エアコンと扇風機の併用方法!節約効果の高い置き方、向きや位置とは
2019年7月30日 更新夏場にエアコンは欠かせませんが、光熱費は節約したいですよね。実はエアコンと扇風機を上手に併用すれば、光熱費を簡単に節約できますよ。
そこで、エアコンと扇風機の併用方法について詳しく解説します。より節約効果がある扇風機の置き方からエアコンと扇風機の位置関係や向きなどを解説するので、暑い夏を乗り切る参考にしてください。
目次
1 エアコンと扇風機を併用すると節約効果がある?
エアコンと扇風機の併用で節約できるという話は聞いたことがある人も多いですよね。まずは、エアコンと扇風機の併用で節約になる理由とどのくらいの節約効果があるのかを解説していきます。
1.1 エアコンと扇風機を併用すると節約になる3つの理由
エアコンと扇風機の併用で節約になるのは、経済産業省「資源エネルギー庁」が家庭の省エネガイドで推奨していることからも明らかです。そして、節約できる理由は次の3点にあります。
- 扇風機の風で体感温度が下がる
- エアコンの冷気を扇風機の風で効率良く循環できる
- 体感温度が下がるため、エアコンの設定温度を上げられる
風が人の体感温度を下げることは経験からも理解できると思います。例えば、真冬などは強い風が吹くと体感温度は大きく変化。より寒さを感じるはずです。つまり、エアコンをつけた状態でも風を感じると、実際の室温よりも涼しさを感じやすくなります。
また、エアコンから吹き出す冷気は、エアコンの正面や下方へは広がりやすいと言えます。これは、温かい空気よりも冷たい空気のほうが重いというのが大きな理由。そこで、部屋の上方に溜まっている温かい空気を扇風機の風で対流させることで、エアコンの冷気を素早く室内に循環させるのです。すると、エアコンの効率が良くなり、エアコンの運転が安定する「自動運転(送風運転)」に切り替わるまでに必要な時間が短くなります。エアコンは運転開始から安定する自動運転に切り替わるまでが、最も電気代が高い時間。要するに、エアコンの効率を向上させて電気代が高い時間を短くすることができるため、節約できると言えます。
そして、扇風機の風で体感温度が下がれば、エアコンの設定温度を上げても同じくらいの涼しさを維持できます。エアコンの設定温度を1度上げると、一般的には10%前後の節電が可能。体感温度の変化には個人差がありますが、エアコンと扇風機の併用で「1~3度」は体感温度が下がるとされているため、かなりの節約になるのです。
1.2 どのくらい節約効果があるの?
エアコンと扇風機の併用で節約できることは分かりましたよね。では、実際にはどのくらいの節約効果があるのでしょうか。
例えば、資源エネルギー庁は「家庭の省エネガイド」の中で、エアコンの設定温度を「27度から28度」に変更した場合、年間(夏季)で「30.24kW(約820円)」の節約になると紹介。エアコンの使用時間は1日に9時間という計算なので、もっと長くエアコンを使う人はもっと節約できるということになりますよね。
また、東京電力の試験によると、エアコンを26度に設定したときの消費電力を100とした場合、エアコンを27度にして扇風機を併用すると「9%の省エネ」が可能。さらにエアコンの設定温度を28度にして扇風機を併用した場合には22%も省エネできるという試験結果まで出ているのです。エアコンと扇風機を併用した場合の体感温度には個人差がありますが、上手にエアコンと扇風機を組み合わせることでかなり節約できることは分かりますよね。
財団法人「省エネルギーセンター」の省エネガイドでは、具体的に「室温27度・湿度50%・風速0m/s」と「室温28度・湿度50%・風速0.3m/s」では体感温度は同じと紹介。緩やかな風でも皮膚の表面に浮き出た汗が蒸発するときの「気化熱」で涼しく感じることができるため、エアコン冷房の効いた室内でも扇風機を併用するほうが良いとしています。エアコンと扇風機を長時間併用したり、睡眠中に使用したりするのは控えたほうが良いですが、起きているときには扇風機を併用するほうが良いですよ。

2 エアコンと扇風機を併用する方法
エアコンと扇風機を併用する方法について、もう少し詳しく解説していきます。具体的に、エアコンと扇風機の位置や置き方、向きなどを解説するので、節約するときの参考にしてください。
2.1 扇風機の風で体感温度を下げたい場合の置き方・向き・位置
扇風機の風で体感温度を下げたい場合は、自分の体に風が当たる位置に扇風機を置くのが最大のポイント。風の強さは個人の好みもありますが、まずは扇風機の風が当たらないことには体感温度を下げられませんからね。
扇風機の向きは自分がいる方向ですが、扇風機を置く位置は体感温度をどのくらい下げたいのかで変えてみるのが良いでしょう。例えば、エアコンの正面の位置に扇風機を置くと、扇風機がエアコンの冷気を送ってくれるため、かなり涼しい風が届くことになります。風が冷たいので、体感温度もぐっと低下。エアコンをつけたばかりで部屋の温度がまだ下がっていないときなどにおすすめです。
また、エアコンの風が届かない位置に扇風機を置くと、室温の風が届きます。冷たい風が体に当たるほどは体感温度も下がらず、適度に体感温度を下げることができるのです。そして、自分から遠い位置に扇風機を置いて、扇風機の風が部屋の壁に反射して自分に当たるような位置に置けば、エアコンだけを使うよりも涼しいと感じる程度にすることも可能。自分が最も心地良いと感じる位置を探して、扇風機を置く位置を少しずつ変えてみると良いですよ。
2.2 エアコンの冷気を効率良く循環させたい場合の置き方・向き・位置
エアコンの冷気を効率良く循環させる場合は、扇風機の置き方が決まっています。扇風機の風で体感温度を下げる場合とは違うので、注意が必要。正しい扇風機の置き方や向き、位置などにすることで、エアコンの効率をアップさせることができますよ。
重要となるポイントの一つが、エアコンの風向き。エアコンから出る冷気は温度が低いので、必ず部屋の下方に溜まります。そこでエアコンの風向きを「水平方向」にしておくことで、より広い範囲にエアコンの冷たい風を届けられるようにすることが大切です。
そして、エアコンから出る冷気は常に下に向かい、おおよそ部屋の下から溜まっていくことになるのです。そこで、この空気を上手に循環させるために「部屋の下にある冷気と上にある温かい空気をかき交ぜる流れ」を作ることが次のポイントになります。要するに、扇風機を上向きにして使うことで、下の空気を上に向かわせて室内の空気を効率良くかき交ぜる流れを作るのです。
最後に、部屋の全体の空気を循環させることを考えます。つまり、部屋全体の空気を循環させるには、より大きく空気をかき交ぜるような流れにする必要があるため、扇風機はエアコンの風下である位置にエアコンへ向けて置くというのが良いことが分かりますよね。
もしも扇風機を置くスペースが広いのであれば、室内でエアコンの対角線上に当たる位置に扇風機を置くのが最適。最も離れた位置にエアコンに向けて扇風機を置くことで、より効率的になりますよ。
また、扇風機を置く位置が限られている場合には、エアコンの冷気が当たる位置に扇風機を置き、エアコンとは反対(エアコンの風向きとは別方向)の壁に向けることで効率的な空気の流れを作ることが可能。扇風機を置くスペースがどれだけあるのかも考慮して、扇風機の向きなどを調節してください。

2.3 より節約効果を高めたい場合には?
エアコンと扇風機の併用は十分な節約効果があると言えます。しかし、近年の扇風機は真上を向く機種もありますが、扇風機の風向きや角度には限界があると感じることも少なくないですよね。
そこで、より節約効果を高めたい場合には、首振り角度が広い「サーキュレーター」を使う方法が良いですよ。サーキュレーターは扇風機と同じように感じますが、実際には左右にも広く風を送れますし、真上や後方に風を送る機能があるものまであります。あらゆる方向へ風を送れるため、扇風機よりも効率的にエアコンの冷気を室内に広めることができるのです。
また、エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用する場合、どうしても問題になるのが、扇風機などの置き場所。扇風機の風が直接当たる位置に置くと、移動のときに邪魔になることもありますよね。そういうときに便利なのが、シーリングファン。海外の住宅地やリゾート地などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
シーリングファンがあれば、エアコンと扇風機を併用しなくても同じ効果を得ることができます。しかも、シーリングファンは天井に設置しているため、移動するときに邪魔になることもないのです。
さらにシーリングファンの中には「シーリングファンライト」として、LED照明がついているものも少なくありません。LED照明の寿命は10年が目安。少し暗いと感じるようになったら、LED照明は交換の時期です。ですから、LED照明を交換するときに、シーリングファンライトに交換しておけば、エアコンと扇風機を併用するという手間は必要ありません。
オシャレなシーリングファンライトは「20,000~30,000円」くらいでも販売されています。さらに安いシーリングファンライトもあるため、エアコンの電気代を節約するためだけに扇風機を買うのであれば、LED照明を交換するときにシーリングファンライトを選ぶというのも悪くないですよ。
3 まとめ
エアコンと扇風機の併用方法について、詳しく解説してきました。エアコンと扇風機を併用すると、扇風機の風で体感温度を下げられたり、エアコンの設定温度を上げても涼しく感じたりするため、とても良い節約になります。エアコンと併用するためだけに扇風機を買うのは勿体ないですが、扇風機がある場合には有効活用しましょうね。