ウォシュレットの選び方!サイズの測り方とタイプ、機能の例一覧
2018年8月28日 更新ウォシュレットは、探してみると様々な種類があります。タイプやサイズ、機能面も多岐に渡り、目移りしてしまってどれを選べばいいかわからない……。そんな悩みをお持ちではありませんか?ウォシュレットを購入したいけれど、選び方がわからない、という方のために、このページではウォシュレットを選ぶ3つのステップをご紹介いたします。
目次
ウォシュレットのサイズの測り方
ウォシュレットを選ぶにあたり、まず初めにすべきことは自宅のトイレの確認です。便器のサイズやトイレスペースなど、一つ一つ丁寧に確認していきましょう。
まずは便器のサイズについてです。通常、トイレの便器には開口部の大きさが標準的なレギュラータイプ、開口部が大きいエロンゲートタイプの2種類があります。具体的には、レギュラータイプは、便器取り付け穴から便器の先端までの長さが 440mm、開口部の縦の長さが 320mmから 340mm。エロンゲートタイプは、便器取り付け穴から便器の先端までの長さが 470mm、開口部の縦の長さが 360mmから 380mmです。昨今の温水洗浄便座は、どちらのタイプにも対応可能な兼用タイプが主流。しかしながら、兼用タイプをレギュラータイプの便器に取り付けた場合、便座の先端が便器より少し出っ張ったり、便器のふちが見えてしまったりなど、ぴったり取り付けることができない場合があります。ウォシュレットが元の便器とぴったり合わないことが気になる方は、購入前にきちんとサイズを測っておく方がベターでしょう。
続いて、トイレスペースを確認しましょう。ウォシュレットを取り付けるためには、トイレスペースに十分な広さがあるかどうかをきちんと把握しておくことが必要です。たとえば、レギュラータイプの便器に兼用タイプのウォシュレットを取り付けた場合、便器取り付け穴から便座の先端までの長さが既存の便器よりも微妙に長くなることがあります。そうなった場合に、扉の開閉が可能かどうか、便器周りのスペースが狭すぎることによる不都合が起きないかどうかをきちんとシミュレーションしましょう。トイレスペースは便器から前の壁までの距離だけでなく、便器から横の壁までの距離も重要です。目安としては、便器の中央から左右の壁まで、それぞれ 300mm前後の空間があれば、ウォシュレットの取り付けが可能。購入前に、自宅のトイレスペースの広さを正確に把握しておきましょう。
トイレスペースを確認する際は、トイレに電源コンセントがあるかどうかも併せて確認しておきましょう。ウォシュレットを取り付けるには、 100Vの電源コンセントが必要です。ウォシュレットのコードは平均約 1m。コンセントが便器から離れている場合、コードがコンセントに届くかどうかに注意しましょう。また、現在お使いのトイレのタンクによっては、ウォシュレットを取り付けることができない場合があります。 デザイン便器、 ワンピース便器、 ハイタンク式便器、 幼児用便器、 非水洗式便器、あるいは 隅付タンク式便器をお使いの方は、ウォシュレット購入の前に、本当にウォシュレットを取り付けることが可能かどうかを慎重に確認しておきましょう。
ご自宅のトイレは確認できましたか?それでは次のステップへ移ります。
ウォシュレットのタイプは貯湯式?瞬間式?
トイレスペースの確認ができたら、次はウォシュレットのタイプを選びましょう。ウォシュレットは、給水方式から、貯湯式と瞬間式の2種類に分けることができます。以下を参考に、コストと使い心地の両面から、ニーズに合ったものをお選びください。
貯湯式 | 瞬間式 | |
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特徴 |
洗浄する湯を普段からタンクに貯めておき、保温しておくタイプ
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洗浄するときに瞬間的に湯を沸かすタイプ
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メリット |
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デメリット |
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また、ウォシュレットは、リモコンの仕様という点からも2種類に分けることができます。リモコンが便座と一体化しているタイプを選ぶ場合、少々幅をとりますので、十分なトイレスペースが確保できるかどうかを確認することが必要です。また、リモコンが便座と分離しているタイプを選ぶ場合、一般にリモコンは壁に取り付けることが多いので、賃貸住まいの方は注意しましょう。必ず壁に取り付けなければならないわけではないので、どうしても分離タイプが良いという場合は、ショップに相談してみることをオススメします。
納得できるウォシュレットのタイプをお選びいただけましたか?それでは、最後のステップへ移りましょう。
ウォシュレットの便利機能例
最後に、ウォシュレットの機能を選びましょう。近年、ウォシュレットの機能はとても豊富になってきています。何を基準に選べば良いか、迷ってしまいますよね。ここでは、「省エネ」「快適」「清潔」「便利」の4つの観点から、ウォシュレットに備わっている機能をご紹介いたします。機能は、たくさんつければつけるほど製品の価格が高くなってしまうもの。上記の4つのうち、どの要素を重視するか考えて、予算と相談しながら最も使いやすいものを選びましょう。
*省エネ
ウォシュレットにおける省エネとは、「節電」と「節水」です。省エネが気になる方は、各種節電機能や節水機能、タイマー機能に注目しましょう。たとえば、外出時や就寝時などには一定時間温度設定を切っておくことができるタイマー節電機能、トイレをあまり使用していない時間帯を学習し、自動で温度を下げて節電する自動節電機能などが挙げられます。どの機能が必要かを吟味して、省エネルギーを実現してください。
*快適
ウォシュレットは、トイレを快適なスペースにしてくれる機能も備えています。たとえば、温風でお尻をやさしく乾燥してくれる温風乾燥機能や、水流に強弱をつけながら心地よくお尻を洗浄してくれるリズム洗浄機能、自動で脱臭してくれるオート脱臭機能などがこれに当たります。また、オプションによってはトイレをやさしい香りで満たしてくれるフレグランス機能などもあるようです。自分にとって心地いい機能を選んで、快適空間をお作りください。
*清潔
ウォシュレットはデリケートな部分を扱う製品なので、いつも清潔であってほしいですよね。ノズルの汚れや雑菌が気になるという方には、ノズルを清潔に保つことができる機能を備えている機種をオススメします。機能の例としては、本体がワンタッチで着脱できて掃除しやすい本体ワンタッチ着脱機能、使用前後に自動でノズルを洗浄してくれるオートクリーン機能、ノズルを隠して汚れを防ぐノズルシャッター機能などがあります。トイレを清潔に保つためにも、お手入れの助けになる機能をお選びください。
*便利
ウォシュレットには、様々な便利機能が搭載されています。たとえば、人をセンサーで感知して、自動でふたを開閉するオート開閉機能、途中で手を離してもふたがゆっくり閉じる便座・便ふたソフト閉止機能などです。オート開閉機能を使えば、腰をかがめる必要がないので、お年寄りの方や腰が悪い方にオススメです。また、オート開閉機能を取り付けることによって、ふたの閉め忘れもなく、節電にもなります。便座・便ふたソフト閉止機能を使えば、ふたが勢い良く閉じることがないので、便座に傷がつくのを防ぐことが可能。どの機能があればより使いやすいかを考えて、便利で快適なトイレライフをお送りください。
重視したい要素 | 機能の例 |
---|---|
省エネ | タイマー節電機能、自動節電機能など |
快適 | 温風乾燥機能、リズム洗浄機能、オート脱臭機能、フレグランス機能など |
清潔 | 本体ワンタッチ着脱機能、オートクリーン機能、ノズルシャッター機能など |
便利 | オート開閉機能、便座・便ふたソフト閉止機能など |
いかがでしたか?ご自宅にぴったりの、満足できるウォシュレットをお選びいただけましたか?トイレをますます快適な空間にしてくれる、一度使ったらやみつきになるウォシュレット。このページを参考に、お気に入りの製品を探し、使いやすくて快適なトイレを実現してください。
また、ウォシュレットにはいくつかのメーカーの製品が存在します。サイズや機能等の選び方をある程度頭に入れた後は、具体的なメーカー比較などを行うと良いでしょう。例えばこちらの記事では、TOTO、Panasonic(パナソニック)、リクシルといったメーカーを比較し、ニーズに合わせたウォシュレット選びができるよう解説しています。
ウォシュレットのメーカーごとの違いを比較【TOTO・パナ・リクシル】
さらにこちらの記事では、ウォシュレットでは圧倒的なシェアを誇るTOTOの製品について、具体的な商品紹介を交えながらお話ししています。
ウォシュレットのシェア1位TOTOのおすすめや性能の違いを比較!
設置工事等を専門業者に全て任せるにしても、ウォシュレットを選ぶうえでは欠かせない前提知識であると言えます。ご家庭に合った商品を選択できるよう、是非参考にしてみてくださいね!