IHクッキングヒーターにラジエントはいる?使い方やメリットとは
2019年12月23日 更新IHクッキングヒーターは表面がフラットで掃除がしやすく、火を使わない安全な調理器具として人気があります。そんなIHクッキングヒーターにはラジエントヒーターがついている製品がありますが、実はラジエントヒーターの使い方に困っている人は少なくないのです。
そこで、IHクッキングヒーターのラジエントヒーターについて、メリットや使い方を解説します。ラジエントヒーターは必要ないと思っている人も、一読すれば、ラジエントヒーターがあるIHがほしくなるかも知れませんよ。
目次
1 IHクッキングヒーターのラジエントの使い方とは?
普段からIHクッキングヒーターを使っている人でも、IHのラジエントヒーターを使わないという人は少なくありません。むしろIHは使いこなせるけれど、ラジエントが何のためにあるのかが分からないという人までいるくらいです。そこで、IHのラジエントヒーターの使い方から解説。
ラジエントヒーターの主な使い方 | |
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可能な調理方法 |
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使える調理器具 |
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火加減の調整 |
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一言で説明すると、ラジエントヒーターはIHと同じようにどのような使い方でもできるというのが正しいでしょう。確かにIHのラジエントヒーターの使い方では「炙り」が一般的。とても雑な説明だと思いますが、一部の業者は「海苔を炙るために使えます」などと、ほとんどの主婦が使わないような使い方を説明してしまうことがあるのです。
しかし、実際にはラジエントヒーターはどのような使い方もできます。ラジエントヒーターは遠赤外線で食材の加熱ができるため、カレーのような煮込み料理はお手の物。煮込みハンバーグを作ることもできますし、サッと煮込むヒジキの煮物もできるのです。さらに遠赤外線の効果で美味しくなる「土鍋のご飯」や「焼き魚」にも使えますし、食パンをトーストしたり焼き芋を作ったりすることもできます。使う調理器具によってはタルトのようなスイーツも簡単に作れてしまいます。そのため、ラジエントヒーターはIHよりも自由な発想で使える調理器具と言えるかもしれないくらいです。
また、IHはIH専用の鍋などしか使えませんが、ラジエントヒーターは底が平らであればOK。IHでは使えない材質の鍋なども使えるため、ガスコンロからIHに変えた人にとっては経済的で都合良く使える場面もあるのです。
ただし、ラジエントヒーターはIHと違って火加減が難しいと感じる人が多くいます。その理由の一つが、ラジエントヒーターに「熱しにくく、冷めにくい」という特徴があるからです。
ラジエントヒーターは「ニクロム線」に電気を流すことで発熱させて加熱するという仕組み。そのため、ラジエントヒーターは温度上昇までに時間がかかってしまいます。しかも、ニクロム線を発熱させたりさせなかったりして、細かい温度調整しているのです。つまり、調理中に火加減を調整したくなっても、ラジエントヒーターではすぐに思い通りの火力にならないということになってしまいます。その結果、ラジエントヒーターが使いにくいと感じてしまうのです。
要するに、ラジエントヒーターの使い方としては、調理中に細かい火加減の調整が必要な料理には使わないほうが良いということになるのです。一方で、細かい火加減が必要な料理をするときは、先を見越して少し早めに火加減を調整しておくという使い方をしても、ラジエントヒーターを上手に使いこなせますよ。
2 IHクッキングヒーターのラジエントにメリットはある?
ラジエントヒーターには次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
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ラジエントヒーターの最大のメリットは調理器具を選ばないという点。IHの場合は、IH専用の調理器具を使わなければなりません。冬場に重宝する土鍋なども使える点ではラジエントヒーターはとても便利なのです。アルミ製の鍋なども使えますし、ガスコンロで使っていた調理器具などをIHでも活用したいという場合にはラジエントヒーターがあるIHクッキングヒーターを選ぶほうが良いのです。
また、オールメタル対応のIHなどもありますが、価格はとても高価。ラジエントヒーターはオールメタル対応のIHよりも安いですし、3口のIHがある製品よりも1口がラジエントヒーターになっているほうが安いのです。つまり、3口ある便利なIHクッキングヒーターがほしい場合、1口がラジエントヒーターになっている製品を選べば、より安くIHクッキングヒーターを設置できるというメリットもあります。
そして、電磁波については不安に感じる人も少なくないでしょう。通常のIHは電磁波が出ています。もちろん、健康に害がないことは公的機関によって保証されていますが、妊娠中などはいつも以上に気を遣うこともありますよね。そういうときに便利に活用できるのがラジエントヒーター。ラジエントヒーターは電磁波を心配する必要がないという大きなメリットがあるため、一時的に電磁波の影響を避けたいと感じたとき(妊娠中など)のためにラジエントヒーターがあるIHクッキングヒーターを選ぶという人も少なくないですよ。
そのほか、ラジエントヒーターは冷めにくいという特徴があるため、余熱で調理できるというメリットがあります。しかし、熱が残る(余熱がある)ということは、使用後も熱い時間が続くということ。そのため、子どもがいる家庭などでは注意が必要となります。
ラジエントヒーターは紹介したような多くのメリットがあります。しかし、周囲に熱を漏らしてしまうという熱効率の悪さもありますし、ヒーター自体が発熱することで焦げやすいというデメリットもあるので要注意。メリットとデメリットを比較して、メリットのほうが大きいと感じる場合はラジエントヒーターの導入を検討しましょう。
3 ラジエントヒーターは必要?不要?
ラジエントヒーターの使い方やメリットデメリットなどを確認すると、最終的にはIHクッキングヒーターのラジエントヒーターは必要かどうかということにたどり着くと思います。困ったときには、次のポイントを参考にしてラジエントヒーターが必要かどうかを決めましょう。
- IHクッキングヒーターの設置費用を抑えたいかどうか
- IH専用ではない調理器具を持っているかどうか
- 余熱で煮込むという調理方法などを活用したいかどうか
- 電磁波を避けたいときがあるかどうか
- 焦げやすくても困らないかどうか
実際にIHクッキングヒーターを使っている人の中で、頻繁にラジエントヒーターを活用するという人はあまり多くはありません。一方で、マンションの規定でIHを選ぶ必要があったが、設置費用を抑えたいという人などは多め。そういう場合には、設置費用が比較的安くなるラジエントヒーターがあるIHクッキングヒーターが選ばれることが多いようです。
また、ガスコンロの家から引っ越しなどでIHを使うようになる人などもラジエントヒーターを選ぶことがあります。調理器具が勿体ないという人もいますが、ガスコンロを使っていた人はIHが使いにくいと感じる人も多く、慣れた調理器具で料理をしたいという人が少なくないからです。ガスコンロとラジエントヒーターの使い勝手が同じという訳ではないですが、調理器具はそのままで良いというメリットが存在。そのメリットだけでラジエントヒーターが選ばれることがありますよ。
そのほか、妊娠中や妊娠出産の予定がある場合に、念のためにラジエントヒーターを選ぶという保険のような選び方をする人が一定数だけ存在。実際にIHが体に悪影響がある訳ではないですが、気になる人は一定数はいるようです。日常的にスマホを使う人が多い時代ですからIHの電磁波が気になるという人は少ないと思いますが、子どものことを考えると、そういう選び方をしても良いかも知れませんね。
4 まとめ
IHクッキングヒーターのラジエントヒーターは便利と感じる人がいる一方で、全く必要ないと感じている人もいます。確かにラジエントヒーターの使い方は分かりにくいですし、飛び抜けてメリットが多い訳でもありません。それでも使い方が分かれば便利ですし、有益なメリットもあるのです。様々な情報を理解したうえで、ラジエントヒーターが必要かどうかを考えてくださいね。