マンションにエコキュートを設置したい!設置条件やおすすめ商品は?
2019年9月18日 更新オール電化の家庭ではエコキュートを使うほうが節約になります。しかし、マンションに住んでいる場合は、エコキュートを設置できるかどうかが分からないですよね。
そこで、マンションにエコキュートを設置するときの条件や注意点について解説します。マンション用エコキュートのおすすめ商品も紹介するので、オール電化のマンションに住んでいる人はおすすめのエコキュートを検討してみてくださいね。
目次
1 マンションにエコキュートを設置するときの条件と注意点
まずは、マンション用エコキュートの設置条件と設置の注意点をまとめて解説。自分が住むマンションの状況と照らし合わせてみましょう。
1.1 マンションへのエコキュート設置の条件は?
マンションにエコキュートを設置するときの条件は、次の通りです。
チェックポイント | エコキュートを設置できる条件 |
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規約に給湯器の規定があるか? |
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管理組合の許可を得られるか? |
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設置されている給湯器の種類・場所は? |
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貯湯ユニット・ヒートポンプユニットの設置スペースは? |
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設置工事ができるか? |
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マンションにエコキュートを設置するとき、重要な条件になるのが「給湯器に関する規約」です。マンションの規約や管理組合によって定められた規約で、マンションに設置できる給湯器に制限があることは珍しくありません。特にマンションの構造上の理由などで、給湯器の種類やサイズが制限されることがあるというのは重要なポイント。こればかりは自由にならないため、エコキュートが設置できるかどうかを最初に確認しましょう。
次に重要になるエコキュートの設置条件は「エコキュートの設置スペースの確保」と「工事ができるかどうか」です。マンションにエコキュートなどの給湯器を設置する場合、すでに設置されている給湯器と同じ種類を同じ設置方法で設置するのが基本。そのため、オール電化のマンションで電気温水器やエコキュートが設置されているという状況でなければ、エコキュートを設置できないということも少なくありません。
また、マンションには「共用部分」と「専有部分」があり、専有部分をリフォームするのは原則自由。しかし、マンションの構造上の問題やトラブルが引き起こされるのを防ぐ目的で「専有部分でも自由にしてはいけない」こともよくあるのです。そのため、エコキュートの設置条件としては、エコキュートの設置工事や追加工事などを行えるかどうかを確認しておく必要もあります。
1.2 エコキュートをマンションに設置するときの注意点
オール電化のマンションなどで、すでにエコキュートが設置されている場合は同じメーカーのエコキュートを選べば、ほとんど問題なく設置することが可能。しかし、マンションに新しくエコキュートを設置する場合には、次の注意点を守るようにしてください。
- エコキュートの騒音対策は万全か?
- 設置したい場所にエコキュートが収まるか?
特に注意しておきたいのはこの2点。エコキュートは意外にも騒音対策が必要で、ヒートポンプユニットの設置場所によっては、近隣住民などに迷惑をかけてしまうのです。寝室のそばにあるバルコニーやベランダにヒートポンプユニットを設置してしまうと、自分がエコキュートの低周波の影響を受けてしまうこともあります。そのため、エコキュートの騒音対策は万全にしておく必要があるのです。
また、マンションに設置するエコキュートでは、戸建て住宅で行われる「防音壁の設置」や「ヒートポンプユニットから十分な距離を置く」などの一般的なエコキュートの騒音対策ができないケースも少なくありません。戸建て住宅で行えるエコキュートの騒音対策ができないからこそ、エコキュートを設置する前に騒音対策を十分に考えておく必要があるのです。
さらに、エコキュートは意外と貯湯ユニットが大きいという問題があります。マンション用のエコキュートはパイプスペースやパイプシャフトと呼ばれる場所に設置することが一般的。しかし、貯湯量が多いエコキュートを選んでしまうと、そこに貯湯ユニットが収まらないということも考えられるのです。そのため、必要な湯量を考えてエコキュートのサイズを選ぶことも重要になりますが、マンションにエコキュートを設置する場合は「エコキュートが設置できる場所の広さを優先する」ことも大切になります。
2 おすすめのマンション用エコキュートは?
オール電化のマンションは火災防止の面でも優れているため、オール電化に欠かせないマンション用エコキュートの需要も高まっています。そのため、マンション用エコキュートの種類も増えていますが、それでも戸建て住宅用のエコキュートと比較すると、数が限られているのが現状です。
2.1 マンション用エコキュートのおすすめメーカーと特徴
マンション用エコキュートの中で、特におすすめできるメーカーのエコキュートの特徴を一覧で紹介。
おすすめメーカー | マンション用エコキュートの特徴 |
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三菱電機 |
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パナソニック |
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コロナ |
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マンション用エコキュートの中でも、特におすすめできるのは「三菱電機」「パナソニック」「コロナ」の3つのメーカー。それぞれに特徴があるエコキュートで、マンションの限られた設置条件をクリアしやすいと考えられるからです。また、この3つのメーカーはエコキュートの市場シェアでも上位に入っているため、使いやすさやサポート体制などの面でも安心できると考えられます。
三菱電機のマンション用エコキュートは、省エネ性能に優れたコンパクトサイズで人気。特にマンション用エコキュートのようにスリムサイズやコンパクトサイズにしてしまうと、省エネ性能は一般的なエコキュートよりも落ちてしまうことが多いと言えます。しかし、三菱電機のマンション用エコキュートはコンパクトサイズでも省エネ性能に優れていて、小さくてもしっかりと光熱費を節約できるところが良いのです。万が一の水漏れのときにも「エマージェンシーストップ機能」で、マンション内に大きな被害が出ない仕組みになっている点も高評価になっています。
パナソニックのマンション用エコキュートは、業界ナンバー1のコンパクトサイズで注目されています。マンション用エコキュートはパイプスペースなどに収めるために貯湯ユニットがコンパクトで容量が小さくなっていますが、パナソニックのマンション用エコキュートは大容量。マンション用エコキュートの中でも大容量のエコキュートが良い場合には、迷わずにパナソニックのマンション用エコキュートを選ぶと良いですよ。
コロナのマンション用エコキュートは、静音性に優れている点がおすすめポイント。マンションでは戸建て住宅よりも隣との距離が近いため、エコキュートの騒音にはより注意が必要になります。一方で、マンションでは戸建て住宅で行われるエコキュートの騒音対策が十分に使えないこともあるため、ヒートポンプユニットの音が静かなエコキュートは重宝されることが多いのです。マンションでは騒音対策に不安があってエコキュートを導入しにくいと考えている人には、コロナのマンション用エコキュートをおすすめしますよ。
2.2 三菱電機のマンション用エコキュート
おすすめの三菱電機のマンション用エコキュートのサイズなどを一覧で紹介。
SRT-S184D | |
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主な機能 |
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風呂機能 |
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貯湯ユニット容量 |
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サイズ(高さ×幅×奥行) |
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運転音(中間期/冬期) |
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年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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三菱電機のマンション用エコキュートは「SRT-S184D」がおすすめ。同サイズの屋外設置用エコキュートと同等の能力があって、屋内設置できるエコキュートです。貯湯ユニットの容量は少なめですが、1~4人家族用でお湯をたくさん使わない家庭では十分な湯量がありますよ。
また、コンパクトエコキュートですが、機能も多くなっていますし、省エネ基準達成率は戸建て住宅用のエコキュートにも引けを取らないと言えます。しかも、お風呂の機能はフルオートで、お湯張りも保温も自動です。面倒な手間がないので、マンション住まいでもとても使いやすいと考えられます。
マンション用エコキュートとしては十分な省エネ性があると考えられます。コンパクトで省エネ性能が高いエコキュートを探している人には、三菱電機のマンション用エコキュートがおすすめです。
2.3 パナソニックのマンション用エコキュート
おすすめのパナソニックのマンション用エコキュートのサイズなどを一覧で紹介。
HE-NSU37JQMS | |
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主な機能 |
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風呂機能 |
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貯湯ユニット容量 |
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サイズ(高さ×幅×奥行) |
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運転音(中間期/冬期) |
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年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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パナソニックのマンション用エコキュートは「HE-NSU37JQMS」がおすすめ。省エネ基準達成率では三菱電機のマンション用エコキュートに後れを取っていますが、貯湯ユニットの容量は圧倒しています。ただし、貯湯ユニットのサイズは、幅と奥行きが少し大きくなっているため、エコキュートを設置したい場所に収まるかどうかを十分に確認してから購入を決めてください。
また、パナソニックのマンション用エコキュートは機能も豊富です。戸建て住宅の屋外設置エコキュートよりは機能が少なくなっていますが、パナソニックの省エネ機能として人気がある「エコナビ」もついています。十分に省エネになると考えられるエコキュートです。
こちらのエコキュートは家庭のエネルギー管理には欠かせない「ZEH」にも対応。そのほかの機能を考えても、機能面では一般的なエコキュートと同等と言えます。マンションに設置できて貯湯ユニットの容量が大きいエコキュートを探している人には、パナソニックのマンション用エコキュートがおすすめです。
2.4 コロナのマンション用エコキュート
おすすめのコロナのマンション用エコキュートのサイズなどを一覧で紹介。
CHP-S30AY1-12 | |
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主な機能 |
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風呂機能 |
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貯湯ユニット容量 |
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サイズ(高さ×幅×奥行) |
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運転音(中間期/冬期) |
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年間給湯保温効率(JIS) |
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省エネ基準達成率 |
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コロナのマンション用エコキュートは「CHP-S30AY1-12」がおすすめ。貯湯ユニットの容量がもう少し大きいタイプもありますが、貯湯ユニットのサイズと容量のバランスを考えると、このくらいが良いと思われます。ですから、もう少し貯湯ユニットの容量が大きいエコキュートが良い場合には、そちらを選ぶことができる点でもおすすめですよ。
また、コロナのマンション用エコキュートの注目ポイントは運転音。三菱電機やパナソニックのおすすめエコキュートよりも静かということが一目瞭然ですよね。エコキュートのヒートポンプユニットの設置状況によっては運転音の感じ方が変わることもありますが、これだけの差があれば、騒音トラブルを避けたい人にはありがたいですよね。
そのほか、コロナのマンション用エコキュートは省エネ基準達成率も十分な数値ですし、節水機能やエコ機能なども充実しています。コロナは最初にエコキュートを販売したメーカーとしても知られているため、性能の良さには定評もあるのです。運転音が静かで一定の省エネ性能があるエコキュートを探している人には、コロナのマンション用エコキュートがおすすめと言えますよ。
3 まとめ
マンションにエコキュートを設置するときの設置条件やおすすめのマンション用エコキュートを紹介してきました。マンションへのエコキュート設置は、マンションごとに細かい規定があるため、管理組合や規約を確認することを忘れないようにしてください。また、マンション用エコキュートでもサイズは様々ですから、必ず自分が住むマンションの設置予定場所のサイズを確認することを忘れないでくださいね。