ガスコンロから変な音がする!点火後すぐ火が消える原因は?
2018年12月7日 更新ガスコンロは毎日のように使うため、トラブルがあると困りますよね。ガスコンロからピーと警告音のような音がしたり、点火直後に火が消えたりすると、どう対処すれば良いのかで迷うこともあるでしょう。
そこで、ガスコンロの火が消える原因と対処法を紹介します。すぐにガスコンロの火が消えたり、コンロの火がつかなかったりするときは、紹介する対処法を参考にしてくださいね。
目次
1 ガスコンロの火が消える原因と対処法
ガスコンロの火はつくけれど、すぐに火が消える場合がありますよね。まずは、ガスコンロが点火してすぐに消える原因と対処法を紹介します。
1.1 立ち消え安全装置が作動している
ガスコンロの火が消える原因で最も多いのが、立ち消え安全装置の作動。立ち消え安全装置は少しぬれていたり汚れていたりするだけでも反応することがあります。これはガスコンロを安全に使うための機能と思いましょう。
ガスコンロの立ち消え安全装置は、薄めた洗剤を染み込ませた布などで拭くのがポイント。焦げがついている場合は、使い古した歯ブラシなどで軽くこすると良いですよ。ガスコンロの立ち消え安全装置は繊細な部品なので、傷つけたり折り曲げたりしないように取り扱いには注意しておきましょう。
1.2 温度センサーが作動している
ガスコンロは高温になるのを防ぐために温度センサーがついています。この温度センサーの作動も火が消える原因の一つ。
温度センサーは弱火にすることもありますが、温度が高い場合には消火機能が働くこともあります。例えば、ガスコンロの火をつける前に高温の状態で調理をしていた場合など、再度点火しても温度が高いために火が消えることがあるのです。
また、ガスコンロの温度センサーが汚れていても「鍋が焦げた」と誤検知して、消火してしまう原因となります。温度センサーの汚れによる消火機能の作動は、ガスコンロの火が消える原因でも意外と多いので要注意。
ガスコンロの火が消えるときは、立ち消え安全装置と一緒に温度センサーもチェック。さらに「Siセンサー」がついているガスコンロの場合、こちらの汚れが原因となることもあります。ガスコンロにあるすべてのセンサーをチェックして、汚れている場合にはキレイに掃除してみましょう。
1.3 ガスメーターが遮断した
ガスコンロの点火直後に火が消えた場合、ガスメーターが遮断したことが原因の場合があるので要注意。ガスメーターの遮断には、次のような原因があります。
- 大きな地震の感知
- ガスの消し忘れなどで長時間の使用になった
- 配管のガス圧が低下した
- ガスの異常消費による流量オーバー
一般的なマイコンメーター(ガスメーター)は、このような原因で遮断します。つまり、ガスコンロ以外に給湯器などでガスを使用している場合、お風呂の消し忘れでもガスコンロの火が消える原因となるのです。常にガスコンロに火が消える原因があると思わないことも重要と言えます。
ガスメーターが遮断しているかどうかは、ガスメーターを確認すれば分かります。ガスコンロに原因がないと思ったときは、ガスメーターを確認。また、ガスメーターの復帰方法は、以下の「ガスメーターの遮断・ガスの供給不良」の項目を参照してください。
1.4 乾電池が切れた
ガスコンロの火が消えるトラブルで、原因がよく分からないときに多いのが乾電池の残量不足。乾電池を使うガスコンロの場合、乾電池が原因で火が消えたり火がつかなかったりすることが多いのです。
乾電池を使うガスコンロの場合、電池交換ランプなどがあります。しかし、電池交換のサインがついていなくても、乾電池の消耗によってガスコンロの火が消えることがあるのです。原因がよく分からない場合、ガスコンロの乾電池を交換するだけでトラブル解消ということもよくありますよ。
1.5 部品の取りつけ方が悪い
ガスコンロの火が消える場合、きちんと部品が取りつけられていないことが原因の場合があります。五徳などの部品がずれているだけでも火がつかないこともありますし、火が消えることまであるのです。
火が消えるときによくある原因ではないですが、部品が所定の位置に取りつけられているかどうかを確認することも大切。念のために、ガスコンロの部品も調べてみましょう。
1.6 ガスホースが曲がっている
ガスコンロは、ガスが正常に送られてこなければ火が消えてしまいます。そのため、ガスホースが曲がっている事が原因で、ガスコンロに必要なガスが送られずに火が消えるのです。
全くガスが通っていない場合はガスコンロの火がつくことはありません。しかし、ガスホースが曲がるなどして少しだけガスが送られていれば、火がついてからすぐに消えるということが起こるのです。ガスコンロの火が消えるときは、ガスホースのチェックもポイントの一つと言えます。
1.7 故障の可能性がある
ガスコンロの火が消える原因を一つずつチェックして、原因が分からないときは故障の可能性があります。ガスコンロが故障すれば、点火後にすぐ火が消えることがあるのです。
ガスコンロの故障はセンサーの故障や部品の劣化など、その原因は様々。何が原因で故障したのか、どの故障が原因で火が消えるのかは分からないことも珍しくありません。そのため、どうしてもガスコンロの火が消える原因が分からないときは、ガスコンロの故障を疑って修理や点検を業者に依頼しましょう。
2 ガスコンロの火がつかない原因と対処法
ガスコンロを点火してすぐに火が消えたあと、全く火がつかなくなることもあります。そこで、すぐに火が消える原因と一緒にガスコンロの火がつかない原因もチェックするほうが良いですよ。
2.1 立ち消え安全装置が作動している
ガスコンロの火がつかない場合、火が消える原因と同じで立ち消え安全装置が作動している場合があります。火が消える場合と同様、立ち消え安全装置が汚れたり、水などでぬれたりしていても火がつきません。
立ち消え安全装置が原因で火がつかない場合、立ち消え安全装置の掃除が第一。多くはガスコンロへの吹きこぼれが立ち消え安全装置に付着して火がつかなくなっているのです。丁寧に立ち消え安全装置を掃除して、火がつくようになれば、汚れなどが原因ということです。ガスコンロの故障ではないので、安心してガスコンロを使いましょう。
2.2 温度センサーが作動している
ガスコンロの火がつかない原因で、かなり多いのが温度センサーの作動。火が消える原因と同じで、温度センサーが汚れていても火がつきませんし、過熱していても火がつきません。
その前に調理していて温度センサーが過熱している場合は、時間を置けばガスコンロの火がつくはずです。しかし、温度センサーが汚れている場合は、時間が経っても火がつくことはありません。その場合は、温度センサーを掃除してみましょう。
温度センサーの掃除は、薄めた洗剤を染み込ませた布で拭くか、使い古した歯ブラシなどで汚れを落とす方法のいずれか。どちらの方法でも良いので、自分がやりやすい方法を選びましょう。
2.3 バーナーがぬれたり汚れたりしている
ガスコンロの火がつかない原因で多いのが、バーナーや点火プラグのぬれや汚れ。特に焦げが点火プラグに付着することで、点火が上手くできないということも多いと言えます。
ガスコンロの点火プラグの掃除は、布で拭くか、ブラシなどで付着した焦げやゴミを落とすかにしましょう。また、ガスコンロの掃除をしたことで、点火プラグに水分が付着している場合などもあります。乾いた布で拭いても点火しないことがあるので、ガスコンロを掃除した場合は十分に時間を置いてから使うように心がけましょう。
ガスコンロのバーナーにはバーナーキャップがあり、こちらは取り外して掃除することが可能。つまようじや使い古した歯ブラシなどでキレイにする以外にも、重曹水などで掃除することもよくあるでしょう。そのときは水分がバーナー部分に残らないように注意。水分がバーナーキャップに残ると、ガスコンロのバーナーをぬらして火がつかない原因となるのです。
2.4 ガスメーターの遮断・ガスの供給不良
ガスコンロの火がつかない原因の一つがガスの供給不良。ガスメーターが遮断している場合も考えられます。また、ガスの元栓が開いていなかったり、ガスホースが折れ曲がってガスの供給が止まっていたりすることもあるのです。
ガスメーターが遮断されている場合、以下の手順で復帰してください。
- すべてのガス機器を止める
- ガス漏れがないかを確認
- ガス漏れがない、ガス臭くない場合はガスメーターへ移動
- ガスメーターを見て「赤いランプが点滅」していれば復帰可能
- 赤いランプの点滅がない場合はガス会社へ連絡
- ガスメーターを復帰するときは、ガスの元栓を閉める
- ガスメーターの復帰ボタンのキャップ左に回して外す
- 復帰ボタンを奥まで押し込む
- ランプが点灯したら手を離す
- 点灯後にランプが点滅するのを確認する
- ガスを使わずに3分間待つ
- ランプの点滅が消えるとガスが使用可能になります
一般的なガスメーターはこの手順で復旧できます。ガスメーターの復旧ができない場合は、速やかにガス会社に連絡。地震などでガスの供給が止まっている場合は、ガスメーターの復帰ができないため、地震の有無も確認しておきましょう。
2.5 電池切れ
ガスコンロで乾電池を使っている場合、電池が切れるとガスコンロの火がつきません。電池交換をしてみましょう。
2.6 部品の取りつけ方が悪い
バーナーキャップを始めとして、ガスコンロは部品がきちんと取りつけられていないと火がつかないことがあります。直前に掃除をしてガスコンロの部品を外した場合など、掃除後に部品を正しく取りつけていないことが原因で火がつかなくなるのです。
掃除をしたあとでガスコンロの火がつかなくなった場合は、ガスコンロに水分が残っていないかどうか、部品が正しく取りつけられているかどうかなどを確認。部品の取りつけに問題がなければ、ほかの原因を考えましょう。
2.7 ロックされている
今のガスコンロの多くにチャイルドロックがついています。自分でチャイルドロックをして忘れていることが原因で火がつかない場合もあるでしょう。しかし、掃除のときに手が触れてチャイルドロックがかかってしまったというケースなどもなくはないと言えます。
ガスコンロの火がつかないときは、チャイルドロックも確認。ロックされている場合には、ロックを解除するだけでガスコンロの火がつくようになるはずです。
2.8 ガスコンロに何も置いていない
ガスコンロには「鍋なし検知機能」という機能がついている機種があります。これはガスコンロの上の鍋を検知。ガスコンロに鍋がない状態では火がつかないようになっているのです。
ガスコンロの火がつかない原因としてはあまりない原因ですが、念のために確認。鍋をかけていないほうのガスコンロを使おうとしていないかなど、もう一度見てみましょう。
2.9 故障している
ガスコンロの火がつかない原因が分からない場合、ほとんどはガスコンロの故障。部品の劣化なども考えられますし、温度センサーを始めとした各種センサーが故障してしまったことなどが考えらえます。
ガスコンロが故障した場合は、専門業者に修理を依頼。これ以外の対処法はないでしょう。テーブルコンロの場合は、新しいテーブルコンロを買ったり、ビルトインガスコンロに交換したりするという方法もあります。最新のビルトインガスコンロなどは機能も満載で、とても便利です。テーブルコンロが故障した場合には、思い切ってビルトインガスコンロに変える人も少なくありませんよ。
3 ガスコンロから音がする原因は?
ガスコンロから「ピー」や「ピピッ」という音がして、火が消えたりつかなくなったりすることがありますよね。この場合、ガスコンロが故障している可能性は低いと言えます。
なぜならば、ガスコンロの警告音は異常の検知やお知らせなど、機能が作動したときに音が鳴る仕組みだからです。つまり、音がするということは、何らかの機能が作動した証拠。各種センサー、お知らせのランプやエラー表示などがないかを確認しましょう。
また、最新のビルトインガスコンロなどの場合は、調理に関する便利機能の終了時にも音がすることがあります。新しいガスコンロを使っている場合には、自分が便利な機能を使っていなかったかどうかを確認してみるのも大切ですよ。
4 まとめ
ガスコンロの火が消える原因や火がつかない原因、困ったときの対処法を紹介してきました。火が消える原因では立ち消え安全装置や温度センサーの作動が最も多いと言えます。慌てずにセンサーが汚れていないかなどを確認してください。
また、ガスコンロから警告音がするときは、何らかの機能が作動した合図。エラーや異常検知の場合もありますが、便利機能の終了を知らせているだけのこともあるので、慌てないようにしましょうね。