トイレの黒ずみの落とし方!掃除しても取れない原因と予防方法
2018年10月23日 更新トイレに黒い線のような汚れができていて困ったことはありませんか。このような黒い汚れは「黒ずみ」と呼ばれていますが、掃除しても簡単には落とせないですよね。
そこで、困ったトイレの黒ずみの原因と予防方法について解説します。トイレの黒ずみはできる前に予防することが大切ですが、できてしまった黒ずみを簡単に落とせる「黒ずみの落とし方」も紹介するので安心してくださいね。 ここでは、トイレの黒ずみの原因や予防方法、頑固な黒ずみの落とし方などについて詳しく解説しています。
目次
1 トイレの黒ずみの正体とは?
トイレの黒ずみは掃除をサボるとできやすいとされています。しかし、トイレを長く使う間に、自然と黒ずみができてしまうこともあるのです。そのため、トイレに黒ずみができてしまっても、自分を責める必要はありませんよ。
1.1 トイレの黒ずみの正体
トイレの黒ずみの正体は、次のようなものです。
- 水垢
- 尿石
- カビ・雑菌・細菌
- ホコリ・ゴミ
トイレの黒ずみの正体は、必ずしも一つではありません。トイレの使用状況によっても変わるのです。
例えば、トイレにできた水垢にカビが繁殖して黒ずみになったり、便器に付着したホコリやゴミから黒ずみになったりします。また、水垢や尿石が時間をかけて黒く変色するという場合まであるのです。尿石は主にトイレの黄ばみとして知られていますが、黒く変色することもあるので注意しておきましょう。
1.2 トイレの黒ずみができる原因は?
トイレの黒ずみができる原因は、掃除が不十分という場合が多いと言えます。つまり、トイレ掃除をサボったことで汚れが溜まったというのが原因。また、掃除していないことが原因で、カビや雑菌などが繁殖したということも考えられます。いずれにしても、比較的新しいトイレに黒ずみができた場合には、掃除が行き届いていなかったことが原因と考えるべきでしょう。
一方で、トイレの黒ずみには水垢が原因という場合があります。 水垢はシンクなどにもできやすく、白いうろこのような形が特徴的。この水垢の原因は、水道水に含まれているミネラル分(カルシウムなど)ですが、酸化したり、鉄分によって変色したりして黒くなってしまうことがあります。これがトイレの黒ずみができる原因でもあるのです。
このようなケースでは、長い間トイレを使っていたために水垢が蓄積したことも原因と考えらえます。掃除をしていても水垢が溜まることはあるので、古いトイレが原因と言えなくもないでしょう。それでも、十分にトイレ掃除をしていれば、ある程度は黒ずみを予防できますよ。
トイレの便器にホコリやゴミが溜まって黒ずみになる場合も同じです。トイレが古くなれば、それだけホコリなども溜まりますが、掃除をしていれば問題ありません。古いトイレのほうが水垢やホコリなどが溜まって黒ずみになりやすいので、よりトイレ掃除に精を出しましょう。
2 トイレの黒ずみの落とし方
トイレの黒ずみは掃除が行き届かなったことが原因となりやすいですが、トイレ掃除をしていても黒ずみができる場合もあるのです。そこで、トイレに黒ずみができてしまったときにキレイする「黒ずみの落とし方」を紹介していきます。
2.1 トイレの洗剤で落とす
トイレの黒ずみの落とし方の中で、最も簡単なのはトイレ用の洗剤を使う方法。トイレ用の洗剤は、トイレの黒ずみの原因を様々な角度から分析して作られています。そのため、水垢が原因の黒ずみでもカビが原因の黒ずみでも、スッキリと落としてくれます。
水垢を落とすには「酸性の洗剤」が効果的で、黒ずみを落とすには「塩素系のアルカリ性洗剤」が効果的とされています。
しかし、トイレの黒ずみの原因が何かは分からないですし、使い分けるのが難しいですよね。そういう場合は「黒ずみ対策の洗剤」を使いましょう。 例えば、粉末状の洗剤をトイレに入れて、あとは流すだけという洗剤もあります。黒ずみがひどいときは数回使えば良いだけですので、とても簡単ですよ。
2.2 塩素系漂白剤で落とす
トイレの黒ずみを白くしたい場合は、トイレ用の漂白剤を使う落とし方もあります。 使い方も簡単で、トイレの黒ずみ部分に「塩素系漂白剤」をかけるだけです。特に便器のふちなどの見えにくい場所にもしっかりとかけることがポイント。あとは少し待って流すだけで、トイレの黒ずみを漂白できます。
また、トイレ用の漂白剤を使っても落ちないときは、使い古しの歯ブラシなどで黒ずみ部分を軽くこすってみましょう。黒ずみがキレイになるはずです。
漂白剤を使っても黒ずみが落ちにくい場合は、漂白剤をつけたトイレットペーパーを黒ずみに貼りつけておくという落とし方も試してみましょう。少し長めに待っても、トイレットペーパーが漂白剤を乾かないようにしてくれて黒ずみを落としやすくしてくれますよ。
2.3 重曹とクエン酸で落とす
小さな子どもがいる家庭の場合は、トイレの黒ずみの落とし方として「重曹」と「クエン酸」を使う方法が推奨されています。重曹とクエン酸は品質によっては食用にもなりますよね。掃除用の重曹とクエン酸も販売されていますが、食用の重曹とクエン酸を使えばより安心できますよ。
使い方も簡単です。重曹はトイレの黒ずみを含めて便器全体にかけます。次にクエン酸をトイレの水が溜まっている場所に入れて溶かしていきます。その水を使ってトイレ掃除をすれば、黒ずみをキレイに落とせるのです。
2.4 プロに依頼してみる
どうしてもトイレの黒ずみが落ちない場合には、プロにトイレ掃除を頼むという方法もあります。
換気扇や浴槽など、トイレ以外にも掃除が面倒なところがありますよね。トイレの黒ずみに限らず、このような場所は掃除しても取れない汚れに困りやすいと言えるでしょう。そういう場所こそ、まとめてプロの清掃業者に依頼。お金はかかりますが、自分で掃除しても落ちない汚れがあっても、掃除のプロならキレイに落とせると言えます。
トイレ掃除の時間がない、どうしても黒ずみが落ちない、家中まとめて掃除してもらいたいという場合などは、いっそプロに掃除してもらうのも黒ずみをキレイにする落とし方の一つですよ。
2.5 最終手段は研磨・交換
トイレの黒ずみは、どんな方法で掃除をしても落ちないこともあります。なぜなら、トイレの黒ずみを放っておいたことで落ちにくくなってしまうからです。 そこで、どうしてもトイレの黒ずみが落ちない場合には「便器を研磨する」という方法もあります。しかし、便器のコーティングを傷めてしまったり、目立つ傷跡が残ってしまったりすることもあるので、あまりおすすめできません。
それよりも、落ちない黒ずみができたトイレを諦めて、新しいトイレに交換。こちらのほうが良いでしょう。
トイレは長く使っている間に、どうしても水垢などが溜まって黒ずみができやすくなっていきます。トイレ掃除をしっかりしていても、少しずつ水垢が溜まるケースも多いのです。ですから、落ちない黒ずみができたときには「トイレを交換する」という方法で黒ずみをなくすことも良いと言えますよ。
3 トイレの黒ずみの日々の予防方法。
トイレの黒ずみを落とすことも大切ですが、黒ずみができないように予防することも大切です。そこで、トイレの黒ずみの予防方法を紹介します。トイレの黒ずみに困ったことがある方は実践してみてください。
3.1 トイレタンクの洗剤を使う
トイレの黒ずみ予防で最も簡単なのが、トイレタンクの洗剤を使う方法。トイレタンクの洗剤は置くだけやタンクに入れるだけという製品が多く、手軽に使える黒ずみの予防方法になります。
トイレタンクの洗剤を使えば、トイレの水を流すたびにトイレをキレイにしてくれたり、汚れを弾きやすくしてくれたりして、トイレに黒ずみができにくい状態を保ってくれます。トイレの黒ずみを落としたあとに使えば、その状態をより長くキープしてくれるのです。 また、便器の中にジェル状の洗浄剤を入れる方法もあります。トイレタンクの洗剤と同じような効果があるので、こちらを試すのも良いと言えますよ。
いずれにしても、トイレタンクの洗剤や便器の洗浄剤を使うところまでが、トイレの黒ずみの落とし方と思っておくほうが良いでしょう。
3.2 こまめに掃除をする
トイレ掃除をする時間がある場合には、こまめにトイレ掃除をすることが黒ずみを予防する最善の方法となります。トイレタンクの洗剤や便器の洗浄剤などを使うこととあわせて、こまめに掃除できれば最高ですね。
3.3 トイレ用の空気清浄機を置く
トイレの黒ずみは「カビ」が原因ということもよくあります。このカビ菌を排除するために、トイレ用の空気清浄機を置くというのも黒ずみの予防方法となるのです。 小さなホコリやゴミもトイレの黒ずみの原因になりますが、雑菌やカビが黒ずみの原因になることに比べると大きな問題ではないと言えます。それだけカビや雑菌はトイレに黒ずみを作りやすいのです。
トイレ用の空気清浄機は消臭効果があることは言うまでもなく、カビや雑菌などの除菌効果もあるとされています。これだけでトイレの黒ずみを抑えられる訳ではないですが、空気清浄機があるほうが良いのは分かりますよね。消臭効果も考えて、トイレの黒ずみ予防に空気清浄機を検討してみましょう。
3.4 リフォームで最新の便器に
トイレの黒ずみを予防する最新の手段がトイレのリフォーム。黒ずみのない新しい便器にすることは当然ですが、黒ずみや汚れを予防する最新の便器にすれば、トイレの黒ずみは簡単に予防できますよ。
例えば、TOTOのネオレストは「きれい除菌水」という機能があり、便器に汚れがつきにくい状態にしてくれます。リクシルのサティスはシャープが開発した「プラズマクラスター」が取り入れられていて、カビや付着菌の除菌ができるようになっています。同時にニオイも抑えてくれるため、一石二鳥の機能と言えるでしょう。
最新のトイレはそれ自体に黒ずみや汚れを予防する効果があると言えます。古くなって黒ずみができやすくなったトイレを最新のトイレにリフォームするというのも、最新の黒ずみの予防方法と言えるのではないでしょうか。
4 まとめ
トイレの黒ずみの原因や落とし方などを解説してきました。トイレの黒ずみはこまめに掃除することで予防することができます。また、トイレに黒ずみができても、洗剤や漂白剤を適切に使えば落とすことはできるのです。
しかし、トイレの黒ずみは落とすよりも予防することが最も重要です。まずは紹介したトイレの黒ずみの予防方法を試してみてくださいね。