浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすと何時間かかる?ふわふわに仕上がる?
2018年10月8日 更新浴室暖房乾燥機を使って洗濯物を乾かした場合、乾ききるまでにだいたい何時間くらいかかるのでしょうか?さらに、浴室暖房乾燥機の乾燥機能で、洗濯物をふわふわに仕上げることはできるのでしょうか?
目次
1 浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすのはアリ?ナシ?
浴室暖房乾燥機は、浴室にカビが生えないように乾燥させたり、ヒートショックなどを防ぐために室を暖めたりすると考えている人がいます。もちろん、それは正しい使い方なのですが、浴室暖房乾燥機には「衣類乾燥」という機能があることもご存知でしたか?
1.1 洗濯物を乾かす機能がある
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすことができるのか、気になっている人も少なくないでしょう。実は、浴室暖房乾燥機には「衣類乾燥」という機能が備わっていて、洗濯物を乾かすために使うことができるのです。
そのため、今の浴室暖房乾燥機の取扱説明書を見ると、ほとんどの物に衣類乾燥の方法が記載されているのです。取扱説明書に書いてあるくらいですから、浴室暖房乾燥機を洗濯物の乾燥に安心して使えますよね。
1.2 浴室暖房乾燥機のメリットデメリット
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすのには、たくさんのメリットがあります。天日干しのほうが良いと思ってしまいがちですが、浴室暖房乾燥機を使うほうが良い場合も少なくありません。
例えば、浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすメリットには次のようなものがあります。
- 洗濯機の乾燥機が使えない衣類も乾かせる
- 陰干しの衣類も乾かせる
- 夜中や雨の日でも洗濯物が乾く
- 部屋干しのようなニオイが気にならない
- 部屋干しで部屋が狭くならない
簡単に説明しても、これだけのメリットがあります。
特に陰干しの衣類は、日陰に干すことになります。日陰なので、洗濯物はより乾きにくいですよね。しかし、浴室暖房乾燥機で乾燥させれば、すべての洗濯物を同じ早さで乾かすことができます。
ただし、浴室暖房乾燥機にもデメリットはあります。それは「ランニングコスト」です。要するに、浴室暖房乾燥機はガスや電気を使って洗濯物を乾燥させる訳ですから、どうしても光熱費がかかってしまうのです。それでも、梅雨時などに洗濯物が溜まるのは困りますし、洗濯機の乾燥機を使っても電気代は必要ですよね。そう考えると、浴室の乾燥も同時に行える浴室暖房乾燥機のほうが、より効率的だと言えますよ。
2 浴室暖房乾燥機では乾燥に何時間かかる?
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かせるとしても、どのくらいの時間がかかるのか、ここがポイントですよね。時間がかかるようであれば、浴室暖房乾燥機でなくても良いと思ってしまいますからね。
そこで、浴室暖房乾燥機を使って洗濯物を乾かしたときに必要な時間や費用を検証してみましょう。また、そのほかの乾燥方法とも比較してみます。
2.1 浴室暖房乾燥機はガスと電気の2種類がある
浴室暖房乾燥機には「ガス温水式」と「電気式」の2種類があります。最近の新築住宅や賃貸物件には浴室暖房乾燥機が設置されていることも多いので、自宅に浴室暖房乾燥機が設置されている場合には、どちらの方式なのかを確認してみましょう。
また、浴室暖房乾燥機は、その方式によって洗濯物の乾燥に必要な時間も光熱費も異なります。お風呂をガスで沸かす家庭はガス温水式が便利ですし、オール電化の家庭では電気式が便利と言えるでしょう。新たに浴室暖房乾燥機を設置する場合には、以下の時間と費用の比較に加えて参考にしてください。
2.2 乾燥にかかる時間と費用とは?
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすために必要な時間と費用については「東京ガス」が、同一条件の元で算出しています。そちらを参考にしてみましょう。
浴室暖房乾燥機の種類 | 洗濯物の乾燥に必要な時間 | ランニングコスト |
---|---|---|
ガス温水式 | 約64分 | 約42円 |
電気式 | 約148分 | 約78円 |
東京ガスの算出は、東京地区の電気代やガス代に基づいています。そのため、ほかの地区で浴室暖房乾燥機を使った場合、光熱費は少し変わるので注意が必要です。
また、洗濯物の干し方や量、浴室暖房乾燥機の使い方でも光熱費が変わります。乾燥に必要な時間と費用のバランスを考えて調節した場合、浴室暖房乾燥機をおよそ「1~2時間」使うことで洗濯物を乾かすことができると言えます。
2.3 浴室暖房乾燥機とそのほかの乾燥方法を比較すると?
浴室暖房乾燥機を使うと、洗濯物を1~2時間程度で乾かすことができることが分かりましたよね。しかし、これが早いかどうか、よく分かりませんよね。そこで、浴室暖房乾燥機を使わないで洗濯物を乾かすときに必要な時間と比較してみましょう。
こちらは「東京電力グループ」が算出したデータを参考にしてみます。
洗濯物の乾燥方法 | 洗濯物の乾燥に必要な時間 | ランニングコスト |
---|---|---|
ヒーター式洗濯乾燥機 | 2時間17分 | 63.1円 |
ヒートポンプ式洗濯乾燥機 | 2時間9分 | 34.7円 |
エアコン(衣類乾燥モード) | 2時間46分 | 33.6円 |
エアコン+扇風機 | 2時間 | 27.2円 |
衣類乾燥機 | 2時間29分 | 62.5円 |
浴室暖房乾燥機とは実験条件が異なります。洗濯物の量は2倍程度ですし、外気温や湿度なども異なります。そのため、簡単に比較はできません。しかし、およその比較はできますよね。つまり、浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かしても、ほかの方法と大差ないことが分かります。
ただし、浴室暖房乾燥機の電気式は少し時間がかかると言えそうです。それでも、その差も工夫次第で埋めることができますよ。
3 ふわふわに仕上げることはできる?
洗濯物は「ふわふわ」のほうが気持ち良いですよね。しかし、浴室暖房乾燥機などを使うと、ふわふわに仕上がらないような気がするという人もいるのではないでしょうか?
実は、浴室暖房乾燥機を使うほうが、洗濯物をふわふわに仕上げることができるのです。浴室暖房乾燥機でふわふわに仕上げるには、次の5つのコツを覚えておきましょう。
- 浴室暖房乾燥機などを使って自然乾燥を控える
- 洗剤や柔軟剤は適量を使う
- すすぎをしっかりと行う
- 洗濯してから放置しない
- シワを伸ばしてから干す
洗濯物は「熱を加えながら乾燥させる」ことで、衣類の繊維を十分に立ち上げることができます。そのため、浴室暖房乾燥機のように一定の温度を維持できる乾燥方法は、ふわふわに仕上げるため には最適の方法なのです。また、洗剤などが洗濯物に残っていると、繊維が十分に立ち上がらず、ふわふわにならないのです。そのため、すすぎはしっかりと行うようにして、洗剤や柔軟剤の入れすぎにも注意しておきましょう。
4 まとめ
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすのに必要な時間や費用について解説してきました。浴室暖房乾燥機は効率良く洗濯物を乾燥できますし、洗濯物をふわふわに仕上げることもできるので便利ですよ。
夜中や雨の日でも洗濯物が乾かせますし、お風呂の時間以外は使っていない浴室を有効活用できます。浴室のカビ予防と洗濯物の乾燥が同時にできるので、普段から浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすようにすると良いですよ。