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井戸水でもエコキュートが使える?設置方法やおすすめ製品について

井戸水でもエコキュートが使える?設置方法やおすすめ製品について

エコキュートは電力が安い深夜にお湯を沸かせるため、光熱費を節約できます。しかし、井戸水ではエコキュートが使えず、水道代が節約できても光熱費が高いという家庭は少なくないですよね。

そこで、井戸水に対応したエコキュートを紹介します。井戸水対応のエコキュートを設置するときのポイントやおすすめのエコキュートを紹介するので、井戸水を使っている人は光熱費を節約するために役立ててください。

目次

    1 井戸水に対応したエコキュートのメーカーは?

    まずは、井戸水対応のエコキュートを販売するメーカーや井戸水でエコキュートが使えない理由から解説。井戸水でエコキュートを使うときの基本情報を理解しておきましょう。

    1.1 おすすめの井戸水対応エコキュートのメーカー

    井戸水対応のエコキュートを販売するメーカーは、次のようになっています。

    • パナソニック
    • ダイキン
    • 日立製作所
    • 長府製作所

    井戸水対応のエコキュートを販売するのは、この4つのメーカー。エコキュートを販売するメーカーはほかにもあります。しかし、この4つのメーカー以外のエコキュートは「井戸水を使用しないでください」という注意書きがあるので、注意しておきましょう。

    また、井戸水が使えるエコキュートは増えつつあります。取り扱いを始めるメーカーも増える傾向にありますが、普通のエコキュートと比較すると、まだまだ少ないのが実情です。そのため、4つのメーカーのエコキュートをすべて比較して、その中から自分に合うエコキュートを選ぶという努力が必要。普通のエコキュートを選ぶよりも大変な作業ですが、適当に選んでしまうと後悔してしまいますよ。

    1.2 エコキュートで井戸水が使えない理由とは?

    一般的にエコキュートでは井戸水が使えません。その理由の一つが、井戸水などに含まれる成分。井戸水や高硬度水と呼ばれる地下水には、カルシウムなどの成分が多く含まれています。カルシウムなどの成分は人間が生きるうえで欠かせない成分と言えますが、エコキュートには大敵となる成分です。

    例えば、このような成分を多く含む水をエコキュートに使用した場合、エコキュート内部にある熱交換器に個体成分として生じるおそれがあります。そうして生じたカルシウムなどの個体成分は、エコキュートを使い続ける限りは生じてしまうのです。その結果、エコキュート内部が詰まってしまうおそれがあり、すぐにエコキュートが故障するとされています。つまり、井戸水などの成分によってエコキュートが故障するおそれがあるため、エコキュートでは井戸水が使えなかったのです。

    現在では、エコキュートの各メーカーが試行錯誤した結果、井戸水の成分などによってエコキュートが詰まるリスクを回避する仕組みの開発に成功。各メーカーが販売する井戸水対応のエコキュートであれば、井戸水の家庭でもエコキュートを安心して使用することができますよ。

    井戸水でエコキュートを使う方法

    2 井戸水を使うエコキュートの設置方法

    井戸水などを使っている家庭は、国内では6%程度とされています。そのような家庭でエコキュートを設置する方法を解説します。

    2.1 ポイントになるのは水質検査

    井戸水対応のエコキュートを設置する場合、最大のポイントは水質検査。井戸水対応のエコキュートがあるとはいえ、そのエコキュートが井戸水を使っているすべての家庭で使えるとは限りません。井戸水の成分によっては、エコキュートに使われている技術の限界を超えてしまうおそれもあるのです。そのため、井戸水対応のエコキュートが安全に使用できるかどうかを判断するために、エコキュートを設置するときには、最初に井戸水の水質検査を行う必要があります。

    水質検査は各メーカーで異なります。エコキュート用の水質検査にかかる費用は設置する人が負担する必要があるのですが、水質がエコキュートに合わない場合は検査費が不要ということもあるので、各メーカーや販売店に確認しましょう。ただし、検査の項目や基準は開示していないメーカーばかりなので、この点は要注意。

    水質検査の手順はほとんどのメーカーに水質検査用のキットがあるため、その指示に従うだけです。主に「採水キット」などでエコキュートを使うときに利用する水を採って、それをメーカーに送付するだけで完了。詳しい手順や検査費用などは、販売店やメーカーに連絡して確認しましょう。メーカーごとに費用が異なるため、水質検査の費用もエコキュートを選ぶときのポイントの一つですよ。

    2.2 井戸水対応のエコキュートの設置方法

    井戸水対応のエコキュートの設置方法は、次のようになっています。

    井戸水対応のエコキュートの設置方法・手順
    設置方法・手順 詳細・内容・注意点
    1. 契約・設置の依頼
    • エコキュートの設置を依頼します
    • 井戸水や地下水を使うときの規定に同意する(署名・捺印など)
    • 水質検査を依頼する
    2. 水質検査のキットを受け取る
    • メーカーから採水キットなどが届く
    • 採水して必要事項を記入する
    3. 水質検査を依頼する
    • 採水したサンプルを送る
    • 水質検査を依頼する
    • 検査費用がかかる(メーカーで異なる)
    4. 水質検査の結果を受け取る
    • 結果が適合しない場合は検査費用が不要になることがある
    • 適合した場合はエコキュートの設置へ
    • 検査結果は販売店などに届く
    5. エコキュートの購入・設置
    • 販売店などがエコキュートを設置する
    • 井戸水や地下水の利用に関する認定書を受け取るための書面が発行される
    • 必要な書類を揃えて井戸水や地下水を利用することの認定書を発行してもらう
    6. 井戸水対応の認定書を受け取る
    • 書類を提出すると認定書が発行される
    • 認定シール・ステッカーなどが発行される
    • 認定書と保証書は保管する
    • シールやステッカーは規定の位置に貼付する

    井戸水対応のエコキュートの設置方法は、メーカーごとに少しずつ異なります。ただし、おおよその設置方法や手順は同じですので、このような流れになることを把握しておきましょう。

    最も注意しておきたいのは、エコキュートの設置を依頼することが最初という点。井戸水を使う場合は水質検査が大きなポイントですが、水質検査の前に井戸水対応のエコキュートの設置を依頼する必要があります。その後、業者を通して水質検査のキットなどを受け取り、水質検査を依頼していくことになるのです。

    また、水質検査をクリアしたあとは、エコキュートの設置となります。このときに井戸水を使うことをメーカーに認定してもらう必要があり、メーカーによる認定書の発行も必須。手続きの詳細はメーカーによって異なるため、確認が必要です。ただし、手続き自体は簡単で、エコキュートの保証書のコピーなどを添付した「認定書の依頼書」を提出するだけとなっています。

    最後にメーカーが発行した認定書とエコキュートの保証書を保管して終了。認定書と一緒に発行される認定シールや認定ステッカーは規定の位置に貼り付けましょう。

    3 おすすめの井戸水対応エコキュート

    井戸水対応のエコキュートはたくさんありません。一部のメーカーはすべてのエコキュートが井戸水に対応していますが、やはり限られた製品の中から選ぶことが大切です。

    3.1 パナソニックのおすすめエコキュート

    パナソニックの井戸水対応のおすすめエコキュートを一覧で紹介。

    HE-JPU37JQS/HE-JPU46JQS
    主な性能・機能
    • ソーラーチャージ機能
    • ダブルピークカット機能
    • 温浴セレクト
    • エコナビ
    • ぬくもりチャージ
    • 配管洗浄機能(自動・手動)
    • リズムeシャワープラス
    • HEMS/ZEH対応
    年間給湯保温効率(JIS)
    • 460Lタイプ:3.7(ふろ熱回収機能使用時:3.8)
    • 370Lタイプ:3.8(ふろ熱回収機能使用時:3.9)
    省エネ基準達成率
    (目標年度2017年度)
    • 112%(460Lタイプ)
    • 115%(370Lタイプ)
    井戸水の利用認定の保証
    • 3年間(水熱交換機スケール詰まりによる閉塞など)
    • 水質検査費用:15,000円(税抜)+送料(実費)
    • 適合しない水質の場合は検査費用不要

    パナソニックは、2011年4月以降に発売されたエコキュート全機種が井戸水(地下水)の利用に対応。水質検査にパスすれば、どのエコキュートでも自由に選べるというメリットがあります。

    また、井戸水の利用が認定された場合、水熱交換器の詰まりによるエコキュートの停止などが保証されます。期間は3年間で、パナソニックのサービスによって復旧されることになっているのです。ただし、エコキュートに詰まりが生じた場合、水質が変わったことが原因と疑われることから水質の再検査があります。水質の再検査は無料となっていますが、沸き上げ温度の上限が引き下げられるなど、いくつかの変更が加えられることに要注意。

    パナソニックの井戸水対応のおすすめエコキュートは、高効率プレミアムモデルのJPシリーズ。最新モデルで、性能も省エネ効率も最高クラスとなっています。どのエコキュートでも選べるのがパナソニックのメリットですから、もう少し使える機能を減らして価格の安いエコキュートを選んでも良いでしょう。

    3.2 ダイキンのおすすめエコキュート

    ダイキンの井戸水対応のおすすめエコキュートを一覧で紹介。

    EQX46UFTV/EQX37UFTV
    主な性能・機能
    • マイクロバブル入浴
    • 沸き増し能力アップ機能
    • エコふろ保温
    • 高温たし湯
    • 自動ふろ配管洗浄
    • 除雪対応ファン機能
    • エコ確認
    • ピークカット設定
    • HEMS/ZEH対応
    年間給湯保温効率(JIS)
    • 3.0
    省エネ基準達成率
    (目標年度2017年度)
    • 107%
    井戸水の利用認定の保証
    • 3年間(水熱交換機スケール詰まりによる閉塞など)
    • 水質検査費用:15,000円(税抜)
    • 適合しない水質の場合は検査費用不要

    ダイキンのエコキュートは、全機種が井戸水や地下水に対応。ただし、ダイキンの水質検査をクリアすることが条件となっています。高性能タイプのエコキュートなどが選べるという点でも大きなメリットがあるのが、ダイキンのエコキュートなのです。

    また、井戸水を使用することで引き起こされるおそれがあるエコキュートの水熱交換器の詰まりなどは、3年間の保証。それ以外の部分はエコキュートの基本的なメーカー保証期間となり、貯湯タンクは5年などとなっています。

    ダイキンの井戸水対応のおすすめエコキュートは、2019年11月に発売された薄型のパワフル高圧タイプ。一般的に薄型のエコキュートは年間給湯保温効率などが低いのですが、こちらは性能がアップしています。ほかのメーカーの薄型エコキュートと比較しても最高クラスの性能となっているため、薄型エコキュートを選びたい人にはおすすめです。

    3.3 日立のおすすめエコキュート

    日立の井戸水対応のおすすめエコキュートを一覧で紹介。

    BHP-FW46SD/BHP-FW37SD
    主な性能・機能
    • ナイアガラタフネス/ウレタンク
    • インテリジェント制御(おまかせ節約 ほか)
    • eco省エネ保温
    • 高速湯はり
    • 節約サポート機能
    • 配管洗浄機能
    • 太陽光発電利用沸き上げ
    • 耐震クラスS
    • HEMS/ZEH対応
    • 耐塩害仕様あり
    年間給湯保温効率(JIS)
    • 3.4
    省エネ基準達成率
    (目標年度2017年度)
    • 103%
    井戸水の利用認定の保証
    • 5年間(ナイアガラタフネス
    • ユーザー登録が必須条件
    • 簡易水質チェックキット:1,500円(税別)

    日立の井戸水対応のエコキュートは、簡易水質チェックキットによる水質の確認が必須条件。パナソニックやダイキンと比較すると、水質検査に必要な費用はかなり安いと言えます。ただし、自分で水質をチェックする点に注意しておきましょう。水質検査の費用を抑えたい、科学の知識はあるという人などにはかなりおすすめできます。

    また、井戸水に関する強化ポイントの「ナイアガラタフネス」は長期保証。日立のエコキュートは、硬度の高い水質(井戸水など)による配管の詰まりや腐食の予防などに力を入れているため、ほかのメーカーよりも長い5年間の保証があります。エコキュートに自信があることの表れですが、井戸水対応のエコキュートはまだ少ないのが実情です。今後は複数のエコキュートが発売されますが、現時点では選ぶほどの機種はないと言えます。

    日立の井戸水対応のおすすめエコキュートは、ナイアガラタフネスが採用された2機種。新発売のモデルで、今後の井戸水対応のエコキュートの先駆けとなる製品です。ほかのメーカーの井戸水対応のエコキュートと違って、水道直圧給湯という点でもおすすめできます。一般的なエコキュートと違い、そのまま飲用できる、シャワーの水圧が格段に違うという点などが水道直圧給湯の最大の特徴ですよ。

    3.4 長府のおすすめエコキュート

    長府の井戸水対応のおすすめエコキュートを一覧で紹介。

    EHP-3703BX-Ⅰ/EHP-4603BX-Ⅰ
    主な性能・機能
    • 高圧力170kPa
    • 急速湯はり
    • ふろタイマー
    • ソーラーアシストモード(自動・手動)
    • マイクロバブル
    • 配管クリーン(自動・手動)
    • ピークカット機能
    • 耐塩害仕様あり
    年間給湯保温効率(JIS)
    • 460Lタイプ:3.4
    • 370Lタイプ:3.3
    省エネ基準達成率
    (目標年度2017年度)
    • 460Lタイプ:103%
    • 370Lタイプ:100%
    井戸水の利用認定の保証
    • 延長保証の利用は水質検査が必須条件
    • 詳細は長府製作所へ問い合わせる

    長府の井戸水対応のエコキュートは、延長保証を利用する場合は水質検査が必須となっています。また、使用する井戸水は「水道法に定められた飲料水の水質基準に適合すること」が条件です。この条件に合わない場合は利用できません。ただし、ほかのメーカーの水質検査を受ければエコキュートが使えるかも知れませんので、各メーカーに問い合わせてみましょう。

    長府製作所は石油給湯器などが高い人気になっています。メーカーへの信頼も厚く、エコキュートも長府を選びたいという人が多いため、どうしても長府のエコキュートが良いという人にはおすすめ。

    4 まとめ

    井戸水対応のエコキュートについて、設置方法やおすすめ製品を紹介しました。井戸水対応のエコキュートは、まだまだ少ないと言えます。ただ、今後も複数のメーカーが井戸水対応のエコキュートを販売する予定になっているので安心です。しかし、現時点ではしっかりと水質検査を行って、限られたエコキュートの中から自分に合うエコキュートを選ぶようにしてください。

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