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給湯器の選び方!タイプ、号数、設置場所について比較

給湯器の選び方!タイプ、号数、設置場所について比較

最近の給湯器には様々な種類があり、選ぶだけでも一苦労です。ここでは、そんな給湯器を選ぶ際のポイントをご紹介いたします。

目次

    1 給湯器の種類一覧

    給湯器には、「ガス給湯器」「ガスふろ給湯器」「ガス温水暖房付給湯器」「ガス温水暖房付ふろ給湯器」の4種類があります。給湯器を選ぶ際には、まず、この4種類のうちどれを購入するかを選びましょう。

    種類 特徴 本体価格(16号)
    ガス給湯器(給湯)
    ガス給湯器
    • 給湯専用のタイプ
    • 一台で家中に給湯することが可能
    • 追い焚き機能なし
    約100,000~130,000円
    ガスふろ給湯器)
    (給湯+追い焚き)
    ガスふろ給湯器
    • 家中に給湯する機能とお風呂沸かしの機能がひとつになったタイプ
    • 浴室でお湯を使いながら、別の場所にも給湯が可能
    約170,000~280,000円
    ガス温水暖房付給湯器
    (給湯+温水暖房)
    ガス温水暖房付給湯器
    • 給湯器に暖房機能が加わったもの
    • 床暖房や浴室暖房の設置をお考えの方にオススメ
    約240,000~300,000円
    ガス温水暖房付ふろ給湯器
    (給湯+追い焚き+温水暖房)
    ガス温水暖房付ふろ給湯器
    • 給湯と追い焚きに加え、暖房機能も備わった一台三役の優れもの
    • 床暖房や浴室暖房の設置をお考えの方にオススメ
    約220,000~340,000円

    2 給湯器の機能を解説

    種類が決まったら、次は給湯器の機能を考えましょう。一口に給湯器といっても、給湯器には様々な機能があります。主な機能は、「フルオートタイプ」「オートタイプ」「給湯専用タイプ」の3つのタイプ。それぞれのタイプの特徴は以下のとおりです。

    フルオートタイプ
    自動お湯はり、自動追い焚き、自動保温、自動足し湯が可能。お湯の水圧を感知することによって温度や水量を測るため、すばやく追い焚きや足し湯を行う。
    フルオートタイプ
    オートタイプ
    自動お湯はり、自動追い焚き、自動保温が可能。一定時間ごとにポンプを利用して温度を測り、追い焚きを行う。フルオートタイプと違い、たし湯は自動では行わない。
    オートタイプ
    給湯専用タイプ
    自動追い焚き、自動保温が可能。給湯栓でお湯を操作する。
    給湯専用タイプ

    給湯器のタイプによる違いは機能の数です。フルオートはすべての機能がありますが、オート(セミオート)や給湯専用の給湯器になると、少しずつ機能が減っていきます。つまり、すべての機能がほしい場合には、フルオートの給湯器を選べば良いのです。

    オートとフルオートの違いは「自動足し湯」と「配管自動洗浄」があるかどうかです。基本的にはこの2つの機能の有無が、オートとフルオートの違いと考えておくと良いでしょう。

    また、エコキュートなど一部の給湯器では、オートやセミオートに自動保温や自動追い焚きの機能がありません。エコキュートなどの場合は、追い焚きの代わりに「高温足し湯」を行うことで、よりスピーディにお湯を温め直すことができるからです。

    そして、給湯専用の給湯器は、お湯はりを自動でストップしてくれる「オートストップ」という機能がついている場合とついていない場合があります。オートストップの機能がない場合にはお湯はりで失敗することもあるので、給湯専用の給湯器を購入するときはよく調べておきましょう。

    2.1 給湯器のメリット(タイプ別)

    はじめに、給湯器のタイプごとにメリットを一覧で紹介します。ただし、基本的な給湯器についてのメリットなので、一部の給湯器には当てはまらないことがあります。

    給湯器のタイプ メリット
    フルオート
    • お湯が減っても自動で足してくれる(自動足し湯)
    • 配管の掃除が楽になる(配管自動洗浄)
    • いつでも設定温度のお湯に入れる(自動保温・自動追い焚き)
    • お湯はりはボタン一つ(自動お湯はり)
    • 給湯器のすべての機能が使える
    オート・セミオート
    • いつでも設定温度のお湯に入れる(自動保温・自動追い焚き)
    • お湯はりはボタン一つ(自動お湯はり)
    • フルオートの給湯器よりも安い
    給湯専用
    • 本体価格や工事費用が最も安い

    フルオートとオートなどを比較したとき、大きなメリットになるのは価格です。給湯器の本体価格や工事費込みの価格が、オートのほうが安い傾向にあります。しかし、給湯器の設置で工事費込みの価格を抑えたいのであれば、給湯専用を選ぶほうが良いでしょう。オートとフルオートの違いは大きくありませんが、給湯専用の給湯器になれば、ぐっと価格を抑えることができます。

    2.2 給湯器のデメリット(タイプ別)

    続いて、給湯器のタイプごとのデメリットを紹介します。

    給湯器のタイプ デメリット
    フルオート
    • 工事費込みの価格が最も高い
    • 自動足し湯で水道代や光熱費が高くなることがある
    オート・セミオート
    • 配管掃除が大変な場合がある
    • お湯が少なくなることがある
    給湯専用
    • お湯がぬるくなることがある
    • お湯はりで失敗することがある

    フルオートは給湯器のすべての機能がある分だけ価格が高いのです。工事費込みの価格では、オートや給湯専用の給湯器よりもぐっと高くなることもあります。それでも、高めのオートの給湯器と安いフルオートの給湯器を比較すると、わずか数千円の違いです。少し高いオートの給湯器を選ぶなら、安いフルオートの給湯器を選ぶほうが、利便性の面で得をしますよ。

    また、オートの給湯器はお湯が少なくなってしまうことがあるのが、大きなデメリットです。手動で足し湯をすることはできますが、いざ浴槽に入ろうとしたときにお湯が少ないと困ることもあるでしょう。このようなトラブルを回避したい場合は、フルオートの給湯器にするほうが良いです。

    2.3 自動足し湯はメリットがある?

    フルオートとオートの給湯器で迷う場合、最終的には「自動足し湯」の機能が必要かどうかで決めたという人が多くいます。確かにオートの給湯器でも手動による足し湯はできるので、自動足し湯に必要性を感じない人もいるでしょう。

    しかし、自動足し湯には大きなメリットがあります。その一つが「お湯が冷めにくくなる」ということです。つまり、お湯が冷めにくいことで光熱費が抑えられる可能性があるということがポイントです。このことをよく考えておきましょう。

    実は、お湯は多いほうが冷めにくいと言えます。分かりにくい人は、コップに入れたお湯を思い出すと良いでしょう。コップにたくさん入れたお湯と少し入れたお湯では、少しのときはすぐに冷たくなってしまいます。子どもに熱いスープなどを与える場合、量を減らすというのも同じ理由です。

    要するに、浴槽のお湯は表面から熱が逃げていきますが、浴槽の熱が逃げる表面のサイズは変わりません。そのため、たくさんの熱(熱量)を持ったお湯が増えるほど、冷めにくくなるという理屈です。ですから、お湯が減った場合に自動足し湯の機能でお湯が増えると、それだけお風呂は冷めにくくなるのです。もちろん、入浴方法や人数、自動足し湯をする回数などによっても異なりますし、自動保温機能の働き方によっても異なりますが、光熱費が抑えられる可能性があります。

    2.4 配管自動洗浄はなくても良い?

    オートとフルオートの違いである配管自動洗浄も必要性を感じるかどうかは個人差があります。しかし、配管自動洗浄がなければ、それだけ配管が汚れてしまうことは確かです。頻繁に配管まで掃除ができる人は良いですが、そういう人ばかりではないと思います。

    給湯器から送られてくるお湯は汚れていなくても、人が浴槽に入れば、皮脂汚れなどが出ます。それが配管に残っていれば、翌日に浴槽だけをキレイに掃除しても、配管からお湯が出たときに前日の皮脂汚れなどが流れ出してくるかも知れないのです。あくまで可能性の話ですが、それでも配管はキレイなほうが良いのは言うまでもないでしょう。

    配管自動洗浄は必要な機能とは言えないかもしれませんが、配管自動洗浄の機能があるフルオートの給湯器のほうが、安心してキレイなお湯には入れることだけは確実です。給湯器の選び方では個人の好みが優先されるべきですが、フルオートの給湯器の利便性と安心感を考慮してから給湯器を選ぶようにしてください。

    3 給湯器の湯量と号数の関係

    機能が決まったら、次は給湯器の号数を考えましょう。

    3.1 給湯器の号数って何?

    号数とは給湯器の給湯能力を表します。たとえば24号なら、水温+25℃のお湯を1分間に24L給湯できるということです。大まかに言うと、号数が大きければ大きいほどたくさんのお湯を出せるというわけです。

    ただし、これは水温(加熱前の水道水の温度)+25℃のお湯の量。水温は季節によって変動し、夏は高く、冬は低くなります。そのため、同じ設定温度の場合、給湯できる量は水温が高いときは号数よりも多く、水温が低い時は号数よりも少なくなるのです。

    3.2 号数の選び方の目安は?

    号数が何を表しているのかについてはお分かりいただけたと思います。では、どの号数を選べば良いのでしょうか?具体的に号数の目安や選び方を見ていきましょう。

    3.2.1 現在使っているものをチェックする

    現在、給湯器を使っているという場合にはその給湯器の号数が目安となります。号数は、給湯器本体の型番を見ることでチェックできます。型番は、給湯器本体に貼られた図のようなシールなどに書かれています。たとえば、型番が「RUF-A2400AW」なら24号、「GQ-1639WS」なら16号の給湯器ということになります。おおまかには、型番の頭の方にある数字2桁が号数を表しているということです。

    現在使っていて、特に不便に感じることはないという場合には、現在と同じ号数のものを選ぶと良いでしょう。給湯能力が物足りない、新たに家族が増える場合はより大きな号数にするのがオススメです。一方、お子さんが独り立ちするなどして使用する人が減る場合は、より小さな号数にするのもひとつの手です。

    給湯器の号数を確認する

    3.2.2 必要な号数の目安を求めよう!

    新たに給湯器を使い始める場合には、以下の計算式で必要な号数の目安を計算してみましょう。

    必要な号数を求める計算式

    たとえばシャワーで1分間に40℃のお湯10Lを使う場合、水温5℃なら必要な号数は14号。キッチンで1分間に35℃のお湯5Lを使う場合、水温5℃なら必要な号数は6号。シャワーのみを使用する場合には14号、お風呂とキッチンで同時に使うことがある場合には、必要な号数は合計20号となります。

    3.2.3 号数を決定しよう!

    号数ごとの特徴および出湯量を以下にまとめました。16号以下では、2箇所以上で同時に使用すると台所の湯量が極端に少なくなってしまうため、複数箇所での同時使用を希望する方は、20号以上をオススメします。豊富な湯量を使用したい方、ご家族の人数が多い方には24号がオススメです。

    号数 特徴 使用状況
    10号 スポット給湯に適した給湯専用タイプ 1箇所のみ
    16号 年間を通してシャワー利用が可能で、平均的な一般家庭に多く普及 1人から2人家族向け
    20号 年間を通してシャワー利用が可能で、平均的な一般家庭に多く普及 2人から3人家族向け
    24号 湯量がたっぷりで余裕があり、冬でもシャワーと同時給湯が可能 4人から5人家族向け
    28号 同時にシャワーと2箇所の給湯が可能 大人数家族向け
    号数別の毎分出湯量

    4 給湯器の設置場所はどこ?

    屋外壁掛型、屋外据置型、扉内設置型など、給湯器には、様々な設置タイプがあります。けれど、文字列を見ただけでは、どこにどのように設置されるものなのかピンときません。ここでは、一般的な設置タイプのご紹介をいたします。

    設置タイプ 特徴
    屋外壁掛型
    屋外壁掛型
    • 給湯器の側面から配管が出ていなければほとんどこのタイプ
    • 一戸建て住宅、マンションのパイプスペース扉内やベランダなどの壁に設置するのに向いている
    PS設置型
    PS設置型
    • マンションの玄関横のパイプスペースについているタイプ
    • パイプスペースにあり、扉が付いていないものがこれに当たる
    • 現在は機種の大きさによって取り付け可能な機種が限定されている
    PS扉内設置型
    PS扉内設置型
    • マンションの玄関横のパイプスペースについているタイプ
    • パイプスペースにあり、扉が付いているものがこれに当たる
    • 現在は機種の大きさや排気の方向によって、取り付け可能な機種が限定されている
    屋外据置型
    屋外据置型
    • 一戸建て住宅で地面やブロックに設置するタイプ
    • マンションに設置することはできない
    • 壁掛型より大きく、給湯器の側面から配管が出ている
    • 「設置フリー型」とも呼ばれ、給湯器から離れた浴槽にも追い焚きが可能
    屋外浴室隣接型
    屋外浴室隣接型
    • 給湯器の裏から浴槽に向かって配管が2本出ているタイプ
    • 浴槽に循環口が2つある
    • 浴室に隣接してガスふろ給湯器を設置するときにオススメ
    強制給排気型
    自然給排気型
    強制給排気型
    • 屋内に設置するタイプの内、屋外から吸引した空気を用いて燃焼し、燃焼排ガスも屋外に排出するタイプ
    • 屋内の空気を使用しないため、強制排気型や自然排気型の製品よりも安全性が高い
    • 給排気に動力を利用するものを強制給排気型(FF式)、自然通気力を利用するものを自然給排気型(BF式)と呼ぶ
    強制排気型
    自然排気型
    強制排気型
    • 屋内の空気を用いて燃焼し、燃焼排ガスは屋外に排出するタイプ
    • 排気に動力を利用するものを強制排気型(FE式)、自然通気力を利用するものを自然排気型(CF式)と呼ぶ

    5 まとめ

    給湯器には、さまざまな種類・機能・号数・設置個所があります。給湯器に求める機能、家族数、使用する湯量目安など、快適な生活が送れるよう多くの観点から最適な機種を選んでいきましょう。

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