蓄電池(家庭用)のメリット!地震の時の停電対策や太陽光発電との関係
2018年12月3日 更新蓄電池とは、その名のとおり、電気を蓄えるもののこと。スマートフォンやデジタルカメラ、iPodなど、様々なものに利用されており、私たちの日常には蓄電池が溢れています。このようにどこにでもある蓄電池ですが、「家庭用蓄電池」というものが存在することをご存知でしょうか?実はこの「家庭用蓄電池」、とっても便利で経済的なものなのです。ここでは、家庭用蓄電池が私たちにもたらしてくれるメリットをご紹介いたします。
目次
家庭用の蓄電池を導入するメリットは?
防災対策に力を発揮することは、蓄電池の最大の魅力とも言えます。近頃はオール電化のご家庭も多く、急な災害で停電してしまったときに、電化製品が使えないととても困ってしまいますよね。蓄電池なら、あらかじめ蓄えておいた電気を利用することで、 停電時にも電化製品を使うことが出来るのです。
もちろん、すべての電化製品を使うことができるというわけではありません。蓄電池の購入段階から「いざというときに絶対に必要な電化製品」を選んでおいて、停電のときに使えるように、工事の段階で配線を工夫しておくことが必要です。ご家庭ごとに様々ではありますが、災害時に必要となる電化製品としては、一般的に、食料を保存する 冷蔵庫、家族が寄り添う リビングの照明、外部連絡ツールである 携帯電話を充電するためのコンセントが挙げられます。
大手電機メーカーが販売している蓄電池の容量は、4000Whから7000Wh。満充電の状態なら、冷蔵庫やリビングの照明を利用し、そして毎日携帯電話の充電を行ったとしても、3日から5日程度は電気を使用することが出来るのです。
さらに、合わせて太陽光発電をお使いであれば、もっと安全性を確保出来ます。太陽光発電を設置されていなければ、5日経っても電気が復旧しなかった場合、電化製品を使うことが出来なくなってしまいます。その点太陽光発電なら、 晴れていれば自立運転し、電気を作ってくれるのです。太陽光発電で作った電気を用いて蓄電池を充電すれば、停電が長期に及んだとしても、電気が全く無い生活に陥らずに済みます。
電化製品が広く普及している今、電気が使えるということは、すなわち私たちの最低限の生活が確保できるということ。電化製品が使えると、災害にあったとしても、焦ることなく行動でき、自分の身を守ることが出来るのです。
売電制度の価格や太陽光発電との関係
蓄電池の魅力2つ目は、その経済性。蓄電池を上手に使えば、電気代を大幅に抑えることができます。蓄電池の上手な使い方の一例としては、夜間電力をうまく利用する、という方法があります。
深夜電力は価格が安く、昼間の電力は価格が割高になる、という仕組みは、電気料金を考える上で知っておきたい仕組みのひとつ。蓄電池を使えば、この仕組みを利用して、光熱費をさらに安く済ませることが出来るのです。
電気料金が割安な夜間には、深夜電力を購入して蓄電池に蓄えておき、昼間は、夜間に蓄えた電気を使用する。こうすることによって、割高な昼間の電気を購入する必要がなくなるので、光熱費の負担を減らすことができます。上記の方法で電気を使えば、電気を完全に購入した場合よりも1ヶ月で 約3,000円お得。1年では、 約36,000円もお得になるのです!
また、地域にもよりますが、蓄電池を導入すれば、国や都道府県から補助金をもらうことが出来ます。光熱費が安くなるだけでなく、補助金までもらうことが出来る。蓄電池の導入にかかるコストを考えても、長い目で見れば、導入したほうがずっとお得なのです。
さらにさらに、それだけではありません。太陽光発電も合わせてお使いであれば、 「売電制度」を利用することが出来ます。晴れている日にはたくさん発電し、余剰電力を売電する。夜間には割安な深夜電力を購入して蓄電池に蓄え、天気の悪い日には夜間に蓄えておいた電気を利用するのです。
こうすれば、昼間に買う電力はほとんどゼロ。さらに光熱費を下げることが出来る上、売電制度で収入も入ります。太陽光発電と合わせて使うことによって電力自給率も上がり、環境にもやさしいのです。
ちなみに、蓄電池や太陽光発電を利用して、家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅をスマートハウスと呼びます。スマートハウスについて詳しいことが知りたい方は、 こちらをご覧ください。
いかがでしたか?災害時の安全性と、平時の経済性という、二つの面から私たちの生活を保障してくれる蓄電池。導入してお得なことはたくさんあれど、損をすることはありません。蓄電池を導入して、電力的・精神的に余裕のある毎日を送りませんか?これを機に、是非導入をご検討ください。