業務用エアコンのメーカーや修理保証を比較!ダイキンか三菱が人気?
2019年6月18日 更新業務用エアコンは家庭用エアコンと比較すると、どうしても情報が少なくてメーカーの比較が難しいですよね。また、ダイキンや三菱の業務用エアコンが人気と言われても、今度はそれぞれのメーカーのメリットやデメリットが気になりますよね。
そこで、業務用エアコンの人気メーカーであるダイキンと三菱を比較していきます。価格や修理保証など、それぞれのメーカーのメリットやデメリットが分かりやすいように解説するので、業務用エアコンを選ぶときの参考にしてください。
目次
1 業務用エアコンのメーカー
業務用エアコンのメーカーは意外と多くあります。しかし、業務用エアコンの市場シェアは一部のメーカーが大きな割合を占めているため、人気メーカーの業務用エアコンから選ぶほうが安心ですよ。
1.1 業務用エアコンの市場シェアは?
業務用エアコンの市場シェアは、ダイキンが占める割合がかなり大きいと言えます。実にダイキンの市場シェアは4割強。分かりやすく言えば、業務用エアコンの半分近くはダイキンの製品と考えられるのです。
また、ダイキン以外では三菱電機の業務用エアコンも人気。市場の2割ほどのシェアがあり、同じ三菱グループである三菱重工と併せると、市場の3割程度を占めることになります。つまり、ダイキンと三菱だけで業務用エアコンの市場の約7割を占めていることになるのです。そのため、業務用エアコンのメーカーを比較する場合、ダイキンと三菱を外すことはできません。
1.2 業務用エアコンで人気があるのはダイキンと三菱
業務用エアコンの市場シェアを見れば分かるように、業務用エアコンはダイキンと三菱が人気。特にダイキンは家庭用エアコン(ルームエアコン)の分野でも着実に人気を高めていますし、世界の空調メーカーとしても知名度を高めているのです。それだけにダイキンの業務用エアコンは今後も注目されていくのは間違いないでしょう。
一方で、三菱も電機メーカーとしては人気が高く、世界市場でもイタリアの空調メーカーを買収するなど、積極的に展開しています。家庭用エアコンでも「霧ヶ峰」が平成30年度の省エネ大賞を受賞していて人気があるのは明白。三菱も、名実ともに業務用エアコンで人気があるのは間違いないと考えられます。
1.3 業務用エアコンメーカーの口コミや評判
業務用エアコンメーカーの口コミや評判を一覧で紹介。口コミや評判から分かるメリットやデメリットもあるため、チェックしておきましょう。
業務用エアコンメーカー | 口コミ・評判 |
---|---|
ダイキン |
|
三菱電機 |
|
日立 |
|
東芝 |
|
パナソニック |
|
各メーカーの口コミや評判を調べると、圧倒的にダイキンに対する口コミや評判が多いです。もちろん、ダイキンの業務用エアコンは高いシェアがあるので、評価の対象となりやすいと言えます。
注目したい口コミや評判は、ダイキンの「故障が少ない」というもの。実際、ダイキンや三菱電機の業務用エアコンは耐久性に優れていて、その点を評価して購入する人が多くいます。一方で、東芝は価格が安いのですが、耐久性はダイキンや三菱と比較すると、少し劣るという評価。同じ三菱でも三菱重工も耐久性が少し劣るとされているため、注意が必要かも知れません。
また、東芝の口コミにある「激安」にも注目。業務用エアコンの価格は、東芝やパナソニックがかなり安いと言えます。ただし、パナソニックは業務用エアコンの市場ではシェアが低く、あまり強みがないとされているのです。しかし、サポート体制も十分ですし、光熱費の面でも優秀と言えます。そう考えると、業務用エアコンを購入の際には検討しても良いメーカーの一つと言えるでしょう。
そのほか、日立は可もなく不可もなし。日立の業務用エアコンは使う人によって評価がまちまちです。価格は平均的ですし、耐久性もまずまず。修理やサポート体制もそれなりに充実しているため、業務用エアコンの中では「平均的なメーカー」という感じです。そのため、メリットとしては、価格や寿命、光熱費などは相場や平均値を調べておけば分かるので使いやすいということになるのです。反面、特別なメリットがないというのがデメリットと言えます。
2 ダイキンの業務用エアコンとは?
ここからは、前の項目で詳しく取り上げなかったダイキンと三菱電機の業務用エアコンについて解説していきます。まずはダイキンの業務用エアコンから解説。
2.1 ダイキンの業務用エアコンの価格や保証は?
ダイキンの業務用エアコンについて、価格や保証などを一覧で紹介。あとで紹介する三菱電機の業務用エアコンと比較してください。
ダイキンの業務用エアコン | |
---|---|
主な特徴・機能 |
|
機種・能力 |
|
タイプ |
|
無料修理保証期間 |
|
補修用性能部品保有期間 |
|
サポート |
|
価格(例:SZYN40CBV) |
|
そのほか |
|
ダイキンの業務用エアコンの大きな特徴の一つが「360°全周吹き(S-round flow)」です。一般的な業務用エアコンは、風が出るのは多くても4方向。しかし、ダイキンの業務用エアコンは360度どの方向へも風を出すことができて、室内をくまなく冷暖房できるのです。
また、スマート学習機能でその日のピーク消費電力を予測。そのピークの消費電力を100%として節電してくれます。もちろん、マニュアルで節電することもできますし、スケジュールに沿った節電もできるのです。ダイキンは、省エネ効果がかなり高い業務用エアコンを出していると言えますよ。
運転を停止したときの余熱で霜取りを行う余熱再利用運転や夜間の運転音を抑制してくれる夜間自動低騒音機能などは、業務用エアコンとしては嬉しい機能。オフィスや店舗の快適な運営にも一役買ってくれるはずです。
2.2 ダイキンを選ぶメリットとデメリット
ダイキンの業務用エアコンを選ぶメリットとしては、素早い冷暖房、簡単な節電、手厚いサポートなどです。特に素早い冷暖房については「快速冷暖モード」という機能もありますし、寒冷地でも素早い暖房が可能な「スゴ暖シリーズ」もあります。口コミや評判でも「冷暖房が早く効く」というのは、かなり多いのです。
また、サポートも早く、故障などが起きた場合にはサービスエンジニアがすぐに駆けつけてくれます。しかも、サービスエンジニアの育成にも力を入れているため、いつでも知識と技術に優れたサービスエンジニアが来てくれるという安心感もあるのです。
一方で、ダイキンの業務用エアコンのデメリットは価格。他メーカーと比較した場合、高すぎるということはないものの、やはり価格は高めと感じてしまいます。同程度の能力がある業務用エアコンであれば、東芝やパナソニックのほうが安いため、価格で他メーカーの業務用エアコンを選ぶ人もいるくらいです。
耐久性にも優れていて、節電効果も高いダイキンの業務用エアコンは、初期費用こそ高くなりますが、長い目で見た場合は使いやすいエアコンと言えますよ。初期費用がネックになる場合、ダイキンの業務用エアコンには「リース」があるので、そちらを検討してみると良いでしょう。
3 三菱電機の業務用エアコンとは?
次に三菱電機の業務用エアコンを解説。先に紹介したダイキンの業務用エアコンと比較してみてください。
3.1 三菱電機の業務用エアコンの価格や保証は?
三菱電機の業務用エアコンについて、価格や保証などを一覧で紹介。前の項目にあるダイキンの業務用エアコンの一覧と比較してみましょう。
三菱電機の業務用エアコン | |
---|---|
主な特徴・機能 |
|
機種・能力 |
|
タイプ |
|
無料修理保証期間 |
|
補修用性能部品保有期間 |
|
サポート |
|
価格(例:PLZ-SRP40SBE) |
|
そのほか |
|
三菱電機の業務用エアコンの特徴と言えば、やはりムーブアイ。三菱電機の家庭用エアコンにもある機能ですが、業務用エアコンにも搭載されているのです。このムーブアイはぐるっとスマート気流と連動して、様々な効果を発揮しますよ。
例えば、室内の床を12エリアに分割してそれぞれの温度ムラを解消。また、直接風が当たる現象を減らすために風向を変えてくれるなど、人を検知する機能に優れています。ですから、室内どこでも快適な空間になるのです。
そのほか、ダイキンの業務用エアコンと同じように、素早い暖房を実現するための「停止後霜取り」や「故障診断」なども搭載。冷暖房の効きをよくするための「ハイパワー運転」などもあり、三菱電機の業務用エアコンもダイキンに劣る部分はないと言えますよ。
3.2 三菱電機を選ぶメリットとデメリット
三菱電機の業務用エアコンを選ぶメリットは、ムーブアイ(省エネ性能)、遠隔管理サービス、快適な冷暖房です。特にムーブアイとぐるっとスマート気流を組み合わせた効果が高く、快適性と省エネ性を兼ね備えていると言えます。さらに無駄を省いて快適性を向上させることで、冷暖房の風が当たらなくて良いという口コミや評価も増えているのです。ですから、冷暖房が苦手な人が多いオフィスや子ども・高齢者が集まる店舗などにおすすめ。
また、く~るリモートメンテナンスという遠隔管理サービスもメリット。サポートが24時間365日あるのはダイキンと同じですが、この遠隔管理サービスも含めると、三菱電機の業務用エアコンのほうがメンテナンスは楽と言えます。リアルタイムの監視でトラブルへの対応が早くなると言えるでしょう。
一方で、三菱電機の業務用エアコンのデメリットは修理費用。1年間は無償修理保証がありますが、部品の交換などの有償修理をした場合は費用が高めになるようです。前の項目で紹介した口コミや評判の中には入っていませんが、実際に修理費用が高いという口コミもあります。その点はデメリットと言えるかも知れません。
初期費用が安めで高性能の業務用エアコンが手に入るのが三菱電機です。万が一の修理の際には費用が高くなるおそれもありますが、省エネ効果も高いですし、風が当たらないという快適性にも優れているので、子どもや高齢者が訪れる店舗などに向いています。三菱電機の業務用エアコンにもリースがあるので、そちらを検討してみるのも良いですよ。
4 まとめ
主にダイキンと三菱電機の業務用エアコンを比較してきました。ほかのメーカーの業務用エアコンも良い点はありますが、まずは市場シェアが高くて人気があるダイキンと三菱電機の業務用エアコンから検討してみるのが良いですよ。