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風呂に追い焚き機能は給湯器交換で後付けできる?工事費用の相場は?

風呂に追い焚き機能は給湯器交換で後付けできる?工事費用の相場は?

お風呂の追い焚き機能は節水にもなりますし、冬場に冷めたお風呂を沸かし直すこともできて便利ですよね。しかし、追い焚きしたいのに、追い焚き機能がなくて困っている人もたくさんいます。

そこで、お風呂に追い焚き機能を後付けする方法について、詳しく解説していきます。どんな工事が必要なのか、工事費用の相場はどのくらいなのかなど、追い焚き機能を後付けしたいときの疑問解消に役立ててください。

目次

    1 給湯器と追い焚きの関係とは?

    お風呂の追い焚きは、実は給湯器がカギ。給湯器には追い焚きができる機種と追い焚きができない機種があるので、まずは給湯器のことを知ることが大切です。

    1.1 追い焚きできるかどうかは給湯器による

    お風呂の追い焚き機能とは、冷めた浴槽のお湯を温める機能のこと。熱いお湯を足してお湯の温度を上げる「足し湯」や「(高温)差し湯」とは違い、お湯自体の温度を上げてくれます。

    追い焚き機能は、お風呂を沸かしてから時間が経った場合や翌日に浴槽の水を沸かし直して入浴する場合などに活用できます。冬場は家族の入浴時間が異なると、最後に入浴する人は冷めたお風呂に入らなければならないですよね。そういう場合に真価を発揮するのが、追い焚き機能。特に入浴時間がずれやすい家族には重宝される機能と言えます。

    しかし、追い焚きできるかどうかは、給湯器によって決まります。お風呂に設置されている給湯器に追い焚き機能がなければ、どうやっても追い焚きすることはできません。そのため、自宅の給湯器に追い焚き機能があるかどうかが最大のポイント。まずは給湯器を確認することが大切です。

    1.2 給湯器の種類とは?

    給湯器は、大きく分けて3種類。給湯専用、オート(セミオート)、フルオートの3種類の給湯器があります。

    それぞれの給湯器の機能を一覧で紹介。一部の機能は機種やメーカーによって異なるため、詳細は各メーカーの給湯器の取扱説明書などを参照してください。

    給湯器の種類 給湯専用 オート
    (セミオート)
    フルオート
    お湯張り機能
    設定湯量で
    自動ストップ機能
    △(機種による)
    自動追い焚き ×
    自動保温 ×
    自動足し湯 × ×(手動なら可)
    自動配管洗浄 × ×

    一覧表にあるように、オートとフルオートの給湯器であれば、自動追い焚き機能まであります。自動追い焚き機能は、浴槽のお湯が冷めた場合に自動で追い焚きをして温めておいてくれる機能。そのため、お風呂のお湯が冷めるということがなくなります。

    一方で、給湯専用の給湯器の場合、追い焚き機能はなし。つまり、自宅のお風呂が追い焚きできない場合、給湯専用の給湯器が設置されていると推測されます。

    また、オートやフルオートの給湯器は、手動で追い焚きすることも可能。例えば、前日の残り湯を沸かし直して入浴するということもオートやフルオートの給湯器ではできるのです。そのため、追い焚き機能を使いたい、追い焚き機能を後付けしたい場合は、オートやフルオートの給湯器に交換することが最低限必要なことになります。

    1.3 エコキュートやエコジョーズでも追い焚きできる?

    一般的な給湯器の話をすると、エコジョーズやエコキュートなどはどうなのかが気になるでしょう。特にエコジョーズやエコキュートは給湯器というよりも、家庭のお湯を賄う「給湯システム」という印象がありますよね。

    実は、エコキュートやエコジョーズでも追い焚きは可能。もちろん、オートやフルオートというタイプであることが条件です。要するに、オートやフルオートのエコキュートやエコジョーズを設置すれば、一般的な給湯器と同じように追い焚きをすることが可能になります。

    2 追い焚き機能を後付けする方法

    追い焚き機能を後付けするには、オートやフルオートの給湯器に交換することが必須条件。そこで追い焚き機能を後付けする方法について、もう少し詳しく解説していきます。

    2.1 追い焚きできる同じタイプの給湯器に交換する

    追い焚き機能を後付けするには、オートやフルオートの給湯器に交換する必要があります。しかし、どんな給湯器でもオートやフルオートであれば良いと考えるのは早計。追い焚き機能を後付けする場合は費用もかかるため、よく検討する必要があります。

    特に注意しておきたいのが、交換する給湯器は同じタイプにすること。電気温水器やエコキュートなど、電気でお湯を沸かして給湯していた家庭では、同じ電気を使うオートやフルオートの給湯器に交換するのがポイント。同じタイプの給湯器を選ぶことで、工事費用も抑えることができるためです。

    例えば、エコキュートを使っていた場合、追い焚きできないとしても深夜電力でお湯を沸かしているため、給湯に必要な光熱費は抑えられていると言えます。しかし、追い焚きできないから「追い焚き機能のあるガス給湯器に交換する」となれば、深夜電力が使えなくなって大きな損失。

    ガス給湯器を使っている場合でも同様です。ガス給湯器から電気のエコキュートなどにしても深夜電力が使える訳ではないので、電気代が高くなる一方。反対にガス給湯器を使っていることで恩恵のあったガス代が、ガス給湯器を外したことで高くなることまであるため、二重の損失となることも考えられます。

    つまり、ガス給湯器を使っているときは、オートやフルオートのガス給湯器に交換することがポイント。電気や石油でも同じです。ただし、電気温水器を使っていた場合に、オートやフルオートのエコキュートに交換するのはOK。ほかにも、ガス給湯器からエコジョーズ、石油給湯器からエコフィールなどにするのであれば、損することはほとんどありませんよ。

    追い炊き機能付きの給湯器

    2.2 リフォームが必要になることもある

    追い焚き機能を後付けする場合、リフォームが必要になることもあります。そのため、追い焚き機能を後付けするときには、リフォームの可能性も頭に入れておきましょう。

    基本的に追い焚き機能のある給湯器に交換すると、追い焚き用の配管、浴槽の穴空け作業、浴槽への追い焚き配管の接続などが最低限必要。このほか、給湯器の取り外しや設置工事費、古い給湯器の処分費用、リモコンの設置、出張費用なども必要となります。場合によっては、配管の交換や接続工事などが必要なこともあり、意外とたくさんの工事が必要となるのです。ただし、このような基本的な工事の費用は「50,000円前後」というのが相場。

    一方で、問題となるのは、配管を設置するときに床や壁に穴を空けたり、それぞれの面をはがしたりする工事が必要になる場合です。これは自宅の間取りや状態によって異なるため、大がかりになることもあります。

    特にマンションなどの場合は、給湯器と浴室の位置が離れていることがあり、大がかりな工事になることもしばしば。その場合は床板をはがして配管を設置したあとで戻すなどの大がかりなリフォーム工事が必要になることもあるのです。見積もりの際に分かることですが、そういうケースも考慮しておく必要があります。

    また、ユニットバスなどは比較的工事が簡単。しかし、浴槽の材質や経年劣化などがあれば、浴槽の交換や浴室全体の工事などが必要となってしまうケースもあるのです。特に古いユニットバスの家庭では注意が必要です。

    2.3 給湯器交換の工事費用の相場とは?

    給湯器の交換にかかる工事費用は状況次第。追い焚き用の配管を設置して追い焚き機能を後付けする場合は「50万円前後」というのが相場です。また、給湯器の交換だけであれば「20~40万円」が相場ですし、ユニットバスを新しくしてから古い浴槽を交換するような場合は「100万円」を超えてしまうこともあります。

    分かりにくいので、給湯器の本体価格と工事費込みの目安価格を一覧で紹介。給湯器と浴室の位置関係、浴室の経年劣化などでも変わることを念頭に置いて、参考にしてみてください。

    給湯器(オート・フルオート) 工事費込みの価格
    ガス給湯器(ノーリツ・オート)
    • 71,500円~
    ガス給湯器(ノーリツ・フルオート)
    • 74,000円~
    エコジョーズ(リンナイ・オート)
    • 106,500円~
    エコジョーズ(ノーリツ・フルオート)
    • 113,500円~
    エコキュート(三菱電機・オート)
    • 259,000円~
    エコキュート(三菱電機・フルオート)
    • 259,000円~

    ガス給湯器であれば、比較的安く交換工事ができます。ただし、先々のことを考えると、ガス給湯器よりもエコジョーズのほうがおすすめ。経済的にもエコジョーズのほうが優れていますし、最初の差額もすぐに埋めることが可能です。

    エコキュートの場合、オートでもフルオートでもあまり価格差はありません。ここでは人気の三菱電機のエコキュートを例にしていますが、ほかのメーカーでも同様。一部の機種では人気のフルオートのエコキュートが最も安いということもあるのです。そのため、給湯器をエコキュートに交換する場合は、思い切ってフルオートのエコキュートを選ぶほうが得になるかも知れませんよ。

    2.4 追い焚き機能が後付けできないこともある

    お風呂に追い焚き機能を後付けするのは、基本的には給湯器の交換で可能。状況によっては浴槽の交換やリフォームが必要になることもありますが、給湯器を交換すると、追い焚き機能が後付けできると考えても差し支えないと言えます。

    ただし、追い焚き機能が後付けできない場合もあるので注意が必要。戸建て住宅の場合はほとんど問題になりませんが、特にマンションなどは問題となるケースが多々あります。

    賃貸マンションの場合、物件の所有者は住んでいる人ではありません。そのため、工事を行う場合には管理会社や大家さんと話し合いをすることが必須条件。例えば、大家さんが工事の許可を出しても費用は自腹ということもありますし、許可を出してもらえないこともあります。工事の許可がないのに勝手に給湯器を交換すると、あとでトラブルになってしまうことが考えられますので、十分に注意しましょう。

    また、分譲マンションでも、給湯器がある外壁などは共用部分とされていることがほとんどで、個人の自由の範囲外となるケースがあります。そうなると、勝手に給湯器を交換する工事ができなくなるのです。さらにマンションの設備の都合で、給湯器が指定されている場合などもあります。この場合も給湯器の勝手な変更は不可。自由に選んだ給湯器には交換することができないので注意しましょう。

    3 まとめ

    お風呂の追い焚き機能を後付けする方法について、詳しく解説してきました。追い焚き機能の後付けは、基本的には給湯器の交換で可能です。ただし、マンションに住んでいる場合などは給湯器の交換ができないことなどがあるため、まずは管理会社に連絡してみることから始めてくださいね。

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