容を確認してください。そして、エアコン冷房が効かない原因を見つけてから、落ち着いて対処していきましょう。
2.2 エアコンの設定やリモコンが原因のときの対処法
エアコンの設定が間違っていると、エアコン冷房が効かない原因となります。例えば、冷房をつけているつもりでも、エアコンの設定が暖房になっていれば、冷房が効くはずはないですよね。
エアコンの設定については、リモコンの表示を確認。ただし、リモコンが故障していれば、エアコンの設定の表示も正しいかどうかが分かりません。そこで、エアコンの設定が正しいかどうかを確認するときには、必ずリモコンが故障していないかどうかを確認しましょう。
まずは、リモコンの表示などで、エアコンの設定が正しいことを確認。もしも間違っていれば、リモコンで設定を正します。ここで冷房が効くようになれば、エアコンの設定が原因です。
エアコンの設定が正しい場合には、リモコンが原因である可能性を調べます。リモコンが故障していたり、リモコン操作が原因で冷房が効かなかったりする場合の確認方法は、次の手順で行います。
最初にリモコンの電池が原因である可能性を確認。電池の残量があるか、電池が正しくセットされているかを確認します。念のために新しい電池に入れ替えてみるのも良いでしょう。そうして、リモコン故障していなければ正常に使える状態にします。
次に、実際にリモコンでエアコンを操作してみます。もしもエアコンがリモコン操作に反応しなければ、リモコンの故障が原因。エアコンが反応すれば、リモコン操作が原因で冷房が効かないか、それ以外の原因となります。
リモコン操作が原因でエアコン冷房が効かない場合、リモコンで操作したつもりがエアコンは反応していなかったということが考えられるのです。エアコンに限らず、リモコンは対象に向けて操作する必要があります。つまり、リモコンを操作したときの向きが悪かったことが原因で、リモコンの表示とエアコンの設定が異なっているおそれがあるのです。
この場合、一度エアコンの設定を変えるようにリモコン操作をすれば、簡単に確認できます。エアコンの設定温度を変えたり、冷房から除湿モードなどに変更して冷房に戻したりする操作をすれば、エアコンの設定がリセット。正しい設定になるはずです。このようなリモコンの再操作で冷房が効くようになれば、リモコンの操作が原因だったと分かります。
リモコンで設定を変えてみても冷房が効かない場合、リモコンやエアコンの設定が原因ではないと考えられます。次のチェックポイントを確認してください。
2.3 室外機が原因のときの対処法
エアコン冷房が効かない原因として、意外と多いのが室外機。室外機が故障している場合もありますが、室外機の状態などが原因で冷房が効かないことはよくある症状と言えますよ。
室外機が動いていない場合、確実に室外機の故障が原因。すぐに専門業者に修理を依頼しましょう。また、エアコンの室外機が動いていても、室外機から出る風が冷たい場合には冷房が効いていない証拠となります。室外機から冷たい風が出ている場合は、室外機のコンプレッサーなどの故障が疑われるのです。こちらも修理を依頼しましょう。
室外機が動いていて温かい風が出ている場合、エアコンの室外機の故障が原因というのは考えにくいです。その場合は、室外機の周囲に原因がないかを確認してください。確認するポイントは一覧にある4点。室外機の汚れ、室外機の周りの片づけ、室外機の日当たりと温度です。
エアコンの室外機が汚れていたり、室外機の周りが片づけられていなかったりすると、室外機の効率は低下。特に室外機の周りにたくさんの物があると、室内から回収した熱を逃がす場所がなくなり、室内を効率良く冷やすことができなくなるのです。もしも室外機が汚れていたり、周りに物があったりするときには片づけましょう。
また、室外機は室内の熱を運んできた冷媒ガスから熱を受け取って、外へ排出しています。冷媒ガスから熱を受け取ったあと、冷媒ガスは再び冷やされて室内機(エアコン本体)に戻されます。このとき、室外機が熱を持っていると、冷媒ガスが室外機の熱で温まってしまって室内の熱を回収しにくくなるのです。つまり、エアコンの室外機にとって、直射日光や熱は大敵と言えます。
もしもエアコンの室外機の日当たりが良すぎたり、熱を持っていたりする場合には、冷房が効かない原因は室外機というおそれがあります。すだれなどで室外機を日陰にしたり、霧吹きで室外機に水をかけたりして、室外機が熱くならないようにしてみましょう。これで冷房が効くようになれば、室外機が原因。それでも冷房が効かない場合には、別の原因が考えらえます。
2.4 室内機の汚れが原因のときの対処法
室内機(エアコン本体)が動いていなかったり、冷たい風が出ていなかったりすれば、エアコン本体が故障していると、誰でも分かりますよね。その場合は修理を頼みましょう。
また、ここまでの原因が違う場合には、チェックポイントにある「室内機の汚れ」を確認してみましょう。室内機が汚れていると、冷房が効かない原因となります。
エアコンのフィルターや内部が汚れている場合、室内機の中にある熱交換器が機能せずに冷房が効きません。もしも冷房が効かないくらいに室内機やフィルターが汚れているとすれば、エアコンの振動でフィルターがカタカタという異音を出しているということもあります。また、カビ臭いということもあるため、そういうポイントを重点的に確認。問題があれば、エアコンの掃除をしてみましょう。
ただし、冷房が効かないと感じるくらいに室内機が汚れているとすれば、自分で掃除しただけでは不十分かも知れません。できれば、エアコン清掃の専門業者に依頼して、内部までしっかりと掃除してもらうほうが良いでしょう。
2.5 ガス漏れが原因のときの対処法
エアコンは冷媒ガスによって、室内を冷やしたり暖めたりしています。そのため、冷媒ガスが漏れていると、冷房が効かない原因となります。
冷媒ガスが漏れているかどうかは、一覧にある方法で確認可能。特に「室外機の配管の霜」と「室内機の結露」が分かりやすいので、重点的に確認しましょう。もしも冷媒ガス漏れがあった場合には、それが原因です。
冷媒ガスは自分で再充填することも可能ですが、専門業者に依頼するほうが安心です。専門業者に依頼すると、およそ数万円が必要。それでも特別な準備も必要ないですし、自分で冷媒ガスを再充填した場合と費用が大きく違うという訳でもありませんからね。
3 原因が分からないときは?
エアコンが効かない場合、原因が分からないこともあります。その場合、考えられるのは2つ。エアコンの能力が原因か、本体の故障か、そのどちらかです。
3.1 そもそもエアコンの能力が低い
エアコンの能力は「冷房6~9畳」のように書かれていますよね。しかし、自室が和室の8畳だから問題ないと思ってエアコンを購入しても、これではエアコンの能力が低いと言えるのです。
エアコンの能力が「冷房◯~△畳」と書かれていれば、洋室は△畳でも使えます。しかし、部屋が和室であれば◯畳を超えてしまうと能力が不足してしまうのです。つまり、エアコンを設置する部屋が和室か洋室かに気をつけていないと、能力が低いエアコンを選ぶことになってしまいます。能力が低いエアコンを使っていれば、どこも故障していなくても冷房が効かない原因となるのです。
これは初めて冷房を使うときに起こりやすい問題。昨年の夏も冷房をつけていたのに、今年の夏は冷房が効かないという場合の原因にはなりません。エアコンの購入直後に起こることですので、エアコンを選ぶときには十分に注意しておきましょう。
3.2 本体の故障が原因のときの対処法
どうしても冷房が効かない原因が分からない場合、エアコン本体の故障が原因と考えられます。また、エアコン本体の寿命という場合もありますが、これも故障と同じ。
エアコンの故障は、エアコンのセンサーや基盤などの見た目では分からない故障も考えられます。例えば、エアコンのセンサーだけが故障した場合は、センサーが室温を間違って検知しているため、ほかの部分が正常に稼働していても冷房が効きません。ほかにも同様のことが起きるおそれがあるため、原因が分からない場合は本体の故障として修理を依頼してください。
もしもエアコンを購入してから7年以上が経過してれば、そのエアコンを修理しても耐用年数の平均である10年が目の前。性能面でも新しいエアコンを購入するほうが良いと言えますよ。また、5年以下であれば、エアコンを修理するほうが良いのですが、修理内容によっては費用が高額となります。その場合は新しいエアコンを購入するほうが安くできるため、諦めて新しいエアコンを買いましょう。
4 まとめ
エアコンが効かない原因について、詳しく解説してきました。エアコンは様々な場所が故障するおそれがあり、症状だけでどこが故障していると判断するのは難しいかも知れません。そのため、エアコンが不調な場合は、あれこれと自分で原因を探すよりも専門業者に依頼したほうが早い場合もありますよ。