スマートハウスとは?メリットとデメリット、省エネや節約効果はある?
2018年8月28日 更新スマートハウスとは、IT技術を使ってエネルギー消費が最適に制御された住宅のこと。賢くエネルギーをやり繰りし、エコを叶える「賢い住まい」という意味で、「スマートホーム」と呼ばれることもあります。太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電・住宅機器などをコントロールしてエネルギーマネジメントを行い、CO2の削減を実現した省エネ住宅です。
目次
スマートハウスのメリットとデメリット
スマートハウスには、多くのメリットがあり、そして同時にデメリットもあります。現在、スマートハウスはまだまだ発展途上。技術の向上に伴って、今後はデメリットが少しずつ小さくなっていくと期待できます。
<スマートハウスのメリット>
無理なく節電が出来る
スマートハウスにすることによって、エネルギーのコントロールが簡単に。そのため、省エネ対策を取り易くなり、無理なく節電できるのです。
経済的メリットが大きい
太陽光発電を用いることで、電力会社から購入する電力を減らして電気料金を削減でき、また、余剰電力を売電することで収入が得られます。さらに、HEMSや蓄電池を用いて上手に節電し、無駄を省くことによっての光熱費削減にも期待大。あらゆる方向から経済的メリットを生み出すことが可能です。
停電時にも安心
スマートハウスは電力を自給自足することが可能。そのため、万一の停電時にも電気を使って安定した生活を送ることが出来ます。災害時に重要となるのは、エネルギーの管理。日ごろからHEMSを用いてエネルギーを管理することによって、災害時にも焦らず冷静にエネルギーを管理できます。
<スマートハウスのデメリット>
イニシャルコストが高い
スマートハウスの最大のデメリットは、イニシャルコストがとても高いこと。長期的に見れば導入したほうがお得ではあるものの、初期費用として出て行く額が大きすぎて、「お得」という実感が湧き辛いという欠点があります。
スマートハウスは、以下の四つの要素を持っています。
<スマートハウスの4要素>
省エネ
スマートハウスは省エネハウス。自然の光や風を取り込む間取り・設計の工夫によって住宅の断熱性・気密性を高め、無駄なエネルギーを消費することなく、住宅を年中快適に保ちます。LED照明や高効率給湯器を導入することで、光熱費を抑えることも可能。スマートハウスは、環境面に配慮しつつ、経済的節約にも役立つ住宅なのです。
創エネ
スマートハウスは創エネハウス。太陽光発電システムを用いて、CO2を排出せず、環境に負荷をかけないエネルギーを作り出します。電力の自給自足が可能なため、光熱費の削減も可能。補助金制度や売電制度も充実しており、私たちの生活を潤してくれるのです。創エネ住宅なら、万一の停電時も安心。スマートハウスは、環境面・経済面・安全面のすべてにおいて優れた住宅なのです。
蓄エネ
スマートハウスは蓄エネハウス。家庭用蓄電池を用いて、太陽光発電で創った電力や、電力会社から購入した電力を蓄えます。この蓄えた電力は、災害などによる停電時にとても便利。太陽光発電が出来ない雨の日にも、蓄えた電力を使って電化製品を使用することが出来ます。また、深夜に割安になる電力制度を上手に利用すれば、日常生活の中で光熱費を削減することが可能。スマートハウスは、災害時・平常時のどちらにおいても私たちにメリットを与えてくれる住宅なのです。
調エネ
スマートハウスは調エネハウス。家庭で電気を創り、蓄え、そして賢く使うために、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を用いて電気機器を管理、コントロールします。HEMSは、太陽光発電量や蓄電池の電気使用量など、電気の利用状況をすべて視覚化。目に見える形にすることで、効率的な電気の使い方や節電ポイントをチェックできます。近頃は、HEMSの導入に補助金制度が適用されることも。スマートハウスは、私たちが無理のない省エネを実践できるよう、手助けしてくれる住宅なのです。