給湯器のお湯が出ない!凍結などの原因や追い焚きができる時は?
2020年8月13日 更新給湯器からお湯が出ないと、誰でも慌てますよね。しかも、追い焚きができれば給湯器の故障は考えにくいので、余計に困るものです。
そこで、給湯器からお湯が出ないときの原因と対処法を解説します。水も出ない場合やお湯は出ないが追い焚きはできる場合など、症状別の原因と対処法も解説するので、給湯器からお湯が出ないで困ったときは参考にしてください。
目次
1 給湯器のお湯が出ないときに確認すること
給湯器からお湯が出ない場合、まずは落ち着くことが大切。次に給湯器からお湯が出ない原因を見つけるために、ここで紹介するポイントをチェックしましょう。
1.1 電源を確認してみよう
給湯器からお湯が出ない場合、最初にチェックするのは電源。特に給湯器のリモコンのスイッチを入れたつもりでも、押し方が悪かったり接触が悪かったりして電源が入っていない場合もあります。念のために、もう一度だけ給湯器の電源を確認しましょう。
1.2 水が出るかどうかを確認してみよう
給湯器のお湯が出ない場合、よくあるのが断水や凍結。特に冬場は水道管が凍結することもあります。当たり前ですが、給湯器に水が供給されなければ、お湯を沸かすことができずにお湯が出ない原因となるのです。
また、給湯器のお湯が出ない場合、水が出るかどうかと同時に水道に問題がないこともチェックする必要があります。次の一覧にあるポイントをチェックして、お湯が出ない原因を探してください。
原因 | チェックポイント |
---|---|
凍結 |
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断水 |
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元栓が閉まっている |
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止水栓が閉まっている |
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水漏れ |
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混合水栓の故障 |
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給湯器のお湯だけではなくて水も出ない場合、原因は一覧にあるように凍結や断水など。しかし、水が出たとしても、混合水栓が故障している場合は、お湯が使えないということがあります。古い混合水栓を使っている場合などは、混合水栓が故障していないかを確認する必要もあります。特に給湯器のお湯をキッチンと浴室などで使っている場合、一ヶ所からお湯が出ないときは混合水栓の故障が強く疑われます。
1.3 電気とガスを確認してみよう
お湯が出ないで水だけが出る場合、電気とガスを確認してみましょう。ガス給湯器の場合は、ガスメーターの遮断などでガスが止まっているとお湯が出ません。ガスは地震などで供給が止まるおそれがあるため、寝ているときなどの気づかない間にガスの供給が止まっていることが原因になることがあるのです。ガスコンロなどで確認しましょう。
また、ガスメーターが遮断している場合、ガスメーターを復帰するとガスが使えるようになることもあります。ただし、大きな地震の直後などは復帰できないので、ガスが供給されていない場合はガス会社へ連絡。ガス供給の復帰時期などを確認してください。
電気が原因になる場合は、ほとんどがブレーカーの作動。ブレーカーが作動していないかどうかを確認してみましょう。また、電気給湯器もガス給湯器も電気が必要です。給湯器の電源が抜けていないか、電気が供給されているかを確認してください。
給湯器がLPガス(プロパンガス)を使っている場合、LPガスが少なくなっていたり、LPガスがなくなっていたりすることがあります。ガスがなければ、給湯器からお湯が出ない原因になるのは言うまでもないでしょう。
1.4 すべてをチェックしてもダメな場合は?
すべての項目をチェックしても給湯器からお湯が出ないときは、次のポイントを確認。
- 混合水栓がお湯を出せるようになっているか?
- 給湯器の設定温度は間違っていないか?
- 電気給湯器の場合はお湯切れになっていないか?
- エラー表示で給湯器が止まっていないか?
混合水栓はタイプによっても異なりますが、調節具合でお湯が出ずに水が出てしまうことがあります。混合水栓でしっかりとお湯が出せるようになっているかを確認してみましょう。
また、給湯器の設定温度が低くなっていたり、エコキュートなどの電気給湯器がお湯切れになっていたりしても、お湯が出ない原因となります。設定温度が間違っている場合は、正しい設定温度にすれば、すぐに改善。一方で、エコキュートなどの電気給湯器がお湯切れになった場合は、沸き増し機能があればお湯が沸くまで待つことでお湯が出るようになります。しかし、沸き増しの機能がなければ、翌日になるまで給湯器からお湯が出ないので注意しましょう。
給湯器のエラー表示が原因でお湯が出ないこともあります。給湯器の説明書などでエラー表示の意味を確認してみましょう。エラー表示によっては、お湯が出ない原因が判明することもあります。また、エラー表示は電源を消すことでリセットされるものもあります。リセットできれば、電源を入れ直すことで給湯器を使うことが可能。まずは給湯器の説明書などでエラー表示の原因を確認してください。
これらの項目をチェックしても給湯器からお湯が出ない原因が分からない場合、給湯器の故障が原因と考えるべきです。給湯器の故障は修理するか、給湯器を交換するかの二択。給湯器の寿命は、ガス給湯器は「10年」が目安ですし、電気温水器やエコキュートなどの電気給湯器は「10~15年」が目安です。いずれの場合でも「7、8年以上」使っている給湯器が故障した場合は交換することを検討しましょう。
2 症状別の原因と対処法
給湯器からお湯が出ないときの「症状別の原因と対処法」を紹介。お湯が出ないときは原因と対処法を確認してください。
2.1 水も出ないときの原因は凍結や断水?
給湯器からお湯が出ないうえに水も出ない場合、原因は凍結や断水。一覧で紹介する原因と対処法を試してください。
原因 | 対処法 |
---|---|
凍結 |
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断水 |
|
元栓が閉まっている |
|
止水栓が閉まっている |
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水漏れ |
|
混合水栓の問題 |
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給湯器のお湯が出ないうえに水も出ない場合、最も注意しておきたいのは凍結。水道管が凍結している場合や給湯器の配管が凍結している場合などがあります。特に地下にある水道管が凍結していなくても、給湯器のお湯の配管は地上にあるため、より凍結しやすいと言えるのです。注意しておきましょう。
また、凍結が原因でお湯が出ない場合、自然に解凍されるのを待つという方法もありますが、一般的には自分で解凍するのが得策。凍結しているところにタオルなどを巻いて、配管などが破損しないようにぬるま湯を使って解凍します。解凍後は再凍結を防止するために水滴を拭いてください。さらに凍結防止策を講じておきましょう。
凍結防止策は、凍結防止機能を使うのが効率的。ただし、むき出しになっている給湯器の配管などは凍結防止のために断熱材を巻くなどの対策を講じておきます。また、凍結が予想されるときは、給湯器の水抜きをするという対策も効果的です。そして、最も簡単な凍結防止策は、少しだけ水を出しておく方法。ガス給湯器などはこの方法が最も手軽で効果的と言えますよ。
また、上記の記事では「給湯器の凍結防止方法」について、詳しい手順を図解しながら説明しています。給湯器の凍結防止の方法が分からない、という方は、是非参考にしてみてください。
2.2 水は出るときの原因は熱源?
給湯器のお湯が出ないけれど、水は出る場合の原因は熱源。混合水栓の故障も考えられますが、ほとんどが「ガスの供給不良」や「電気の供給不良」です。
原因 | 対処法 |
---|---|
ガスの供給不良 |
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電気の供給不良 |
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混合水栓の問題 |
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電気やガスの供給不良は安全に復旧できない場合もあります。対処法が不安な場合は、お近くの専門業者に依頼しましょう。
2.3 追い焚きができるときの原因は?
追い焚きができる場合の原因は凍結など。基本的には「水も出ない場合の原因と対処法と同じ」です。ただし、給水フィルターが汚れている場合や本体内部に何らかのエラーがある場合などがあります。
給水フィルターは専門業者に掃除などを依頼する方法が一般的。また、本体に何らかのエラーが生じて追い焚きだけができる場合もありますが、電源を切って再度電源を入れることで復帰することがあります。しかし、同じようなエラーが出ることが考えられるため、速やかな点検や給湯器の交換が原因を取り除く効果的な対処法と言えるでしょう。
2.4 追い焚きもできないときの原因は?
追い焚きもできない場合、電気の供給不良やガスの供給不良が原因。ただし、給湯器の故障が原因ということもあるため、電気やガスの供給に問題がなければ給湯器の故障と考えましょう。
電気やガスの供給不良は、水は出るときの原因と対処法と同じ。紹介した一覧を参考にして、電気やガスの復旧を行います。しかし、復旧が安全に行えるとは限りませんので、念のために専門業者に点検してもらったり、復旧してもらったりする方法を検討しましょうね。
3 まとめ
給湯器のお湯が出ない場合の原因や対処法を紹介しました。給湯器のお湯が出ない場合、冬場は凍結がほとんどです。特に水道管が凍結していなくても、給湯器の配管などは地上でむき出しになっていることが多くて凍結しやすいのです。お湯が出ない場合は、冬は凍結を疑って確認してみましょう。