浴室暖房乾燥機の電気代やガス代は高い?初期工事の価格や機能を比較
2018年8月28日 更新寒い時期には暖房として、梅雨時など雨が多い時期には衣類乾燥用として使える浴室暖房乾燥機はとても便利です。浴室暖房乾燥機には、ガス式、電気式、灯油を用いるものの3種類がありますが、ここではガス式、電気式について初期費用、使い勝手、光熱費、性能の面から比較していきます。
目次
浴室暖房乾燥機の 初期費用について
ガス式は暖房に使うお湯を沸かして循環させる機能を持つ、専用の熱源機が必要です。そのため、工事も大掛かりになり、商品価格や設置にかかる費用は電気式の方が安くなります。1.5坪用の浴室暖房乾燥機の本体価格を比較すると、天井埋め込みタイプの場合、ガス式は9万円台から、電気式は7万円台から、壁掛けタイプの場合、 ガス式は9万円台から、電気式は6万円台からとなります。ただし、現在お使いの給湯器に暖房機能がない場合、ガス式の浴室暖房乾燥機を導入するには、暖房専用熱源機を新たに設置するか、給湯暖房用熱源機に取り替えなければならないため、別途費用が発生します。
熱源 | タイプ | 初期費用 |
---|---|---|
ガス式 | 天井埋め込みタイプ | 9万円台〜 |
壁掛けタイプ | 9万円台〜 | |
電気式 | 天井埋め込みタイプ | 7万円台〜 |
壁掛けタイプ | 6万円台〜 |
浴室暖房乾燥機の 使い勝手について
1.暖房や衣類乾燥にかかる時間について
ガス式の方がパワフルで、立ち上がりが早く、快適な温度である25度以上になるまでの時間が電気式より短いです。ガス式は6分程度で30度に達するのに対し、電気式だと20分以上かかります。また、衣類乾燥もガス式の方が早く、2kgの衣類を乾燥させる場合、ガス式だと45分から75分かかるのに対し、電気式だと2時間以上かかります。
2.温度のムラについて
浴室全体が暖まるのもガス式の方が早いので、同じ時間稼働させた場合、電気式よりも浴室内の温度のムラが少なくなります。外気温5度で15分稼動させた場合、ガス式はほとんどムラなく浴室が暖まるのに対し、電気式は床面付近は約8度、頭の付近は約20度と浴室内の温度に大きなムラがあります。
3.稼動時の騒音について
ガス式は約39dB、電気式は約37dBでほとんど差はありません。この程度の音であればほとんど気にならないでしょう。
浴室暖房乾燥機の 光熱費について
ガス式の方が浴室が暖まるまでにかかる時間が短く、光熱費は安いです。浴室内の平均温度が25度になるまでの光熱費は、ガス式は約8円、電気式は約15円です。このように、暖房時の光熱費はガス式だと電気式の約半分になり、1度暖める光熱費は約3分の1です。また、衣類乾燥に使用する際もガス式の方が早く乾き、光熱費が抑えられます。2kgの洗濯物を乾燥させる場合、ガス式は約60円、電気式は約85円となります。
ガス式 | 電気式 | |
---|---|---|
暖房 | 約8円/約6分 | 約15円/20分以上 |
衣類乾燥 | 約60円/45〜75分 | 約85円/2時間以上 |
このように、電気式の方が導入しやすいのですが、光熱費はガス式の方が抑えられます。使い勝手や光熱費など、実際に使われる際のこともお考えの上、ご自身に合った浴室暖房乾燥機をお選びください。
ガス式 | 電気式 | |
---|---|---|
初期費用 | 高い | 安い |
使い勝手 |
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光熱費 | 安い | 高い |