ビルトイン食洗機のおすすめメーカーを比較!特徴や口コミとは【最新版】
2020年8月15日 更新ビルトイン食洗機はいくつかのメーカーが販売していて、どのメーカーが良いのかで迷いますよね。しかも、ビルトイン食洗機は設置工事も必要なので、慎重に検討しないと後悔することまであるのです。
そこで、ビルトイン食洗機のおすすめメーカーの特徴や口コミなどを比較しながら、紹介します。高いシェアのメーカーやおすすめの機能があるメーカーなどを紹介するので、あなたにぴったりのビルトイン食洗機を見つけてくださいね。
目次
1 ビルトイン食洗機のおすすめメーカー
ビルトイン食洗機には複数のメーカーがあるため、各メーカーの特徴などを比較するのは大変です。そこで、ビルトイン食洗機のおすすめメーカーから紹介します。
1.1 食洗機はビルトイン型が主流!
食洗機は、キッチンの上に設置する「据え置き型(卓上型)」とシステムキッチンなどに組み込んで設置する「ビルトイン型」の2種類。しかし、音が静かでキッチンの作業場所がなくならないビルトイン型のほうが人気は高いのです。事実、食洗機の市場はビルトイン型が約75%を占めているとされています。
つまり、食洗機はメリットが多くて、各メーカーの口コミや特徴を確認しやすいビルトイン型がおすすめです。もちろん、ビルトイン食洗機が設置できない場合は仕方ありませんが、ビルトイン食洗機が設置できるのであれば、そちらを選ぶほうが良いですよ。
1.2 ビルトイン食洗機はパナソニックとリンナイの二強
実は、ビルトイン食洗機は寡占市場。食洗機全体でもそうですが、ビルトイン食洗機はごく少数のメーカーが市場を占める形になっています。そのメーカーがパナソニックとリンナイ。
パナソニックは据え置き型の食洗機の市場もほぼ独占していて、据え置き型の食洗機はパナソニック製品しか選べないくらいです。また、ビルトイン食洗機でも高いシェアがあって、実に市場の約6割をパナソニックが占めています。
対して、リンナイのシェアはビルトイン食洗機の市場の約3割。しかし、パナソニックとリンナイでビルトイン食洗機の市場の約9割となるため、この2つのメーカーは外せないと言えますよ。
1.3 おすすめのビルトイン食洗機メーカー
すでに解説したように、ビルトイン食洗機の市場はパナソニックとリンナイがほとんど。ただし、それ以外のメーカーのビルトイン食洗機が機能面で劣っている訳ではありません。そこで、ビルトイン食洗機のおすすめメーカーを一覧で紹介します。
- パナソニック
- リンナイ
- 三菱電機
- AEG(海外メーカー)
- Miele(海外メーカー)
ビルトイン食洗機のメーカーの中で、口コミの人気が高いメーカーを中心に選んでいます。ビルトイン食洗機で迷ったときは、この5つのメーカーから選ぶと良いですよ。
また、海外(ドイツ)のメーカーが入っていますが、実はドイツは食洗機の普及率がとても高い国の一つ。日本の食洗機の普及率は約30%とされていますが、ドイツは倍以上の約80%です。そんなドイツで人気になっている食洗機のメーカーですから、日本でもおすすめにならないはずがないですよね。
2 ビルトイン食洗機のメーカーを比較!
ここからは、ビルトイン食洗機の各メーカーの特徴や口コミなどを比較していきます。各メーカーで最も人気があるビルトイン食洗機のスペックも紹介するので、気になる製品があればチェックしてみてくださいね。
2.1 パナソニックのビルトイン食洗機の特徴
パナソニックは、国内のビルトイン食洗機メーカーの最大手。家電製品も多く手がけているので、知らない人はいないメーカーと言えるでしょう。
パナソニックのビルトイン食洗機はラインナップも豊富で4つのタイプから選択可能。最新のフルスペックモデルの「K8シリーズ」も注目されていますが、人気はハイグレードモデルの「M8シリーズ」です。こちらは価格が抑えられるうえに、機能が充実している点も高評価の理由の一つ。口コミなどが多く、ビルトイン食洗機を購入する前にその使いやすさが分かることも良いと言えますよ。
パナソニックのM8シリーズのスペックは以下の通りです。
M8シリーズ | NP-45MD8W/S |
---|---|
ドアの開閉方式 | スライドオープン |
容量(人数) | 約6人分 |
食器点数 | 44点 |
庫内容積 | 約60L |
外形寸法 | 幅448×奥行630×高さ751~851mm |
本体質量 | 本体 約23kg/脚ユニット 約2kg |
キッチン奥行 | 奥行:65cm以上 |
標準使用水量 | 約9.0L |
運転経費 | 約28.6円 |
消費電力最大 (50/60Hz) |
675W/700W |
消費電力モーター (50/60Hz) |
75W/100W |
消費電力ヒーター | 600W |
運転音 (50/60Hz) |
約39dB/約41dB |
機能・性能 |
|
M8シリーズのビルトイン食洗機でも、約6人分の容量がある「NP-45MD8W/S」のスペックです。約5人分の製品もありますが、ビルトイン食洗機の「容量が大きい」という特徴を生かすために少し大きめを選択する人が多いと言えます。
また、約5人分の製品は外形の高さが「450mm」で、庫内容積が「約40L」と小さいくらいで仕様はほぼ同じ。標準的な使用水量などは同じなので、ビルトイン食洗機の容量が大きいという特徴を生かすためにも、紹介した製品を選ぶほうが良いでしょう。
こちらのビルトイン食洗機には、パナソニック製品の多くに搭載されているエコナビも搭載。節電コースなどと併せて、かなりの節約効果が期待できます。
さらに洗浄力の面でも、3Dプラネットアーム洗浄やバイオパワー除菌があって優秀と言えるでしょう。ムービングラックプラスで食器の置き方も自由にできますし、3Dプラネットアーム洗浄で洗浄機能が偏ることもありません。本格的な洗浄の前にバイオパワー除菌によって頑固な汚れが浮かされているため、汚れ落ちは抜群。ニオイの元や雑菌までさっぱりと洗い流してくれますよ。
パナソニックのビルトイン食洗機は、国内の主流であるキッチンの奥行65cmの製品以外にも、従来の奥行60cmからの買い替え対応製品などもあります。口コミの満足度も高く、ラインナップも豊富で選びやすいビルトイン食洗機が多いのです。
2.2 リンナイのビルトイン食洗機の特徴
ガス機器のメーカーとしても人気が高いリンナイ。しかし、業界のシェアは第2位で、ガス給湯器などでリンナイ製品を使っている人は、迷わずリンナイのビルトイン食洗機を選ぶという人までいます。
また、リンナイのビルトイン食洗機で人気になっているのはフロントオープンタイプ。国内のビルトイン食洗機メーカーでフロントオープンを採用しているのはリンナイのみ。そのため、食器の出し入れが簡単なフロントオープンのビルトイン食洗機を選びたい人の人気が集中しているのです。
リンナイのフロントオープンのビルトイン食洗機のスペックは以下の通りです。
リンナイ製品 | RSW-F402-SV/B |
---|---|
ドアの開閉方式 | フロントオープン |
容量(人数) | 約8人分 |
食器点数 | 56点 |
庫内容積 | 約66L |
外形寸法 | 幅448×奥行564×高さ755~855mm |
本体質量 | 本体 30kg |
キッチン奥行 | 奥行:60cm以上 |
標準使用水量 | 約12L |
運転経費 | 約42.6円 |
消費電力最大 (50/60Hz) |
930W/970W |
消費電力モーター (50/60Hz) |
130W/170W |
消費電力ヒーター | 800W |
運転音 | 約44dB |
機能・性能 |
|
フロントオープンのビルトイン食洗機を希望する人の人気を集めている製品ですが、それ以上に大容量という点も口コミの高評価ポイント。国内の主流である「幅45cm」というビルトイン食洗機でありながら、約8人分の容量があります。そのため、まとめ洗い、フライパンなどの大きめの調理器具なども食洗機で洗浄したい人におすすめです。
また、こちらのビルトイン食洗機は上下のそれぞれに設置された回転ノズルによる洗浄なので、大容量でも洗浄力は強力。しっかりと隅々まで洗い流してくれますよ。
運転経費はパナソニックのビルトイン食洗機よりも高くなっていますが、容量を比較すれば、必要以上の経費がかかる訳ではないことが分かるでしょう。ちなみに運転経費を抑えたい場合には約5人分の容量がある「RSW-404LP」がおすすめ。スライドオープンですが、運転経費は「27.6円」で重曹が使える安心安全のビルトイン食洗機ですよ。
2.3 三菱電機のビルトイン食洗機の特徴
三菱電機は家電製品でも人気が高いメーカーの一つ。ビルトイン食洗機の分野ではシェアはあまり高くはないですが、根強い人気があるメーカーと言えます。
三菱電機のビルトイン食洗機で最も人気があるのは45H1シリーズ。最新のシリーズではないのですが、最新機種よりも使いやすい、他社の最新機種にある機能くらいは備わっているという口コミが目立ちます。しかも、古いシリーズということでコストパフォーマンスが高いという評価もあるのです。ただし、古いシリーズでも製造年月は近年になっているのでご安心を。
三菱電機の45H1シリーズのスペックは以下の通りです。
45H1シリーズ | EW-45H1SM/EW-45H1S |
---|---|
ドアの開閉方式 | スライドオープン |
容量(人数) | 約5人分 |
食器点数 | 40点 |
庫内容積 | 約42L |
外形寸法 | 幅448×奥行619.5×高さ450mm |
本体質量 | 本体 約21kg |
キッチン奥行 | 奥行:65cm以上 |
標準使用水量 | 約10L(おまかせエコ時:約7.5L) |
運転経費 | 約21.2円(おまかせエコ時:約18.3円) |
消費電力最大 | 838W |
消費電力モーター | 38W |
消費電力ヒーター | 800W |
運転音 | 約36dB |
機能・性能 |
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こちらのビルトイン食洗機は古くからあるシリーズですが、おまかせエコの機能で汚れや食器の量などを感知。しっかりと節水した運転をしてくれます。また、シャワーミストによって洗浄水が食器に十分に浸透する仕組みにもなっているのです。そのため、洗浄力は最新機種と比較しても劣らないビルトイン食洗機と言えますよ。
さらに洗浄も乾燥も除菌という仕様。パワフルに洗浄したあとで隅々までキレイに乾燥してくれるだけでなく、除菌効果まであるので安心できます。ソフト排気なので、子どもがいる家庭には嬉しい機能が揃っていると言えるでしょう。
そして、三菱電機のビルトイン食洗機の最大の売りが低騒音設計。他社のビルトイン食洗機よりも、ずっと運転音が静かです。数字だけでは分からない差があるようで、他社製品から三菱電機のビルトイン食洗機に買い替えた人は、必ず音が静かになったというくらいですよ。とにかく、食洗機の音が気になる人におすすめのメーカー。
2.4 AEGのビルトイン食洗機の特徴
AEG(アーエーゲー・エレクトロラックス)はドイツの有名メーカーの一つ。世界的な信用度も高く、食洗機の普及率が高いドイツでも人気の製品を取り扱っています。
また、海外メーカーということもあり、比較的容量が大きい食洗機を取り扱っています。そのため、日本で人気の機種も約9人分と大きめサイズ。それでも世界標準の使いやすさを求めて購入する人は少なくないのです。
AEGのビルトイン食洗機のスペックは以下の通りです。
AEG | F78450IM0P |
---|---|
ドアの開閉方式 | フロントオープン |
容量(人数) | 約9人分 |
外形寸法 | 幅446×奥行570×高さ818~898mm |
本体質量 | 本体 約38.2kg |
キッチン奥行 | 奥行:58cm以上 |
標準使用水量 (省エネ洗浄/全自動洗浄) |
9.9L/6~11L |
電力 (省エネ洗浄/全自動洗浄) |
0.7kWh/0.5~1.2kWh |
定格入力 (消費電力) |
1550~2200W |
運転音 | 約39dB |
機能・性能 |
|
海外メーカーということもあり、日本とはスペックの表記が異なります。そのため、比較が難しいデータもありますが、およそ日本メーカーのビルトイン食洗機との違いが分かると思います。
また、海外のメーカーですが、運転音はかなり静かと言えます。特に超静音の運転モードがあり、振動などもしっかりと軽減。また、省エネ洗浄などの運転モードもあって、かなり使い勝手が良いビルトイン食洗機と言えますよ。
運転後は自動で電源をオフにしてくれるオートオフ機能もありますし、日本製のビルトイン食洗機には少ないフロントオープンです。容量も日本製とは比較にならない約9人分で、大量に食器を洗いたい人やまとめ洗い、調理器具などの洗浄も任せたい人には特におすすめ。さらに容量が大きい「約13人分」という機種もあるので、大容量のビルトイン食洗機がほしい人は検討してください。
2.5 Mieleのビルトイン食洗機の特徴
Miele(ミーレ)はドイツで高い人気があるビルトイン食洗機のメーカー。実は、国内にもショールームがあって、実際に製品を確認してから購入する人が多くいます。
また、ミーレのビルトイン食洗機は日本製とは少し違うデザイン性に優れている点などが高評価。スリムですっきりとした設計でも収納力が高い点など、世界で認められているだけに最先端のビルトイン食洗機と言えますよ。
ミーレのビルトイン食洗機のスペックは以下の通りです。
ミーレ | G 6994 SCVi K2O |
---|---|
ドアの開閉方式 | フロントオープン |
容量(人数) | 約12人分 |
食器点数 | 84点 |
外形寸法 | 幅598×奥行570×高さ805~870mm |
標準使用水量 | 約9.7L |
運転経費 (水道代/電気代) |
約2.44円/約20.2円 |
消費電力 | 0.75kWh |
定格消費電力 | 2000W |
運転音 | 約42dB |
機能・性能 |
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海外メーカーのため、スペックの表記が一部異なります。ミーレのビルトイン食洗機は機種によっても異なりますが、ドアを2回軽くノックすると自動で開く仕組み。また、軽く押せば、電動でドアが閉まる仕組みも備わっています。
さらに注目ポイントは高いエネルギー効率と節水機能。ヨーロッパの基準ですが、こちらのビルトイン食洗機は「A+++」という評価です。使用水量もプログラムによりますが、最小の場合は「6.5L」で済みます。それでいて十分にキレイな仕上がりになるので、かなり洗浄の効率も良いと言えるでしょう。
そして、もう一つの注目ポイントがエコフィードバック。洗浄モードを選択後に、使用する水量と電力量の消費レベルが表示されます。しかも、洗浄が終わると、実際に使用した数値が表示されるため、節約するにはどうすれば良いのかが分かりやすいのです。より経済的にビルトイン食洗機を使うための工夫があるのは、食洗機の普及率が高いドイツのメーカーならではの発想と言えそうですね。
3 まとめ
ビルトイン食洗機のおすすめメーカーについて比較しながら紹介してきました。国内で高いシェアを誇るパナソニックやリンナイもおすすめですが、経済的に使う工夫のあるミーレなども人気が高くて、使ってみたくなる人も多いと思います。
ビルトイン食洗機はメンテナンスや修理を考えると国内メーカーが良いのですが、デザイン性などに優れている海外メーカーもおすすめです。メンテナンスや修理か、キッチンのデザイン性か、まずはそこから考えてみると、ビルトイン食洗機のおすすめメーカーが見つかりやすいですよ。
また、もし卓上タイプの食洗機を検討されている場合は、基本的にパナソニックの製品を選ぶことになるかと思います。というのも、パナソニック以外の食洗機メーカーのほとんどが卓上タイプ食洗機の分野から撤退しており、現状ではほとんどパナソニックの独占状態なのです。とは言え、他のメーカーの選択肢が一切ないわけではありません。こちらは、卓上タイプの食洗機を選ばれる際に是非参考にしていただきたい記事です。
卓上(据え置き)食洗機はパナソニックが人気?おすすめメーカーを比較
是非、参考にしてみてくださいね!