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夏のエアコン冷房はつけっぱなし?こまめに切る?電気代が安いのは?

夏のエアコン冷房はつけっぱなし?こまめに切る?電気代が安いのは?

「エアコンの冷房をつけっぱなしで過ごすと電気代が安くなる」という話はかなりよく耳にします。エアコンの冷房を1度消してしまうと、部屋がかなり暑くなるため、次に冷房をかけるときに電力を大きく消費しているような気もするでしょう。ですが、仕事や遊びに出かけるために10時間以上も家を空けた場合も冷房のつけっぱなしがお得かは分からないですよね。

エアコン冷房はつけっぱなしか、オンオフをこまめにするかどちらが電気代を抑えられるか詳しく解説しましょう。また、エアコンの冷房に関する様々な節約方法や正しい使い方をお伝えします。今年の夏は電気代を抑えるためにも、ぜひ、エアコン冷房の電気代節約方法を網羅してください。

目次

    1 エアコン冷房のつけっぱなしについて

    冷房をつけっぱなしにすると電気代・電力はお得かどうかをみていく前に、エアコンの冷房について解説しましょう。エアコン冷房の電気代や電力を把握すれば、冷房つけっぱなしがお得かどうか考えやすくなります。

    夏の昼間の電気機器の使用例

    経済産業省の調べによると、夏の昼間の電気機器使用比率は「エアコン」が約6割も占めています。冷蔵庫・パソコン・照明など日常的に使用する電気機器を合計しても、エアコンよりも使用比率は短いといえます。扇風機などよりも今やエアコンで夏場の暑さを凌いでいる家庭は多いはず。つまり、夏場はエアコンの冷房代を安く抑えることができれば、電気代全体を安く済ませることができるといえるでしょう。エアコンの電気代をいかに安く抑えるかで、夏場の固定費が決定するともいえます。

    では、夏場の電気代を確認しましょう。

    日付 電気代
    2018年5月分 8,286円
    2018年8月分 11,354円

    ※東京の一般家庭の電気代平均額(2人以上の世帯/2018年総務省統計)

    5月よりも8月のほうが3,068円も電気代が高くなっています。夏場になると気温が上昇するためエアコンの利用頻度や冷房力をあげます。エアコンの利用頻度は、電気代が高くなる要因と深く結びついていると考えられるでしょう。電力会社との契約プランや地域の温度差によっては、上記以上の電気代がかかる場合もあります。2人以上の世帯で冷房の電気代は、高いときで15,000円以上かかる月もあるでしょう。ですが、1年間を通して考えると冷房の電気代は、暖房と比較して特別高いわけではありません。

    冷房の電気代を把握したところで、冷房の電力も把握しておきましょう。

    Panasonic(CS-X286CXR) 515W(110~1100)
    ダイキン工業(AN22TRS-W) 425W(110~960)
    三菱電機(MSZ-ZW2816S) 540W(105~990)

    上記3つのメーカーの冷房の電力の平均は493Wです。実は、冷房の電力は暖房の電力よりも少ないともいわれています。暖房は、690W以上もの大きな電力を使用するメーカーもあるほど大きな電力を必要とします。冷房は暖房よりも電気代・電力どちらも安いため「つけっぱなし」にしても、暖房よりは高額な電気代はかかりにくいともいえるでしょう。「冷房の電気代は高くて、電力は大きい」という認識は間違いだともいえます。

    暖房よりも電気代・電力どちらもお得な冷房は「つけっぱなし」のメリットがあるのでしょうか。では、冷房つけっぱなしのメリット・デメリットどちらもお伝えします。メリット・デメリットを把握した上で、冷房つけっぱなしが自分の生活に合っているか考えてください。

    1.1 つけっぱなしのメリット3つ

    冷房をつけっぱなしで生活するメリットは大きく分けて3つあります。

    • 帰宅したときに暑さから解放される
    • エアコンのオンとオフの作業をしなくていい
    • 消し忘れてしまうという心配がない

    冷房つけっぱなしの最も大きなメリットは「外出時の暑さから一瞬で解放される」ところでしょう。蒸し暑い夏の日は、1秒でも早く室内で涼みたいと思います。自宅の冷房をつけっぱなしで過ごせば、帰宅するだけで夏の暑い煩わしさを一瞬で解決できます。また、つけっぱなしで過ごせばエアコンのオンオフの作業や外出してから「消し忘れてしまった!」と慌てる必要もありません。エアコンに関する作業や操作が減るため、エアコンへの精神的なストレスも軽減されるでしょう。

    1.2 つけっぱなしのデメリット3つ

    冷房をつけっぱなしにするデメリットは大きく分けて3つあります。

    • 部屋がずっと乾燥している
    • エアコンをつけている間は電気代がかかる
    • 自宅から外出するときに温度変化が厳しく感じる

    冷房をずっとつけていると喉が痛くなり、肌が乾燥している状態になる方もいるでしょう。また、つけっぱなしの場合は数日間、家を空けてしまう場合、誰も家にいなくても電気代がかかり続けてしまいます。外出するときは、部屋と外の温度差についていけない場合もあるでしょう。外の暑さと家の涼しさで身体が温度変化についていけず、熱中症などになる可能性も考えられます。

    ですが、冷房をつけっぱなしにするデメリットは全て対応可能です。乾燥対策に加湿器を置いて、長期旅行の際は電源を切り、外出するときは熱中症対策を万全にするなど、難しくない対応策があるため、冷房つけっぱなしのデメリットには改善の余地がなく本当に困ってしまうようなものはないと考えていいでしょう。

    2 エアコン冷房をつけっぱなしにしたときの電気代

    冷房つけっぱなしのメリット・デメリットを念頭に置きつつ、冷房つけっぱなしの電気代を大手エアコンメーカーの1つであるダイキンの調査結果をもとに紹介します。

    比較する時間や状況は下記にまとめました。

    • ほぼ同じ間取りで家具の配置も似ている部屋同士を比較
    • 9時00分から23時00分の間
    • 「つけっぱなし」と「30分ごとにオンオフを繰り返す」部屋を比較
    • それぞれの消費電力を計測・比較

    実施条件を表にまとめています。

    最高気温 天気 冷房の設定 風量
    36.3℃から36.9℃ 晴れ時々曇り 26℃ 自動風量

    では、さっそく冷房つけっぱなしとこまめにオンオフする場合、どちらの電気代が安いか紹介します。

    2.1 長時間家に滞在しているときの電気代

    累計消費電力量

    上記の赤い線が冷房つけっぱなしの累計消費電力で、青い線が30分ごとにオンオフを繰り返した累計消費電力です。

    グラフを見ると一目瞭然ですが、冷房をつけっぱなしにするほうが消費電力は少ないです冷房つけっぱなしとこまめにオンオフを繰り返した11時・14時・17時の消費電力と電気代を比較しましょう。

    時刻 11時 14時 17時
    累計消費電力(約) つけっぱなし0.8W
    30分ごとにオンオフ0.8W
    つけっぱなし1.9W
    30分ごとにオンオフ2.2W
    つけっぱなし3.0W
    30分ごとにオンオフ3.3W
    電気代 つけっぱなし21.6円
    30分ごとにオンオフ21.6円
    つけっぱなし51.3円
    30分ごとにオンオフ59.4円
    つけっぱなし81円
    30分ごとにオンオフ89.1円

    ※電気代は1W27円で計算しています。

    冷房つけっぱなしとこまめなオンオフを比較した場合は、冷房つけっぱなしの方が、時間が経てば立つほどお得になるという結果になりました。11時の時点の累計消費電力に差はありませんでしたが、17時になると0.3Wもの累計消費電力の差が生まれています。1か月で換算すると0.3W×30日で9W。冷房つけっぱなしは、こまめにオンオフを繰り返すよりも1か月9W、電気代で換算すると243円もお得といえるでしょう。1年間で考えると2,916円もの金額になります。

    冷房つけっぱなしは、1日のうち長時間、家に滞在すると考えた場合かなりお得になるといえます。30分以内の買い物や用事であれば冷房はつけっぱなしで外出したほうが、天候や契約プランによるところもありますが、基本的に電気代を安く抑えられると考えて良いでしょう。

    2.2 長時間留守にしているときの電気代

    ダイキンでは、外出する時間に合わせても実験をおこないました。冷房つけっぱなしと30分から2時間ほどの間隔でエアコンのオンオフをおこなった場合でも電気代と消費電力を比較しています。

    結果は、冷房つけっぱなしの部屋の消費電力は1日5.7Wで、こまめにオンオフをおこなった部屋の消費電力は4.4Wでした。電気代は冷房つけっぱなしが153.9円、こまめにオンオフを繰り返した場合が118.8円です。冷房つけっぱなしの部屋はこまめにオンオフを繰り返した部屋よりも消費電力・電気代ともに高くなりました。意外な結果といえるでしょう。

    つまり、長時間部屋を開ける場合は、こまめに冷房のオンオフをおこなったほうが、電気代が安いといえます。とにかく「冷房はつけっぱなしが安い」と一概にはいえない結果になりました。エアコンの冷房は、30分以内の外出の場合はつけっぱなし、数時間の外出の場合はオンオフをおこなった方が、電気代が安く済むといえます。エアコンの冷房は、自分の生活に合わせ使い方が正しい使い方といえるでしょう。

    3 エアコン冷房の電気代を節約するポイント4つ

    今年の夏場のエアコンの電気代を抑える方法は「契約プランの見直し」「エアコンの買い換え」「掃除」「扇風機などの併用」の4つです。

    冷房の電源をつけっぱなしにする方法やこまめにオンオフをおこなう方法以外にも冷房の電気代を根本的に安く抑える方法を1つずつ詳しく説明するので、今日からできる節約術があれば、ぜひ活用してください。

    3.1 電気代プランの見直し

    2016年に電力自由化により、自分に合った電力会社・契約プランが選べるようになりました。電気代の契約プランは、案外見直していない方も多いでしょう。おすすめされた契約プランよりも、自分の生活習慣に合った契約プランを選んだ方がお得になります。電気代の見直し方法がわからない場合は、住まいのある場所の電力会社に電話で尋ねるといいでしょう。契約プランは、定期的に見直したほうがいいです。1年に1回程度は、契約プランの見直し日を設けましょう。

    お住まいの電力会社やインターネットの電気契約プランなど、様々な契約プランを見て検討してください。また、支払い方法をコンビニ支払いからカード決済にするだけでも電気代が安くなる場合もあります。電気代の節約・節制を考える第一歩は、電気代の契約を見直すところから始まるといっても過言ではないでしょう。

    3.2 劣化したエアコン・室外機を買いかえる

    数十年前のエアコンを利用している方や省エネ機能が無いエアコンを利用している方は、エアコンを最新のモデルに買いかえるだけでも電気代が安くなります。エアコンの買いかえで電気代を抑える方法は、エアコンを購入する費用がかかりますが長い目でみると買いかえた方がお得です。エアコンは長く使用すると、他の電気製品同様に中の機器が劣化していき上手く稼働できなくなります。

    エアコンの買い替えは劇的に部屋の空調が良くなり、電気代も抑えられるためいいところ尽くしです。ただ、エアコン本体代・室外機代・工事費など予算もかかるため、最適な節約方法かは家計と相談しつつ決定してください。

    エアコン冷房の電気代を節約するポイント

    3.3 フィルターなどの掃除

    エアコンを買い換える予算がない方やもっと手軽に空調の効きを良くしたい方は、エアコンのフィルターを掃除しましょう。エアコンのフィルターの掃除は大掛かりで自分では手が負えない場合は、業者を呼んでサッと手入れしてもらってください。エアコンのフィルターだけではなく、室外機の掃除も重要です。

    忘れられがちですが、エアコンの本体と室外機は2つで効果を発揮できます。エアコンの効きを良くするためには室外機も十分に綺麗に整えておく必要があるでしょう。エアコンの効きが良くなれば、エアコンの風力や温度を抑えられるため、電気代も安く済みます。

    3.4 サーキュレーターなどを併用して利用する

    エアコンの冷房と一緒に扇風機やサーキュレーターを併用すると電気代を抑えられます。サーキュレーターとは、空気を循環させる機械です。見た目は卓上型の扇風機と似た形をしているため、部屋のどこにおいても違和感がありません。サーキュレーターは3,000円程度で購入が可能です。インターネット通販やホームセンターで購入できます。おしゃれなサーキュレーターもたくさん販売しています。

    サーキュレーターの代用としては、扇風機が最適でしょう。扇風機とエアコンを併用すれば空気が循環するため、意外なことに電気代をおさえることができます。

    4 まとめ

    冷房つけっぱなしのメリットは何よりも帰宅した瞬間に暑さから解放されるところでしょう。冷房つけっぱなしにはデメリットもありますが、対策しようがあります。30分以内の用事や買い物の場合は、冷房つけっぱなしの方がお得に済むでしょう。ですが、何時間も家を空けるときは、こまめに冷房をオンオフしたほうが、電気代が安く済むという実験結果が出ています。家族や友達に「冷房つけっぱなしの方が、電気代が安かった」と言われても、自分の生活に合った節約方法とは限りません。自分の生活に最適なエアコンの使用方法をおこないましょう。

    エアコン冷房の節約方法としては、「契約プランの見直し」「エアコンの買い換え」「掃除」「扇風機などの併用」もあります。無理のない範囲でエアコンの使用方法を見直して、今年の夏は電気代を抑えましょう。

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