床暖房を設置すると後悔する?エアコンと電気代はどっちが安いか比較
2018年11月30日 更新床暖房やエアコンなど、暖房器具は多くの種類があります。しかし、床暖房は設置費用も高いですし、床暖房にして後悔したという話もあるので、エアコンでも良いという人も少なくないですよね。
そこで、床暖房とエアコンの電気代などを比較していきます。床暖房のメリットやデメリットも含めて、どちらが得なのかを解説します。床暖房を設置するか、エアコンにしておくかで迷ったときの参考にしてくださいね。
目次
1 床暖房とはそもそも何?
床暖房の設置は費用も高くて大変なので、暖房器具の選択肢に床暖房が入っていない人も多いはず。そこで床暖房の基本から解説します。エアコンと比較するときの参考にしてくださいね。
1.1 床暖房には電気式と温水式がある
床暖房は大きく分けると2種類。電気式の床暖房と温水式の床暖房があります。
床暖房 | 特徴 |
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電気式の床暖房 |
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温水式の床暖房 |
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しかし、電気式の床暖房もいくつかの種類に分かれていますし、温水式の床暖房もいくつか種類に分けられるのです。そのため、床暖房の種類を確認しておく必要もあります。
電気式の床暖房の種類は次のようになっています。
方式 | 種類 | 特徴 |
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電気式の床暖房 | カーボン式床暖房 |
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蓄熱式床暖房 |
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電熱線式床暖房 |
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PTCヒーター式床暖房 |
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温水式の床暖房の種類は次のようになっています。
方式 | 種類(熱源) | 温水を作るシステム |
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温水式の床暖房 | 電気 |
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ガス |
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灯油 |
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ハイブリッド |
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このように、電気式の床暖房も温水式の床暖房も複数の種類があります。そのため、簡単に床暖房とまとめるのは難しいと言えるでしょう。
ただし、様々な種類の床暖房がありますが、広く普及しているのは「電気」と「ガス」の床暖房。そのため、床暖房とエアコンを比較するときは、床暖房の電気代、またはガス代で比較すればどちらが良いのかが分かると言えますよ。
1.2 床暖房のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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すべての床暖房にこのようなメリットやデメリットがある訳ではありません。例えば、低温やけどの心配がない床暖房なども存在。そのため、このメリットとデメリットは一般的な床暖房の話と理解しておきましょう。
2 床暖房とエアコンを比較!
ここからは、床暖房とエアコンを比較。エアコンと床暖房で迷っている場合には、ここで比較するポイントを参考に選んでくださいね。
2.1 設置場所で比較
最初の比較は設置場所。床暖房もエアコンも住宅に設置する点では同じです。しかし、床暖房とエアコンの設置工事を比較すると、その手間は大きく異なりますよね。
例えば、新築住宅に床暖房を設置する場合は、家を建てるときに工事できるでしょう。しかし、あとから床暖房を設置する場合、床暖房の取りつけ工事は大がかりになると言えます。もちろん、簡易リフォームの要領で、現在の床を補強してそこに温水パネルなどを敷き詰めて床暖房を設置するという方法などもありますが、それでも大変なことは分かるでしょう。
つまり、床暖房の設置は「新築住宅が望ましい」というのが基本。一方で、エアコンの場合は新築でなくても手間はほとんど変わらないですよね。そのため、床暖房とエアコンを設置場所で比較すると、圧倒的にエアコンのほうが良いと考えられます。
2.2 速暖性や部屋の暖め方を比較
床暖房とエアコンの速暖性を比較すると、明らかにエアコンのほうがスピーディに暖まりますよね。言うまでもなく、エアコンはスイッチを入れると、すぐに温風が出て暖かさを感じられるのです。確かに温度が高くなった空気は天井に近い場所に溜まることが多いのですが、それでもエアコンは数分もすれば、部屋が暖かくなります。
一方で、床暖房は床が暖まることで部屋全体を暖める仕組み。輻射熱を利用しているため、どうしても部屋の温度が上昇するまでに時間がかかるのです。
温水式の床暖房は30分程度で適温に近くなりますが、電気式の床暖房の場合は適温になるまで1時間程度かかるのが普通。速暖性は温水式の床暖房のほうがありますが、エアコンと比較すれば、温水式の床暖房でも遅いと感じることになるでしょう。
ただし、床暖房の場合は足元から暖かさが伝わってくるため、足元が寒いということはありません。最新のエアコンはセンサーで足元も暖かくなる機種がありますが、そうでない場合には、エアコンをつけて設定温度になったのに足元が寒いと感じることもあるでしょう。
要するに、暖め方は床暖房のほうが理想的。速暖性では床暖房が劣りますが、エアコンにはない暖め方の理想形は床暖房の大きな特徴とも言えますよ。

2.3 初期費用と耐用年数は?
床暖房もエアコンも種類によって初期費用は大きく異なります。例えば、ネット上の売れ筋商品の一つであるパナソニックのエアコン「CS-228CF-W」の場合、工事費込みの価格は「約64,800円」です。最新モデルですが、工事費込みの価格は比較的安くて性能も良いと言えます。
一方で、ダイキンの床暖房「1MU28NFV(室外・床暖房ユニット一体型)」の場合、工事費込みの価格が「約208,570円」です。メーカーの希望小売価格よりは安いですが、エアコンと比較とすると、かなり高額。確かに高額のエアコンもありますが、こちらの製品の適用畳数が「6~12畳」ということを考えると、先のエアコンと大きな違いはないのです。つまり、初期費用は床暖房のほうが高いと言えます。
しかし、耐用年数を含めると、エアコンのほうが得とは限りません。なぜならば、床暖房の耐用年数は長いからです。例えば、温水式床暖房の温水パイプの耐用年数は30年以上。熱源は10年程度ですが、使い方次第でそれ以上使えることも珍しくありません。
また、電気式の床暖房は温水パイプと同じか、それ以上の耐用年数。つまり、30年以上も床暖房が使えることも普通のことなのです。
一方で、エアコンの耐用年数は「8~10年」とされています。確かにエアコンも10年以上使える製品もありますが、エアコンは古くなると、汚れなどで効率が悪くなることもよくあるのです。そのため、エアコンの電気代が高くならないように10年程度を目安に買い替える人がほとんどと言えますよね。
要するに、床暖房は初期費用が高いですが、長く使えるため、長い目で見ればエアコンよりも効率的と言える暖房器具なのです。

2.4 電気代(ランニングコスト)はどちらが安い?
床暖房とエアコンを比較する場合、最も気になるのが電気代。温水式の床暖房の場合はガス代ということになりますが、今回は比較しやすいように電気式の床暖房とエアコンのランニングコストを比較します。
電気式の床暖房は、パナソニックが電気代の試算を公表しています。それによれば、新築に適した「フリーほっと100Vタイプ/200Vタイプ(10畳)」で、月額のランニングコストが「3,300~7,300円」です。リフォームに適した「Youほっと100Vタイプ/200Vタイプ(10畳)」で月額のランニングコストが「3,100~6,800円」となっています。
一方で、パナソニックのエアコン「CS-228CF」の場合、暖房能力が8~10畳の消費電力は「125~1,440W」で定格消費電力は「870W」です。また、ランニングコストを算出すときに役立つ期間消費電力量(年間の消費電力の目安)は「913kWh」となっています。これを参考にすると、月額のランニングコストは「約2,054円」です。
つまり、エアコンのおよその電気代を見ると、床暖房よりもエアコンのほうがランニングコストは安いということが分かりますよね。
ちなみに、床暖房の上記製品の定格消費電力は「1,800W」と「1,705W」です。この定格消費電力を目安にしても、エアコンのほうが床暖房よりも電気代が安くなることが分かると思いますよ。
3 まとめ
床暖房の電気代はエアコンよりも高いと言えます。ただし、長い目で見れば、耐用年数が長い床暖房にしても良いと言えるかも知れません。しかし、床暖房は10年を過ぎると使わなくなるというデータもあるため、長期的な視点で床暖房とエアコンを比較して選ぶようにしてくださいね。