食洗機の寿命は何年?買い替えが必要な時期や工事はどこに頼む?
2019年5月28日 更新食洗機は節水できて経済的なので、故障したときにはすぐに修理や買い替えをしたいですよね。しかし、食洗機を修理するか、それとも買い替えるかで迷うこともありますよね。
そこで、食洗機の寿命がどのくらいなのかを解説します。食洗機の寿命を知っておけば、買い替えるタイミングも見極めやすいですよね。また、修理業者の選び方についても解説するので参考にしてください。
目次
1 ビルトイン食洗機の寿命は何年?
食洗機も機械なので、永久に使えるということはありません。食洗機にも寿命や耐用年数と呼ばれる期間があるのです。食洗機の寿命を把握して、買い替えや点検の参考にしてください。
1.1 ビルトイン食洗機の寿命は何年くらい?
多くのビルトイン食洗機には寿命や耐用年数があります。ビルトイン食洗機の寿命は「設計上の標準使用期間」として表記されていることが多いのです。そして、ビルトイン食洗機の設計上の標準使用期間は10年。これが一般的な数値です。
また、設計上の標準使用期間とは、取扱説明書などに書かれている普通の使い方をしたときに、問題なく食洗機を使える期間のこと。つまり、特に問題となるような使い方をしなければ、ビルトイン食洗機を10年は安全に使うことができるはずなのです。
ただし、この10年という期間はあくまで目安。ビルトイン食洗機の使い方次第では10年以上使えることもありますし、5年程度で故障するということもあるのです。ですから、もしもビルトイン食洗機が10年経たずに寿命を迎えても、ビルトイン食洗機に問題があったとは限りませんよ。
1.2 卓上型食洗機とビルトイン食洗機の寿命は違う?
食洗機は2種類あります。一つがシステムキッチンに組み込まれているビルトイン食洗機で、もう一つがキッチンの上に置いて使う卓上型の食洗機です。どちらも便利に使えますが、人気があるのはビルトイン食洗機。実に、食洗機市場の70%以上をビルトイン食洗機が占めているのです。
ビルトイン食洗機は卓上型食洗機よりも運転音が静かですし、キッチンも広く使えて利便性がより高いと言えます。また、洗える食器の量が多いのもビルトイン食洗機。そのため、ビルトイン食洗機のほうが人気なのですが、寿命が長いのもビルトイン食洗機とされています。
卓上型食洗機の寿命は約7年。食洗機を販売するメーカーによっても異なりますが、およそ7年が寿命と考えておくと良いでしょう。この寿命の長さの違いも、ビルトイン食洗機が人気になっている要因の一つとされています。
ただし、万が一故障した場合に交換が容易なのは卓上型食洗機。ビルトイン食洗機を新しくする場合、少なくとも前の食洗機を取り外して新しい食洗機を設置する工事などが必要です。一方で、卓上型食洗機の場合は工事が必要ありません。もちろん、取り外して設置するという手順は必要ですが、圧倒的にビルトイン食洗機よりも簡単なのです。交換が簡単という点で、卓上型食洗機のほうを選ぶという人もいますよ。
1.3 食洗機を長持ちさせるには?
ビルトイン食洗機など、食洗機を長持ちさせるには正しい使い方をすることが重要なポイント。食洗機を粗雑に扱ったりメンテナンスを行わなかったりすると、どうしても故障が早くなり、寿命を縮めてしまうことになります。
食洗機を長持ちさせるには、次のポイントに気をつけて正しい使い方を心がけましょう。
使い方の注意点 | ポイント・理由 |
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ホース類は慎重に取り扱う |
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食器は先に軽く汚れを拭き取る |
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パッキンの掃除はこまめに |
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フィルター掃除を怠らない |
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すき間のゴミを掃除する |
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庫内は乾燥させる |
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庫内の清掃を怠らない |
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取扱説明書などにあるメンテナンス・お手入れの方法を参考にして、食洗機のお手入れを怠らないようにすることが重要です。食洗機を正しく使えば、それだけ寿命を延ばすことが可能。ビルトイン食洗機の寿命は10年が目安ですが、それ以上長く使うことも十分にできますよ。
2 ビルトイン食洗機を買い替えるタイミングとは?
ビルトイン食洗機が故障した場合、修理するほうが良いのか、買い替えたほうが良いのかで迷うことがありますよね。どちらが良いのか、判断するポイントを紹介します。
2.1 ビルトイン食洗機を買い替えるタイミング
食洗機の修理費用は意外と高額。ちょっとした水漏れの修理でも「2~3万円」はかかってしまいます。また、大がかりな修理になってしまうと、もっと高額の修理費を支払うことになるでしょう。すると、食洗機を修理するよりも、新しい食洗機に交換したほうが良かったということも考えられます。
そこで大切になるのが、食洗機を買い替えるタイミング。ビルトイン食洗機の寿命は10年が目安なので、7年を超えてビルトイン食洗機が故障した場合は買い替えも検討したほうが良いでしょう。
例えば、水漏れだけであっても食洗機を修理したほうが良いとは限りません。1回の水漏れで3万円の修理費用がかかるとすれば、2回目の水漏れで「合計6万円の出費」となりますよね。食洗機の価格は「6~10万円」で取りつけ工事費込みです。これで5人分の食器を洗える食洗機が設置できるため、安い食洗機であれば交換可能。
しかも、寿命が近くなれば、食洗機の故障も多くなります。故障を繰り返すくらいであれば、最初から買い替えていたほうが良かったということにもなるのです。つまり、食洗機を修理するか、買い替えるかを十分に検討することが大切になりますよ。
また、古いタイプの食洗機を使い続けるよりも、新しい食洗機に買い替えるほうが使いやすくなるケースもあります。例えば、食洗機の開け閉めが楽になっていたり、食洗機の運転音がより静かになっていたりする機種もあるのです。そうすると、食洗機を買い替えるほうが利便性はより向上。修理費用に少し上乗せするだけなので、よく考えたほうが後悔しなくて済みますよね。
さらに、新製品が発売される直前には、それまで販売されていた食洗機も安くなります。食洗機が故障した時期にもよりますが、もしも新しい食洗機が販売になる直前であれば、修理よりも買い替えのほうが得になるかも知れません。そういうことも考えて、食洗機の修理と買い替えを選ぶようにしてください。
2.2 おすすめの修理工事業者の選び方とは?
食洗機が故障した場合、修理するにしても買い替えるにしても重要になるのは業者選び。業者の選び方を間違えると、費用ばかりが高くなるということも少なくないのです。
ビルトイン食洗機が故障した場合、すぐに思いつく修理業者としては食洗機を設置した業者が多いのではないでしょうか。しかし、設置業者は食洗機を設置することは日常的な業務ですが、修理は依頼があったときだけ対応するという業者も多いのです。なかには、修理は別の業者に回すという業者もあります。これでは部品を取り寄せるために時間がかかったり、手数料が必要になったりするだけですよね。
このようなことを回避する方法があります。それが、食洗機のメーカーへの直接の修理依頼。食洗機のメーカーに修理を依頼すると、メーカーの担当者、または指定業者が修理に派遣されます。修理に必要な部品代、技術料、出張料などがかかりますが、一般的な業者に修理を依頼しても同じことです。しかも、怪しい業者に依頼してしまうというリスクがないため、適正価格で修理をすることが可能となりますよ。
また、メーカーに連絡して修理費用が高くなりそうな場合は、一括査定サイトなどを活用して食洗機の設置業者を探すのが効果的。設置費用は業者ごとに異なります。しかし、一括査定サイトなどを活用すれば、複数の業者から食洗機の設置費用の見積もりを簡単に取ることができて相場も分かりやすくて良いのです。
ネット通販などで最安値の食洗機を購入する場合は「工事費用」や「設置工事費」などの項目に要注意。食洗機は安くなっていても工事費用や設置工事費が高いというケースもあります。しかも、見積もりを取ると、あれこれと問題点を指摘して工事費用を水増しするケースまであるのです。そのため、ネット通販を利用するときでも、見積もりを複数取るということは忘れないようにしましょう。
3 まとめ
食洗機の寿命や修理業者の選び方について詳しく解説してきました。ビルトイン食洗機の寿命は10年で卓上型食洗機の寿命は7年が目安です。寿命が近づいた食洗機は故障しやすくなるため、寿命が近い食洗機が故障した場合は買い替えも検討しておきましょう。また、修理はメーカーに直接依頼することが効率的なので、慌てずに取扱説明書などの連絡先を確認してくださいね。