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床暖房にカーペットやラグは必要?暖めの効果が減って電気代が高くなる?

床暖房にカーペットやラグは必要?暖めの効果が減って電気代が高くなる?

フローリング仕上げの床暖房だと、床が硬い、床暖房をつけていないとき床が冷たいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。そんな悩みを解消してくれるのがカーペットやじゅうたんですが、床暖房の上にカーペットやじゅうたんを敷いても大丈夫なのでしょうか。このページでは、床暖房とカーペット・じゅうたんが互いにどのような影響を与えるのか、そしてその対策をご紹介します。

目次

    床暖房にカーペットやラグは必要?

    カーペットやじゅうたんによる影響として以下の3つが挙げられます。

    1. 部屋が温まりにくくなる

    床暖房のメリットは、床からの輻射熱※によって部屋全体が暖まることですが、カーペットやじゅうたんによって床が覆われてしまうと輻射熱が放射されにくくなり、部屋が暖まりにくくなってしまいます。床暖房の効率を下げないためには、床全体を覆わず、 一部だけにカーペットやじゅうたんを敷く、 薄手のものを選ぶと良いでしょう。
    ※輻射熱とは、熱が電磁波として伝わることで、空気ではなく、向かった先の物体を暖める作用があります。太陽からの熱や電気ストーブがこれにあたります。

    2. 床材を傷める可能性がある

    カーペットやじゅうたんによって床が覆われてしまうと床とカーペット・じゅうたんの間に熱や湿気がこもって床材を傷めてしまう恐れがあります。少しでも熱がこもりにくくなるよう、 薄手のものを選んだり、 時々はがすなどして湿気を追い出すようにするのが有効です。

    3. カーペットやじゅうたんが傷む可能性がある

    耐熱性の低い素材のカーペットやじゅうたんだと、床暖房の熱によって傷む可能性があります。ポリプロピレンの一部やアクリル、カーペットやじゅうたんの裏面の滑り止め素材には耐熱性の低いものがありますので、素材に注意して選ぶことが大切です。使用してからのトラブルを避けるためにも、 床暖房対応のものを選ぶのがおすすめです。

    影響 対策
    部屋が暖まりにくくなる
    • 床全体を覆わず、一部だけにカーペットやじゅうたんを敷く
    • 薄手のものを選ぶ
    床とカーペット・じゅうたんの間に熱や湿気がこもって床材を傷めてしまう可能性がある
    • 薄手のものを選ぶ
    • 時々はがすなどのメンテナンスをする
    床暖房の熱によってカーペットやじゅうたんが傷む可能性がある
    • 素材に注意する
    • 床暖房対応のものを選ぶ

    このように、床暖房の上にカーペットやじゅうたんを敷くと暖房の効率や床材、カーペット・じゅうたん自体に影響を与えてしまう可能性がありますので、なるべくカーペットやじゅうたんは敷かない方が良いでしょう。カーペットやじゅうたんを敷くのであれば、敷き方や素材にご注意ください。

    床暖房とホットカーペットの比較

    床に設置して暖めるという点でよく似ている床暖房とホットカーペットでは、どのように異なるのでしょうか。初期費用、光熱費、耐用年数、暖まり方の観点から両者を比較していきます。

    初期費用

    ホットカーペットは購入してからすぐに床に敷くだけで使うことができる一方、床暖房は大掛かりな工事が必要なぶん、初期費用が高額になります。8畳の温水式の場合、ヒートポンプ式は19万円程度、ガス式は33万円で、これに加えて施工費、床暖房に対応した熱源機がない場合はその代金が必要です。 8畳の電気ヒーター式の場合、43万円程度で、これに加えて施工費が必要です。一方、2畳程度のホットカーペットは4千円程度で購入できます。

    光熱費

    30度設定で1日8時間、30日間使用したとして1ヶ月あたりの光熱費をみていくと、8畳の温水式の場合、ヒートポンプ式は約2,800円、ガス式は約3,400円、8畳の電気ヒーター式の場合は約5,400円から6,100円です。一方、2畳程度のホットカーペットの光熱費は約1,900円から3,200円です。ヒートポンプ式であれば、ホットカーペットよりも光熱費がお得になる可能性があるといえます。また、床暖房は8畳程度の広い空間を暖められる一方、ホットカーペットは2畳程度の空間しか暖められないので、同じ広さを暖めようとすると温水式、電気ヒーター式いずれの床暖房もホットカーペットより光熱費を抑えられます。ただし、 床暖房は立ち上がりに時間がかかり、立ち上がり時には温度が安定しているときと比べて多くのエネルギーを消費するため、短時間しか使わない場合はホットカーペットの方がお得です。

    ※電気代は単価を1kWhあたり27円、ガス代は単価を112円として計算しています。

    耐用年数

    温水式、電気ヒーター式いずれの床暖房も耐用年数は30年程度ですが、温水式の床暖房の場合、熱源機の耐用年数は10年から15年程度ですので、床暖房を30年使う間に交換が必要になる可能性があります。

    ホットカーペットの耐用年数は10年程度ですが、取り扱い方によってカーペット内の電熱線やコードが損傷するとそれより短くなってしまいます。

    暖まり方

    ホットカーペットはスイッチを入れてから数分で暖まる一方、床暖房は立ち上がりに約1時間かかります。短時間しか使わないのであればホットカーペット、長時間使うなら床暖房がおすすめです。

    このように器具自体が早く暖まるのはホットカーペットですが、身体が早く温まるのは床暖房です。これは 床暖房は足元だけでなく部屋全体が暖まる一方、ホットカーペットは足元だけが暖まり、部屋はあまり暖まらないからです。ホットカーペットだけでは部屋全体が暖まらないため、他に暖房器具を併用しないと寒く感じる可能性があります。

    床暖房と電気カーペットの温度分布比較
    床暖房(8畳) ホットカーペット(2畳程度)
    初期費用 温水式(ヒートポンプ):19万円~+熱源機+施工費
    温水式(ガス):33万円~+熱源機+施工費
    電気ヒーター式:43万円~+施工費
    4千円~
    1ヶ月あたりの光熱費 温水式(ヒートポンプ):約2,800円
    温水式(ガス):約3,400円
    電気ヒーター式:約5,400~6,100円
    約1,900~3,200円
    耐用年数 温水式、電気ヒーター式ともに30年程度
    温水式の熱源機は10年程度
    10年程度
    暖まり方 立ち上がりに約1時間がかかる
    部屋全体が暖まる
    スイッチを入れてから約数分で暖まる
    足元しか暖まらない

    このように、一見似ている床暖房とホットカーペットですが、その性能は大きく異なります。使用する時間や寒さの感じ方などに合わせてご自身にぴったりの暖房器具をお選びください。

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