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エコジョーズとは何?デメリットや給湯器との違いをわかりやすく!

エコジョーズとは何?デメリットや給湯器との違いをわかりやすく!

エコジョーズという給湯システムをよく聞きますよね。しかし、普通の給湯器との違いも分かりにくいですし、エコジョーズの何が良いのかがよく分からないですよね。

そこで、エコジョーズの仕組みからメリットデメリットなど、エコジョーズのすべてを分かりやすく解説します。普通の給湯器とエコジョーズの違いなども紹介するので、給湯システムを選ぶときの参考にしてくださいね。

目次

    1 エコジョーズとは?

    まずはエコジョーズがどのような給湯システムなのかを解説します。エコジョーズのメリットやデメリットも紹介するので、どうしてエコジョーズが良いのかを考えてみると良いでしょう。

    1.1 エコジョーズの仕組みとは?

    エコジョーズとは、従来のガス給湯器よりも効率が良いガス給湯システム。従来のガス給湯器が排出していた熱を上手に活用することで、ガス使用量を抑えてお湯を沸かすことができます。そんなエコジョーズは「潜熱回収型ガス給湯器」とも呼ばれています。

    従来のガス給湯器は、ガスバーナーで加熱して熱せられた配管の中に水を通すことでお湯を沸かすという仕組み。しかし、これでは配管から逃げる熱も多く、約200度の熱が無駄になっていたのです。

    そこで、従来のガス給湯器で無駄になっていた約200度の熱を排出する前に、その熱の中に水道から供給された水の配管を潜らせることにしたのがエコジョーズ。排出されるはずの約200度の熱に水を潜らせておけば、水道から供給される水からお湯を沸かすよりも効率的と言えます。つまり、エコジョーズは排出されるはずの熱で温めた水からお湯を沸かすため、従来のガス給湯器よりもガスの使用量が抑えられるのです。

    エコジョーズは排熱を上手に活用しているため、熱効率は従来のガス給湯器の約80%から約95%へ15%もアップ。暖房機能を使う場合でも、エコジョーズは熱効率が約4%アップしているので、効率の良い給湯システムと言えるのです。

    また、エコジョーズはガスの使用量や二酸化炭素の排出量を10%以上カットできていますし、待機電力も従来のガス給湯器と比較して約40%カットできる製品まであります。そのため、エコで節約できるエコジョーズは経済産業省の資源エネルギー庁も認める省エネ効果が高い製品の一つになっているのです。

    1.2 エコジョーズのメリットとデメリット

    エコジョーズのメリットとデメリットは次のようになっています。

    エコジョーズのメリット エコジョーズのデメリット
    • ガス代が節約できる
    • 二酸化炭素の排出量を減らせる
    • 給湯効率が良い
    • お湯切れがない
    • 直接飲める水質
    • 本体はコンパクト
    • 導入費用が高め
    • ドレン排水の工事が必要
    • 設置場所が限られる
    • 大量の湯気が出る
    • 節約できるのは給湯のガス代のみ

    エコジョーズのメリットはエコジョーズの仕組みの項目で紹介したことがほとんど。それ以外のエコジョーズのメリットと言えば、お湯切れがないことやエコジョーズのお湯を直接飲んでも問題ないということです。どちらもエコキュートにはないメリットなので、このメリットでエコジョーズを選ぶという人も少なくありません。

    一方で、エコジョーズは導入費用(イニシャルコスト)が高め。普通のガス給湯器よりも本体価格が高くなるのは仕方がないのかも知れませんが、エコジョーズの設置を断念する理由の一つになると言えるでしょう。

    また、エコジョーズは「ドレン排水」という排水が出るため、専用の配管工事が必須。ドレン排水はエコジョーズの内部で出る酸性の水ですが、エコジョーズの内部に「ドレン中和器」があり、きちんと中和されているので不安になる必要はありません。しかし、ドレン排水の配管設備は必要で、排水設備が作れない場所にはエコジョーズが設置できません。

    さらに、大量の湯気が出るというのもエコジョーズのデメリット。湯気はドレン排水と同じで酸性ですから、周囲の金属を腐食させるおそれがあります。特に住居に多いアルミサッシなどには大敵で、隣の住宅が接近している場合などはアルミサッシを腐食させるおそれがあり、エコジョーズの設置ができないということもあるのです。

    エコジョーズってなに?

    2 エコジョーズとほかの給湯器の違い

    エコジョーズは意外とデメリットも多いと言えます。しかし、エコジョーズは一般的なガス給湯器と違い、資源エネルギー庁も推奨しているのです。そこで、本当にエコジョーズを導入して良いのか、普通の給湯器との違いを比較しながら検討してみましょう。

    2.1 エコジョーズとガス給湯器の違い

    エコジョーズはデメリットもあるのに資源エネルギー庁からも推奨されています。その理由は何なのでしょうか?

    エコジョーズが推奨される理由の一つが、二酸化炭素の排出量。従来のガス給湯器よりも二酸化炭素の排出量が約13%も削減されるためです。しかも、ガスの使用量を減らせることで、地球環境に優しいと判断されています。

    そこで気になるのが、エコジョーズの導入費用。地球環境を考えるとエコジョーズが良いことは分かりますが、エコジョーズのデメリットの一つである導入費用の高さは、実際にエコジョーズを購入する人にとっては問題ですよね。

    エコジョーズの導入費用とランニングコストを踏まえて、普通のガス給湯器と比較してみましょう。ここでは多くの給湯器を手がける「リンナイ製品」を基準に、リンナイのホームページで試算されているデータを抜粋して紹介しています。

    種別(リンナイ製品) 工事費込みの価格 ランニングコスト(年間)
    エコジョーズ
    RVD-E2405AW2-1(A)
    202,000円~ 約161,040円
    ガス給湯器
    RUFH-A2400AW2-1
    175,000円~ 約186,520円

    エコジョーズもガス給湯器も定価ではなく、実際の工事費込みの価格を差し込んでいます。つまり、この値段でエコジョーズもガス給湯器も設置することができるのです。

    この数字を見ると、年間のランニングコストの差は「約25,480円」です。エコジョーズの工事費込みの価格と比較すると、1年ほどで導入費用の高さを感じなくなる数字と言えますよね。エコジョーズとガス給湯器は導入費用の違いがありますが、ランニングコストにも違いがあるため、結局はエコジョーズのほうが安くなると言えるのです。

    このように、エコジョーズとガス給湯器は政府機関が推奨するという点にも違いがあります。しかし、それ以上にエコジョーズとガス給湯器にはランニングコストの違いがあるのです。そのため、これから導入を検討するのであれば、エコジョーズにするほうが良いと言えますよ。

    2.2 エコジョーズには専用プランがある

    エコジョーズとガス給湯器の大きな違いの一つが、専用プランの存在。エコジョーズはほかのガス機器を使っている場合などは、エコジョーズ専用のプランでガス代が安くなるのです。

    例えば、エコジョーズと相性が良いガス機器には、温水式のガス床暖房や浴室暖房乾燥機などがあります。これらのガス機器とエコジョーズを併用する家庭は、ガス会社が提供する専用プランに加入することができて、通常よりも安いガス代でガスが使用できるようになるのです。

    一般的なガス給湯器にもガス代が割引になるプランなどもありますが、エコジョーズのそれと比較すると、やはりエコジョーズの専用プランのほうが割安になります。この点もエコジョーズとガス給湯器の違いの一つ。十分にエコジョーズを検討する理由になるでしょう。

    2.3 エコジョーズは補助金が受けられる場合がある

    エコジョーズとガス給湯器の大きな違いとしては補助金の有無もあります。エコジョーズを設置する際、以前は国からも補助金が出されていましたが、現在は各自治体からの補助金のみ。それでも、エコジョーズの導入費用の1割など、意外と補助金の額は大きいので、活用するほうが良いでしょう。

    ただし、エコジョーズの補助金は各自治体によって基準が異なります。また、補助金制度がない自治体もあるのです。そこで、エコジョーズの導入を決めるときは、まずは各自治体のホームページを確認し、エコジョーズの補助金を受けるための条件などを調べてみましょう。

    エコジョーズの補助金については、エコジョーズの設置を請け負ってくれる工事会社が申請を代行してくれる場合もあります。エコジョーズの工事費用から補助金の分だけ割り引いてくれたり、代わりに申請手続きをしてくれたりする業者もあるので、各業者に尋ねてみましょう。補助金申請の条件なども細かく教えてもらえるので、自分で調べるよりも早いかも知れませんよ。

    エコジョーズと普通のガス給湯器の違い

    3 エコジョーズのデメリットをメリットにする方法

    エコジョーズは政府機関も導入を推奨していますし、ランニングコストも安いので良いですよね。しかし、エコジョーズには給湯に関するガス代しか節約できないというデメリットがあります。そこで、このデメリットをメリットに変える方法を紹介します。

    3.1 ガス代と電気代はどちらが高い?

    エコジョーズのデメリットの一つが、節約できるのが給湯のガス代のみということ。そのため、ガスファンヒーターやガスコンロなどで使うガス代は変わらないのです。

    例えば、お風呂はシャワーだけで短時間で済ませるという人は、ガス代が大きく節約できないと言えます。反対に、家族でお風呂に入っているという人はガス代がかなり節約できることになるのです。要するに、一人暮らしの場合などはエコジョーズにしても大きな節約にはならないと言えます。

    また、エコジョーズはガスの支払い額が高い人ほど、大きく節約できる仕組み。すでに紹介した入浴人数や入浴時間もガス代が高くなる要因の一つです。要するに、たくさんのガスを使う人ほど、エコジョーズによって受ける恩恵が大きくなると言えます。

    そこでポイントになるが、ガス代と電気代。ガス代や電気代は地域によって差がありますが、ガス代が高い地域ほど、エコジョーズによる恩恵は大きくなると言えます。そのため、自分が住む地域のガス代が電気代よりも高い場合には、エコジョーズにするほうが節約になるのです。

    3.2 ガス機器はどのくらいある?

    また、エコジョーズはお湯を使う人ほど、節約につながる仕組み。そのため、温水式ガス床暖房やガスを使う温水式浴室暖房乾燥機などを使うことで、エコジョーズの専用プランに加入することできてガス代が節約できるのです。

    このようにガス機器が多く、特に温水式の床暖房や浴室暖房乾燥機などがある場合には、エコジョーズにするほうが節約になるのです。一方で、床暖房の代わりにエアコンなどを使っている場合には、エコジョーズにしてもそれほど大きなメリットがあるとは言えません。

    自宅で使っているガス機器がどのくらいあるのかを考えて、エコジョーズを選ぶこともエコジョーズのデメリットを減らすためには重要なポイント。まずは自宅のガス機器、特に温水式の床暖房などがあるか、エアコンから床暖房に変えられるかなどを考えて、エコジョーズにすることを検討すると良いですよ。

    3.3 都市ガス?LPガス?

    エコジョーズの給湯に関するガス代しか節約できないというデメリットをメリットに変える方法のカギになるのが、自宅のガスのタイプ。ガスには都市ガスやLPガス(プロパンガス)がありますが、一般的にはLPガスのほうがガス代は高め。そのため、LPガスを使っている家庭ほど、エコジョーズにしたときに大きく節約できるのです。

    エコジョーズは給湯に関するガス代しか節約できませんが、家庭のガス代の多くは給湯で生じています。つまり、給湯のガス代は全体に占める割合が大きいので、同じようにガスの使用量を減らせるのであれば、単価が高い都市ガスよりもLPガスのほうが節約率も高くなるという訳。ですから、自宅でLPガスを使っている人ほど、エコジョーズにするほうが良いと言えますよ。

    エコジョーズのデメリットを分かりやすく

    4 まとめ

    エコジョーズについて、詳しく解説してきました。エコジョーズにもデメリットはあるので、導入の際には十分に検討しましょう。また、エコジョーズは補助金を受けられることもありますし、ガス給湯器にはない専用プランなどもあって、ガス代の節約には最適です。ガス代が高いと感じている人はエコジョーズを検討してみましょうね。

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