エコキュートで入浴剤を使っても大丈夫?故障の原因になる?
2018年11月2日 更新入浴剤をお風呂に入れると、疲れも取れてスッキリしますよね。しかし、エコキュートの家庭で入浴剤を使うと、エコキュートが故障するという話を聞いたことがありませんか?実は、エコキュートの家庭でも入浴剤を使うことができるのです。しかも、エコキュートのメーカーが推奨する入浴剤などもあり、使い方を守れば、入浴剤を使ってお風呂に入れますよ。
ここでは、エコキュートで入浴剤を使っても故障の原因にならないことやエコキュートで入浴剤を使うときの注意点などについて、詳しく解説しています。
目次
1 エコキュートで入浴剤は使える?使えない?
エコキュートで入浴剤を使うと故障の原因になるという話もありますが、実際にはエコキュートでも入浴剤を使うことができます。しかも、エコキュートのメーカーが推奨する入浴剤などもあって、故障の原因になることはないと言えるのです。
1.1 エコキュートのタイプによって異なる。
実はエコキュートでも入浴剤が使えるのですが、エコキュートのタイプによっては使える入浴剤に制限があるのです。そのため、自宅のエコキュートのタイプを知っておくことが、エコキュートで入浴剤を使う場合には大切になります。
エコキュートのタイプ | 入浴剤の制限 |
---|---|
フルオート | 制限あり |
セミオート | 制限なし |
給湯専用 | 制限なし |
エコキュートのタイプは、大きく分けて3種類あります。その中でも、入浴剤を使うときにポイントになるのは「フルオートタイプ」のエコキュート。エコキュートでも、セミオートや給湯専用の場合は入浴剤を自由に使うことができます。しかも、エコキュートのメーカーも特別な制限が設けていないと言えるのです。
一方で、フルオートのエコキュートについては、入浴剤は使えるけれども「使えない入浴剤がある」のです。そのため、自宅のエコキュートがフルオートの場合は、できるだけメーカーが推奨する入浴剤を使うようにしましょう。
1.2 使えない入浴剤とは?
自宅のエコキュートがセミオートや給湯専用の場合は、入浴剤の種類を気にせずにつかうことができます。しかし、エコキュートがフルオートの場合は、使える入浴剤と使えない入浴剤があるので注意が必要です。
エコキュートの各メーカーによっても異なりますが、使えない入浴剤は次のような製品です。
- 推奨される入浴剤以外で発泡する入浴剤
- とろみがある入浴剤
- ミルク成分が含まれる入浴剤
- 生薬の成分が含まれる入浴剤
- 硫黄・塩分・アルカリ・酸などが含まれる入浴剤
このような成分の入浴剤は、エコキュートの故障の原因になるおそれがあるため、使わないでください。
1.3 エコキュートのメーカーが推奨する入浴剤
エコキュートで使えない入浴剤を説明されてもよく分からないですよね。そこでポイントになるのが、エコキュートで使える入浴剤。特にエコキュートのメーカーが推奨する入浴剤を使えば、万が一にも入浴剤が原因でエコキュートが故障することもないはずですよね。
ですから、エコキュートのメーカーが推奨する入浴剤を一覧表で紹介します。自宅のエコキュートのメーカーを確認して、一覧表にある入浴剤を選べば良いだけなので、とても分かりやすいですよね。
メーカー | バブ | バスクリン | きき湯 | その他 |
---|---|---|---|---|
三菱 | ◯ | × | × | にごり湯不可 |
パナソニック | ◯ | ◯ | ◯ | にごり湯不可 |
コロナ | ◯ | ◯ | ◯ | バスロマン |
ダイキン | × | ◯ | ◯ | にごり湯対応 |
日立 | ◯ | ◯ | ◯ | バスロマン |
東芝 | ◯ | ◯ | ◯ | バスロマン |
デンソー | ◯ | ◯ | ◯ | 一部の花王製品 |
エコキュートの各メーカーが推奨する入浴剤は「バブ(花王)」「バスクリン・きき湯(バスクリン)」「バスロマン(アース製薬)」が代表です。また、それぞれのメーカーが推奨しているので、エコキュートが故障する心配もなく使えます。エコキュートで入浴剤が使えるかどうかが不安な場合は、一覧表にある推奨品を使うようにしましょう。
2 入浴剤がエコキュートの故障原因になる?
エコキュートでも入浴剤が使えることが分かりましたよね。では、どうしてエコキュートで入浴剤を使うと故障の原因になると言われているのでしょうか?
2.1 エコキュートで入浴剤が使えない理由。
エコキュートで入浴剤が使えないとされるのは「お湯が循環する」からです。つまり、入浴剤が入ったお湯が循環することで、エコキュートの部品が腐食したり、誤作動が起こったりするおそれがあるためとされています。また、にごり湯タイプの入浴剤はフィルターの目詰まりなどを起こすおそれもあるため、エコキュートでは使えないとされているのです。
このようなことから、お湯が循環する「追いだき」や「自動保温」などの機能があるフルオートのエコキュートは入浴剤が使えないとされているのです。一方で、セミオートや給湯専用のエコキュートはこのような機能がないため、入浴剤の使用に制限がないとされています。
2.2 追いだきに注意すれば良い?
お湯が循環しないようにすれば、エコキュートでも入浴剤が使えるということなのでしょうか?理論上は、エコキュートで追いだきしなければ良いと考えられなくもないのですが、やはり故障の原因となるおそれもあるため、推奨されている入浴剤以外は使わないようにしましょう。 また、推奨されている入浴剤を使う場合でも、エコキュートの追いだき機能は使わないほうが良いでしょう。故障の原因になるとは言えないのですが、エコキュートが故障してから後悔しても遅いですからね。
3 エコキュートで入浴剤を使うときの注意点。
最後にエコキュートで入浴剤を使うときの注意点について解説していきます。入浴剤を使いたいと思っている方は、必ず読んでおきましょう。
3.1 複数の入浴剤を混ぜない。
エコキュートで入浴剤を使う場合、複数の入浴剤を混ぜないこともポイント。推奨されている入浴剤であっても、複数の入浴剤を混ぜることでエコキュートに思いもよらない影響を及ぼすおそれがあるためです。
単独で入浴剤を使う場合と違って、複数の入浴剤を混ぜてしまうと、エコキュートにどのような影響を及ぼすかは分かりません。一部のエコキュートのメーカーは、複数の入浴剤を同時に使うことが機器故障の原因となるという注意書きもしているくらいです。そのため、万が一にもエコキュートが故障しないように、入浴剤は必ず既定の分量を守るようにしましょう。そして、複数の種類の入浴剤を混ぜて使わないようにしましょう。
3.2 自動配管洗浄は「入」にする。
エコキュートの取扱説明書などに記載があるように、入浴剤を使う場合は自動配管洗浄を「入」にしておきます。これは、エコキュートで入浴剤を入れるときの基本。必ず守るようにしてください。
また、入浴剤を使わなくても、自動配管洗浄はエコキュートの便利な機能の一つです。特に問題がなければ、いつも「入」にしておくほうが良いですよ。
3.3 入浴剤を使うときは推奨品を使う。
エコキュートで入浴剤を使う場合は、必ず推奨品を使うようにします。自分が気に入っている入浴剤があるかも知れませんが、エコキュートの故障の原因になるよりは推奨品を使うほうが良いですよね。
また、推奨されている入浴剤は香りなどの種類も多く、自分の好みの入浴剤が見つかるはずです。エコキュートの故障の原因にならないように、推奨されている入浴剤の中から自分に合う入浴剤を見つけてくださいね。
4 まとめ
エコキュートで入浴剤を使うと故障の原因になるかどうかについて、詳しく解説してきました。エコキュートでも入浴剤を使うことができますし、各メーカーが推奨する入浴剤もあるので、安心して入浴剤を使えますよ。
また、エコキュートで入浴剤を使う場合の注意点などもまとめていますので、そちらも参考にしながら、エコキュートが故障しないように入浴を楽しんでくださいね。