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浴室暖房乾燥機はガスと電気どっちがいい?機能や価格、メリットを比較!

浴室暖房乾燥機はガスと電気どっちがいい?機能や価格、メリットを比較!

目次

    1 ガスと電気の浴室暖房乾燥機の取り付け費用と光熱費を比較

    ガス式の浴室暖房乾燥機は、外部に設置した熱源機でお湯を80℃に温め、そのお湯を循環させることで温風を放出させます。電気式の浴室乾燥暖房機は、ヒーターを温めることで温風を作り出します。ヒートポンプ式もあり、こちらはエネルギー効率が良いタイプになります。

    ガス式と電気式の浴室暖房乾燥機ではそれぞれ動力が違いますので、どちらを取り付けるかによって、取り付け工事にかかる費用も日々の光熱費も変わってきます。では、それぞれの取り付け費用と光熱費を比較してみていきましょう。

    取り付け費用と光熱費を比較

    1.1 取り付け工事費用の目安

    浴室暖房乾燥機の取り付け工事については、一般的にガス式よりも電気式の方が費用を抑えることができます。電気式はガス式に比べて設置が比較的簡単で、室内機の設置をするだけで工事が完了するためです。

    ただし、浴室暖房乾燥機の電力には100Vと200Vのタイプがあるため、それに合わせて分電盤から配線をする工事が必要になることもあります。さらに、電力が不足するような設備状況であれば、外部の電柱から電線の取り込みをすることになり、電線の張替え工事をする必要があります。

    後付けの場合、浴室のタイプがユニットバスの場合とタイル張り浴室の場合でも工事費用が異なります。一例ではありますが、以下のような工事費がかかります。

    • ユニットバス:基本工事費+専用回路配線工事(16,500円)
    • タイル張り浴室:基本工事費+専用回路配線工事(16,500円)+ 外部配線工事(16,500円)

    追加工事としては、こちらも一例ではありますが以下の工事費がかかります。

    • 配線延長:16,500円(分電盤が洗面脱衣所以外)
    • 配線延長:38,500円(分電盤が浴室と別階の場合)
    • 電圧変換が必要な場合:5,500円
    • 分電盤に空きがない場合のフリーボックス設置:5,500円
    • 外壁穴あけ(木造・ACL構造の場合):11,000円
    • 高所作業費:11,000円

    ガス式の場合には、室内機だけでなく室外機である専用給湯器の設置をする必要が出てきます。そして室内機と室外機を温水パイプで繋ぐ必要があるため、壁に穴を開けなければなりません。さらに室外機にガスの供給設備をつなぐためにガスの配管工事も必要となります。

    例えば追加工事として、浴室の壁がモルタルの場合で専用給湯器を取り付け、配管工事を行った場合の製品込の工事費は、参考価格158,000円(PURPOSE製)となります。

    業者にもよりますが、一般的に基本工事費は20,000円台~40,000円台。電気とガスで比べると、5,000円ほどガスの方が高く設定されています。これに追加工事費用が必要になる場合は住宅設備の状態によって工事費は異なりますので、信頼できる業者に見積もりをしてもらうのが良いでしょう。

    取り付け費用は浴室暖房乾燥機の機器代金込みで案内されていることも多いので、まずは必要な機能やメーカーなどを比較した上で、ガスと電気の両方の見積もりをとれば比較しやすいですね。

    参考までに、機器代金と後付け標準工事費込みの費用をご紹介します。

    機種 熱源 設置タイプ 工事費込の金額(税別)
    リンナイ(RBH-W414K) ガス 壁掛 84,140円
    リンナイ(RBH-C336K1P) 天井埋込 92,000円
    ノーリツ(BVD-4105WKNS) 壁掛 92,000円
    ノーリツ(BVD-4104AUKNC) 天井埋込 100,700円
    MITSUBISHI(WD-120BZR) 電気 天井埋込 83,250円
    MITSUBISHI(V142BZL) 天井埋込 101,500円
    MITSUBISHI(V-241BK-RN) 壁掛 103,500円

    1.2 光熱費はどれくらいかかる?

    浴室暖房乾燥機を使う場合に気になるのが、電気代やガス代などの光熱費ですよね。家計に関わることですからできれば抑えたいものです。では、浴室暖房乾燥機はガスと電気どちらがお得なのでしょうか。実際にどれくらいの光熱費がかかるのかをみていきましょう。

    例えば、冬のヒートショックを抑えるための浴室の暖房で考えると、ガスと電気では圧倒的にガスの方がパワーは強いため早く暖まります。つまり、短時間の稼働で済むため光熱費は安くなります。さらに、衣類乾燥の場合でもガスの方が早く乾くため、稼働時間が短くなり光熱費は電気に比べると安くなります。

    ではそれぞれの光熱費はどれくらいかかるのでしょうか。まずは電気式の浴室暖房乾燥機について、基本的な機能と電気代をみていきましょう。

    パナソニック天井埋め込み式オートルーバー換気乾燥暖房機

    運転モード 消費電力 電気代 稼働時間
    衣類乾燥 1380W 約97円 3時間
    暖房 1380W 約12円 30分
    涼風・送風 23W 約0.8円 1時間
    換気 23W 約5円 6時間

    特に、衣類乾燥を1年間使用すると年間の電気代は約36,000円もの金額となります。これは100V仕様の使用の場合の電気代ですが、200V仕様となるとさらに電気代は高くなってしまいます。

    ではガスの場合はどうでしょうか。基本的な機能とガス代+電気代をみていきましょう。

    天井カセットタイプとエコジョーズ浴室暖房乾燥機

    運転モード ガス代+電気代 稼働時間
    衣類乾燥 約46円 1時間
    暖房 約9円 8分
    換気 約1.5円 6時間

    もちろん、環境や条件によっても異なりますが、衣類乾燥ではガスの方がパワーは強いため1時間の稼働で十分ですから、その分光熱費も抑えられることがわかりますし、暖房機能いついても同じことが言えるでしょう。

    2 ガスと電気の浴室乾燥暖房機の機能を比較

    浴室暖房乾燥機は、暖房・浴室乾燥・衣類乾燥・換気・涼風送風といった基本機能があり、またメーカーや機器によってはミスト機能やうたせ湯機能といったプラスの機能も備えているものもあります。

    まずは基本機能について、ガスと電気で比較をしてみましょう。

    2.1 浴室暖房機能

    冬場の寒い季節の浴室は、体への負担が心配ですね。これは、浴室と湯船の温度差によって起こる急激な血圧の変化によるもので「ヒートショック」と言われます。

    寒い浴室で体温を奪われるのを守るために血管を縮めるため、血圧が上がるのですが、お湯につかることで血管が広がることとなり、血圧が下がります。この血圧が急激に上がったり下がったりすることで心臓に負担をかけることとなり、心筋梗塞・脳卒中を起こしかねないのです。

    つまり、寒い季節の浴室を暖めることで、ヒートショックを予防することができるのです。浴室暖房乾燥機の暖房機能では、寒い時期の浴室をあらかじめ暖めることができますので、特に血圧の高い方やお年寄りなどには優しい機能となります。

    ガスと電気の暖房機能を比較すると、ガスは15分程度で35℃まで素早く暖まりますが、電気の場合は2020年の最新機種であっても、20℃まで暖めるのに25分程度かかります。ガスは稼働も早くパワフルに運転するため、短い時間でも浴室全体を暖めることができるのです。もちろん、足元までしっかりと暖まるため安心して入浴することができますね。

    2.2 浴室乾燥機能

    入浴後の浴室は、窓を開けてもなかなか乾燥しにくいため、結露ができやすくカビの発生が心配です。そんな時には浴室乾燥機能が役に立ちます。しっかりと乾燥することで、カビの発生を抑えることができ、浴室の掃除も簡単になります。

    浴室乾燥機能はガス・電気どちらも基本機能としてあり、ジメジメした浴室内を温風で乾かしながら換気をすることも可能になり、すみずみまで一気に乾燥することができます。

    浴室暖房乾燥機の機能

    2.3 衣類乾燥機能

    浴室暖房乾燥機に期待したい機能のひとつに、衣類乾燥機能がありますね。雨の日や冬場の洗濯物が乾きにくい季節でも、浴室で衣類を乾燥することができてとても助かります。また、部屋干しのように独特の嫌なニオイやほこりが付着する心配もありませんし、部屋に洗濯物が干しっぱなしといった状態からも解放されます。

    ガスと電気を比較すると、圧倒的にガスに軍配が上がります。それは、ガス式は電気式の2倍のパワーがあるため、洗濯物が素早くカラっと乾くためです。その所要時間は電気の約3分の1しかかかりませんから、衣類2kgであれば約65分でしっかりと乾かすことが可能ですし、急ぎの洗濯物がある場合でも安心です。

    しかし、電気の場合も夜干しモードといった機能が搭載されているものも有りますので、夜の就寝中にゆっくり乾かせばいいのであれば、消費電力を抑えることもでき節電に繋がります。

    2.4 その他の機能

    その他の基本機能としてはガス・電気共に、夏場の暑い時期の入浴時に使える涼風機能もありますし、気密性の高い住宅などの自然換気が難しい場合に役立つ24時間の換気機能も付いています。

    また、基本機能以外の機能もあります。例えば、ミスト機能・うたせ湯・プラズマクラスターイオンなどの機能ですね。これらは浴室暖房乾燥機の機器によって異なりますが、ミストやうたせ湯・プラズマークラスターイオンなどの機能については、ガス式浴室暖房乾燥機に多く見られます。それに比べると、電気式浴室暖房乾燥機の方がシンプルな機能になっていることが多いようです。

    しかし、こうした機能が追加されることで、本体価格が高くなってしまいます。費用を抑えたいと考えているのであれば、必要な機能は何かを考えて浴室暖房乾燥機を選ぶ必要がありますね。

    その他の機能

    3 ガスと電気の浴室暖房乾燥機のメリットとデメリットを比較

    ここまで、ガスと電気の浴室暖房乾燥機について比較をしてきましたが、それぞれのメリットとデメリットを改めてまとめて比較してみましょう。

    3.1 ガス式のメリットデメリット

    ガス式のメリット
    • 稼働が早くすぐに浴室が暖まる
    • 衣類乾燥が短時間でできる
    • 光熱費を抑えられる
    • 充実した機能が備えられている
    ガス式のデメリット
    • 大がかり工事が必要となる場合もあり初期費用が高くなる
    • 専用給湯器が必要になる

    ガス式の浴室暖房乾燥機は、パワフルな運転が一番の魅力でありメリットと言えます。このガス式のパワーの強さによって、素早く浴室を暖めたり衣類を乾燥させたりといった機能を発揮します。一見、そのパワフルさで光熱費がかかるのではないかと思えますが、その分運転時間を短縮できるため、逆に光熱費を抑えることができるのです。

    また、浴室暖房乾燥機を使用する場合にはガス契約の専用プランもありますので、その分ガス代も抑えられますし、都市ガスなら更に安くできます。

    デメリットとしては初期費用が高くなる場合があることです。ガスの場合は、配管の設置や専用の給湯器が必要になるなど費用がかさむ可能性があるため、予算オーバーになってしまいかねません。

    3.2 電気式のメリットデメリット

    電気式のメリット
    • 取り付け工事が簡単なため初期費用が安く済む
    • 本体のみの購入で設置ができる
    • 温度調節がしやすい
    電気式のデメリット
    • 稼働に時間がかかり浴室が暖まるまで時間がかかる
    • 衣類乾燥に時間がかかる
    • 光熱費が高くなる

    電気式の浴室暖房乾燥機は、取り付け工事が簡単に済むことから初期費用が安く済むといった点が大きなメリットです。特にユニットバスへの後付けは簡単な工事で済むため、費用も工事にかかる時間も抑えることができます。

    また細やかな温度設置が可能なため、暖まりすぎずちょうどよい温度に調節できますので、暑すぎず寒すぎないといった心地よい浴室での入浴を楽しめます。

    デメリットとしては、やはり光熱費が高くなってしまうことでしょう。稼働に時間がかかるため、浴室を暖めたり衣類を乾燥させたりするには、ガス式に比べると長時間の運転が必要となり電気代が高くなってしまいます。

    4 まとめ

    いかがでしたか?ガスと電気の浴室暖房乾燥機はそれぞれに特徴があります。住宅の状態や環境にあったものを選ぶ必要がありますね。初期費用がかかっても毎月の家計へ負担を抑えたいのであれば、機能を考えてもガス式の浴室暖房乾燥機がおすすめです。

    しかし、初期費用の予算を抑えたいのであれば、電気式の浴室暖房乾燥機を選ぶのが良いでしょう。オール電化の契約なのであれば、深夜電力を使えるため電気代を抑えることも可能です。

    どちらを選択するのかは、まず取扱い業者にガス電気の両方の見積もりを出してもらってから検討をしましょう。また、費用を抑えるためには必要な機能を見極めることも大切です。満足のいく浴室暖房乾燥機選びの参考にしてみて下さいね。

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