【2021年】エコキュートのおすすめメーカーを比較!電気代や性能の違い
2021年8月16日 更新省エネで効率的なエコキュートの設置を考えている方が増えています。そんなエコキュートは、年々各メーカーで新しい機種が販売されています。これからエコキュートの設置を考えている方や買い替えを検討している方もいることでしょう。しかし、それぞれのメーカーで様々な特徴がありますので、どのメーカーの製品を選べばいいのか悩んでしまいます。
そこでここでは、エコキュート選びの参考になるように、新しい機種の機能や性能、おすすめポイントなどを解説していきます。
目次
1 エコキュートのおすすめメーカー
まずは、エコキュートのおすすめメーカーから紹介します。機能や性能が優れているメーカーや口コミで人気があるメーカーから、本当におすすめできるメーカーを紹介しています。
1.1 エコキュートのおすすめメーカー
エコキュートのおすすめメーカーは次のとおりです。
- パナソニック
- 三菱電機
- ダイキン
- コロナ
- 日立
- 東芝
エコキュート市場でトップを争っているメーカーは、パナソニックと三菱電機です。どちらも家電メーカーとしての知名度が高く、メーカーに対する安心感が強いためでしょう。しかも、市場のシェアはパナソニックと三菱電機が半分を占めていますので、迷った時は人気の高いパナソニックと三菱電機のエコキュートを選ぶのもひとつの方法と言えます。
また、次いで人気を集めているのはダイキンとコロナです。空調メーカーとして人気のあるダイキンは、エコキュートでも顧客のニーズに応える製品を作ることで人気が高まってきています。さらにテレビCMなどの影響力もあり、エコキュートを選ぶときもダイキンを選択肢に入れている人が増えています。
コロナはメーカー自体に高い信頼を寄せる人が多くいます。コロナのエコキュートの性能のみを見極めて購入を決める傾向にあるようです。事実、コロナのエコキュートは性能が良いため、他の宣伝戦略などに押されているだけと印象が強くあります。
東芝と日立は性能がよく価格が安いエコキュートを探している人に人気があります。東芝のエコキュートは確かに価格が安く性能も十分と言えます。エコキュートの操作性などにも工夫があり、だれでも安心して使えるという面で支持されています。
一方で、日立も同じく価格が安く性能が良いのですが、日立のエコキュートは耐久性や省エネ性能を重視する人に人気となっています。素材選びや省エネなどをメーカーが意識して製造していることがわかりやすいことも人気の理由でしょう。
1.2 各メーカーのおすすめポイント!
では、各メーカーの最新エコキュートのおすすめポイントを一覧で紹介します。それぞれのエコキュートの特徴がわかるポイントなので、機能や性能など細かく比較するのが苦手な場合、この表を参考にしてみましょう。
エコキュートメーカー | 最新モデルのおすすめポイント |
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パナソニック |
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三菱電機 |
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ダイキン |
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コロナ |
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日立 |
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東芝 |
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多くのメーカーが強化しているのが、省エネ性能です。これまでよりもさらに省エネを強化している印象があります。また、快適な入浴をサポートする機能も強化されています。
パナソニック・日立は、快適な入浴をサポートする機能は少し手を加える程度に留めていますが、最新モデルではエコキュートの性能を強化することに力を入れたといえます。また三菱電機・東芝については、性能はもちろんのこと、快適な入浴をサポート機能に力を入れているようです。また、コロナについては安全面と便利性を高めた機能を追加しています。
それぞれのメーカーが独自の機能を採用することで差別化を図っています。そのため、各メーカーのオリジナル機能というのもエコキュート選びでは重要なポイントです。エコキュートを選ぶうえで、メーカー独自の機能は必ずチェックしておくのが良いでしょう。
2 おすすめメーカーのエコキュートの電気代や性能は?
ここからは、おすすめメーカーのエコキュートを詳しく解説します。各メーカーのエコキュートについて、性能や機能、最新モデルの注目ポイントなどを分かりやすく紹介していきます。
2.1 パナソニックのエコキュートの電気代や性能
パナソニックのエコキュートの電気代や性能を一覧で紹介します。
最新モデルの注目ポイント |
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性能・機能 (最新モデル・販売中のモデル) |
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年間給湯効率(JIS) 年間給湯保温効率(JIS) |
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寒冷地年間給湯効率(JIS) 寒冷地年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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電気代(メーカー試算:370L) |
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ミドルクラス・Wシリーズ(屋外設置用) | |||
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型番 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格(税込) |
HE-WU46KQS | パワフル高圧薄型フルオート | 460L | 1,144,000円 |
HE-WU37KQS | 370L | 1,045,000円 | |
HE-W46KQS | 薄型フルオート | 460L | 1,067,000円 |
2021年6月にパナソニックのエコキュートで新商品が発表されています。一般地向けのエコキュート(Wシリーズ)は、狭い敷地でも設置がしやすいコンパクトタイプ(奥行44cm)です。またエコキュート専用アプリ「スマホでおふろ」を使うと、家の中や外出先から操作ができ、入浴したいときにはお風呂が沸いている便利な機能です。さらに、おひさまソーラーチャージ機能により、アプリが天気予報を確認し、昼間晴れていれば太陽光でのお湯の沸き上げを行い、警報や注意報など緊急時は自動でお湯を沸き上げたっぷりのお湯を確保します。ほかにも、貯湯ユニット内部配管を腐食しにくいステンレスに変更し、耐久性も向上しています。
2.1.1 パナソニックのエコキュートまとめ
パナソニックのエコキュートの最新モデルは、寒冷地向けのエコキュートです。主に寒冷地向けの機能や性能が更新されており、外気温が-25度でも沸き上げることができる仕様になっていたり、貯湯ユニットが凍結しないようにヒーターが内蔵されたりしています。
また、一般地向けのエコキュートに搭載されていた「ソーラーチャージ機能」も搭載しています。太陽光発電の余剰電力を上手に活用できるシステムが、寒冷地向けのエコキュートでも実現しています。このソーラーチャージ機能を活用すると、夜間に深夜電力でお湯を沸かす量を減らして、昼間に太陽光発電の余剰電力で沸き上げができるようになるのです。つまり、太陽光発電の売電価格が下がり続ける中、パナソニックのエコキュートを使えば、上手に太陽光発電の余剰電力が活用できるようになりますよ。
さらに、シンプル画面搭載リモコンは一般地向けのエコキュートにも搭載しています。快適な入浴をサポートしてくれる温浴セレクト、パナソニックの代表的な省エネ機能であるエコナビなどもあります。そのため、パナソニックのエコキュートは、簡単操作で快適に入浴できるうえに省エネにも優れていると言えます。
2.2 三菱電機のエコキュートの電気代や性能
三菱電機のエコキュートの電気代や性能を一覧で紹介します。
最新モデルの注目ポイント |
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性能・機能 (最新モデル・販売中のモデル) |
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年間給湯効率(JIS) 年間給湯保温効率(JIS) |
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寒冷地年間給湯効率(JIS) 寒冷地年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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電気代(メーカー試算:460L) |
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Pシリーズ(一般地向け) | |||
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型番 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格(税込) |
SRT-P555UB | フルオートW追い焚き | 550L | 1,100,000円 |
SRT-P465UB | 460L | 1,065,000円 | |
SRT-P375UB | 370L | 995,000円 |
三菱電機のエコキュートPシリーズは、こだわりの先進機能を有したプレミアムモデルです。高効率にお湯を沸かすシステム、フルオートW追い焚き、マイクロバブルでお湯を冷めにくくする「ホットあわー」、綺麗なお湯やふろ配管自動洗浄など最先端の機能が搭載されています。ほかにも、省エネ制御、スマホアプリとの連携、太陽光発電とのシステム連携など賢い機能も盛りだくさんです。
2.2.1 三菱電機のエコキュートまとめ
三菱電機の最新エコキュートの注目ポイントは、新機能のお天気リンクAIと「ホットりたーん」です。お天気リンクAIは、パナソニックのエコキュートと同様に太陽光発電と連携するシステムです。しかも、ネットワークを活用する「三菱HEMS」につなぐことで、天気予報からお湯の沸き上げを自動で判断する優れた機能となっています。
また、「ホットりたーん」は、ほかのメーカーのエコキュートにも採用されている「残り湯の熱を回収する機能」です。エコキュートが残り湯の熱を使って深夜に沸き上げをすることで、消費するエネルギーを抑える仕組み。最後にお風呂に入った人がボタンを押すだけで良いので、手間をかけずにエコキュートの節約ができる機能となっているのです。
そして、三菱電機のエコキュートは、年間給湯保温効率が「4.0」という最高クラス。各メーカーのエコキュートを比較しても性能の良し悪しが分かりにくいときには、この年間給湯保温効率を参考にすると良いでしょう。この数値が高いほうが省エネ性能に優れているため、単純に省エネ性能が高いエコキュートを選びたいのであれば、この一点で三菱電機のエコキュートを選ぶという選択肢は有りですね。
2.3 ダイキンのエコキュートの電気代や性能
ダイキンのエコキュートの電気代や性能を一覧で紹介します。
最新モデルの注目ポイント |
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性能・機能 (最新モデル・販売中のモデル) |
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年間給湯効率(JIS) 年間給湯保温効率(JIS) |
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寒冷地年間給湯効率(JIS) 寒冷地年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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電気代(メーカー試算) |
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フルオートタイプ(一般地使用) ※価格はエコキュート本体のみ | |||
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型番 | 特色 | タンク容量 | 小売価格(税込) |
EQX-46VFTV | パワフル高圧・薄型 | 460L | 293,000円~ |
EQX-37VFTV | 370L | 264,000円~ | |
EQ46VFV | パワフル高圧・角型 | 460L | 233,000円~ |
ダイキンエコキュートのフルオートタイプは、ボタン一つですべてお任せの全自動タイプです。便利な機能を紹介すると、スマート貯湯により随時最適なお湯量を確保します。また、ターボ沸き上げにより割安な時間帯に沸き上げを完了するように自動制御する機能や、ツイン給湯機能によりキッチンとお風呂で異なった温度設定の給湯ができる機能もあります。
2.3.1 ダイキンエコキュートまとめ
ダイキンのエコキュートは、最新モデルで省エネ性能が向上。年間給湯保温効率が、一般地向けのエコキュートで最大「3.6」、寒冷地向けのエコキュートで最大「2.9」になりました。ほかのメーカーのエコキュートの省エネ性能に近づいているため、今後もダイキンのエコキュートの省エネ性能の向上に注目です。
また、高い温浴効果が期待できる「マイクロバブル入浴」が採用されていますし、ほかのメーカーのエコキュートでは使えないこともある「にごり湯(入浴剤)」にも対応しています。こだわりの入浴スタイルがある人にとっては、ダイキンのエコキュートが最も使いやすいと感じるかも知れませんね。
そして、パワフル高圧でシャワーの勢いにも満足する人が多いですし、沸き増し能力がアップしたことで湯切れになる不安もかなり解消。ゆったりと安心して入浴できるエコキュートになっています。
2.4 コロナのエコキュートの電気代や性能
コロナのエコキュートの電気代や性能を一覧で紹介します。
最新モデルの注目ポイント |
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性能・機能 (最新モデル・販売中のモデル) |
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年間給湯効率(JIS) 年間給湯保温効率(JIS) |
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寒冷地年間給湯効率(JIS) 寒冷地年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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電気代(メーカー試算) |
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プレミアムエコキュート(一般地向け) | |||
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型番 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格(税込) |
CHP-HXE46AY4 | フルオート・追い焚き | 460L | 1,166,000円 |
CHP-HXE37AY4 | 370L | 1,078,000円 |
コロナのプレミアムエコキュートは、業界トップクラスの高効率機種です。電力を賢く使うHEMSに対応しZEH(ゼロエネルギーハウス)も達成しており、使うエネルギーを太陽光発電により賄い実質エネルギー消費量ゼロとなっています。さらに、アプリとの連携で遠隔操作が可能になるほか、入浴サポート機能により家族全員の快適な入浴をサポートする機能もあります。
2.4.1 コロナエコキュートまとめ
実は最も高性能なエコキュートを販売しているメーカーはコロナです。パナソニックや三菱電機などのメディア戦略に長けたメーカーに押され気味ですが、口コミなどでエコキュートの性能の良さが広まっていて、着実にシェアを伸ばしています。事実、年間給湯保温効率が「4.0」であること、省エネ基準達成率が「122%」であることなどは、エコキュートの性能としては最高クラスです。
コロナの最新モデルのエコキュートは性能の良さが受け継がれているうえに、新機能までも搭載されています。注目の新機能は、無線LAN対応インターホンリモコン。スマートフォンアプリ「コロナアプリ」で、お湯はりの操作を外出先から遠隔操作することができます。
さらに、子供や高齢者の入浴事故を防ぐ機能が強化されている点は、顧客のことを一番に考えるコロナだからこその新機能と言えるでしょう。特に高齢化社会となれば入浴中の事故も増えてしまいます。そのため、小さな子どもや高齢者のいる家庭には、コロナのエコキュートがおすすめ。もちろん、最も高性能なエコキュートとなっているため、一般家庭にもコロナのエコキュートはおすすめできます。
2.5 日立のエコキュートの電気代や性能
日立のエコキュートの電気代や性能を一覧で紹介します。
最新モデルの注目ポイント |
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性能・機能 (最新モデル・販売中のモデル) |
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年間給湯効率(JIS) 年間給湯保温効率(JIS) |
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寒冷地年間給湯効率(JIS) 寒冷地年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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電気代(メーカー試算) |
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[水道直圧給湯]フルオート(高硬度水道水・井戸水対応) | |||
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型番 | 型式 | タンク容量 | 希望小売価格(税込) |
BHP-FW56SD | 貯湯ユニット型式:BHP-TAW56S ヒートポンプユニット型式:BHP-HAW70S |
560L | 1,270,500円 |
BHP-FW46SD | 貯湯ユニット型式:BHP-TAW46S ヒートポンプユニット型式:BHP-HAW60S |
460L | 1,160,500円 |
BHP-FW37SD | 貯湯ユニット型式:BHP-TAW37S ヒートポンプユニット型式:BHP-HAW45S |
370L | 1,072,500円 |
日立のエコキュート高機能版は、ナイアガラタフネス搭載で配管の詰まりを抑制でき井戸水や高硬度水などにも対応しています。また、パワフルシャワー、ウレタンク、ステンレス・クリーン自動制御システム、インテリジェント制御など、家庭のお風呂を快適に心地よくする機能が満載されています。
2.5.1 日立のエコキュートまとめ
日立のエコキュートと言えば、やはり「ウレタンク」が有名です。日立のエコキュートは、業界初のウレタン発泡を充填した断熱構造の貯湯タンクです。高い省エネ性能と耐震性能があり、節約できるうえに安全なエコキュートになっています。
また、日立のエコキュートは「水道直圧給湯」も人気。特にシャワーの水圧はパワフルで、ほかのメーカーのエコキュートでは感じられない水圧に満足したという口コミなどもあります。オール電化でエコキュートを使う人の中にはシャワーの水圧に不満を感じている人が少なくないですよね。そういう人にこそ、日立のエコキュートをおすすめしたいですね。
そのほか、ナイアガラ倍速湯はりや快泡浴など、快適な入浴をサポートする機能も充実。従来の日立のエコキュートで感じていた快適さは、最新モデルのエコキュートでも感じられます。そして、これまでのエコキュートでは使いにくかった「高硬度水」や「井戸水」などにも日立は対応。すべてのエコキュートが対応している訳ではありませんが、対応したモデルが登場しているので、幅広いニーズに対応できるのが日立のエコキュートと言えそうです。
2.6 東芝のエコキュートの電気代や性能
東芝のエコキュートの電気代や性能を一覧で紹介します。
最新モデルの注目ポイント |
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性能・機能 (最新モデル・販売中のモデル) |
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年間給湯効率(JIS) 年間給湯保温効率(JIS) |
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寒冷地年間給湯効率(JIS) 寒冷地年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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プレミアムモデル(一般地向け) | |||
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型番 | 給湯タイプ | タンク容量 | 希望小売価格(税込) |
HWH-X466HA | フルオートパワフル給湯タイプ | 460L | 1,119,800円 |
HWH-X376HA | フルオートパワフル給湯タイプ | 370L | 1,037,300円 |
東芝のエコキュートプレミアタイプは、独自のロータリーコンプレッサと水熱交換機でさらに高効率化。貯湯ユニットはウォームキャップで断熱を強化、省エネシステムによりロス軽減機能を搭載しています。
2.6.1 東芝エコキュートまとめ
東芝のエコキュートにも太陽光発電の余剰電力が活用できる「昼の運転予約」があります。また、家庭のエネルギー管理システムである「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」にも対応しています。
しかも、最新バージョンで経済産業省が推奨する規格である「ECHONET Lite(エコーネットライト)」にも対応。最新のシステムに対応したエコキュートとなっています。さらに「光タッチリモコン」はインテリアに合わせてブラックとホワイトの2色のリモコンから選ぶことができますし、操作性も高い設計となっています。
そのほか、口コミなどでも高評価の「銀イオンの湯」で2日目のお湯でも快適に入浴可能。入浴人数が少ない場合には、銀イオンの除菌と防臭効果で安心して沸かし直しができるようになっています。また、業界最長の5年保証で長く安心して使えるのが、東芝のエコキュートの最大の特長です。
3 まとめ
エコキュートのおすすめメーカーを比較しながら紹介してきました。2021年の最新モデルでは、各メーカーのエコキュートの様々な機能が強化されています。そのため、エコキュートはメーカー独自の機能に注目して選んだり、強化された機能や性能を重視して選んだりするのが大切です。