浴室テレビは埋め込み式か壁掛け式のどっちがおすすめ?電波はちゃんと入る?
2019年4月24日 更新浴室テレビがあると、半身浴のときなどはとても便利です。しかし、浴室テレビは設置工事が必要と言いますし、テレビの電波がちゃんと入るかどうかも分かりませんよね。
そこで、浴室テレビの設置工事や電波状況について、詳しく解説していきます。どんな浴室テレビを選べば良いのか、工事費用や電波は入るのかどうかなど、浴室テレビの疑問にもお答えしていきますよ。
目次
1 浴室テレビの種類とは?
お風呂でテレビを見る方法としては、浴室テレビが一般的です。しかし、浴室のテレビに電波が入るのか、不安になっている人も多くいます。そこで、浴室テレビについて、詳しく解説することから始めます。
1.1 浴室テレビの種類は?
お風呂でテレビを見る方法は、大きく分けて2つ。浴室にも設置できるテレビを使う「浴室テレビで見る方法」と、モニターやポータブルのテレビを浴室に持ち込んで使う「防水のポータブルテレビで見る方法」です。
視聴方法 | タイプ | ポイント |
---|---|---|
浴室テレビ | 埋め込み式 |
|
壁掛け式 | ||
ポータブルテレビ | 無線LAN使用など |
|
防水テレビ、ワンセグ、フルセグなど |
|
しっかりと浴室でテレビを視聴するのであれば、浴室テレビが必須。リビングなどのテレビと同じように高画質で視聴可能ですし、外部入力端子などを有効活用すれば、録画番組やネット動画なども視聴可能です。
ただし、浴室テレビは設置工事が必要です。浴室テレビ本体の価格に加えて、工事費用も必要。そのため、浴室テレビでの視聴は費用面での負担が大きくなります。
一方で、工事が不要で費用面の負担が軽いのはポータブルでの視聴。室内のアンテナに親機を接続しておき、そこから無線LANでモニター画面にテレビ映像を送信するタイプなどがあります。こちらはモニター画面だけを浴室に持ち込めば良いので、手軽で工事なども不要です。バッテリー駆動のため、視聴時間は限られますが、浴室以外にも持ち込めるので便利と言えます。
しかし、浴室でも無線LANが使える環境にないと意味がないですし、無線LAN環境を整えるために工事が必要になることもあります。浴室テレビと違ってモニター画面の充電の手間もかかりますし、水没や床への落下で故障するリスクも考えられるのです。
また、防水テレビやワンセグテレビも低価格で導入可能。こちらは無線LANなどがなくても浴室でテレビ電波を拾って視聴するため、工事費用などがかかることもないと言えます。ただし、浴室ではワンセグなどの電波が入らないことも多く、電波が入っても低画質の映像になることも少なくないのです。
1.2 浴室テレビの電波状況は?
浴室テレビを設置する場合、意外と不安になるのが電波状況。あまり広くない空間で壁に囲まれていることが多い浴室は、テレビ電波が入りにくい印象があります。事実、浴室でワンセグテレビを視聴しようとしても見られなかったという人は多くいます。
しかし、浴室テレビの場合は埋め込み式でも壁掛け式でもアンテナは有線。リビングなどのテレビと同じようにアンテナ線に接続されていて、そこからテレビ電波を受信しています。そのため、浴室テレビは電波状況が問題になることはないのです。
視聴方法 | タイプ | 電波状況 |
---|---|---|
浴室テレビ | 埋め込み式 |
|
壁掛け式 | ||
ポータブルテレビ | 無線LAN使用など |
|
防水テレビ、ワンセグ、フルセグなど |
|
浴室テレビは有線なので、電波はクリアに受信。ただし、悪天候などでリビングなどのテレビが映らない場合には、浴室テレビも視聴できなくなります。
無線LANなどを使ってモニター画面でテレビを視聴する方法では、無線LANが浴室でもちゃんと使えるかどうかがポイント。浴室でも問題なく無線LANが使えるのであれば、親機からの電波も届いてテレビをクリアに視聴できます。ただし、浴室テレビと同じで、悪天候などによってアンテナが電波を拾えない場合には視聴できなくなるのです。
ワンセグテレビや防水テレビを浴室に持ち込んで視聴する場合、近隣の住宅や建物の状態で変わります。例えば、大きなマンションが隣接していれば、ワンセグやフルセグの電波が受信できないこともあるのです。そのほか、天候に左右されやすいですし、アンテナの向きなどによっても電波状況が大きく変わるので注意が必要。
1.3 埋め込み式と壁掛け式のメリットとデメリット
ここまでに解説したことから、浴室テレビなどのメリットとデメリットをまとめて紹介。
視聴方法 | メリット | デメリット |
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浴室テレビ(埋め込み式) |
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浴室テレビ(壁掛け式) |
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無線LANモニターなど |
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ワンセグ・防水テレビなど |
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浴室テレビや無線LANを使用したテレビ視聴では、アンテナ線に接続していることで地デジなどを高画質で視聴可能。浴室テレビでも外部入力端子がある機種は、外部入力端子にDVDやBlu-rayの視聴機器を接続して視聴するということもできます。無線LANを使用したテレビ視聴でも親機にDVDやBlu-rayを接続できることが多いので、同様に視聴できるでしょう。
ただし、浴室テレビは設置工事が必要。これは埋め込み式の浴室テレビのデメリットの一つです。しかし、埋め込み式の浴室テレビのデメリットはこれくらいと言えます。
一方で、壁掛け式の浴室テレビは設置の状態によっては壁から落下するというリスクが存在。工事業者に依頼した場合には保証がありますが、自分で壁掛け式の浴室テレビを設置した場合はリスクしかありません。キットなどを使って壁掛け式の浴室テレビを自分で設置すると、おすすめできませんが、浴室テレビの本体価格(キット代金を含む)のみで設置が可能です。
落下のリスクがあるのは、無線LANを使用する場合も同じ。浴室に持ち込むモニター画面を浴室の床に落として壊すというリスクもありますし、防水性能の低いモニター画面を浴槽に水没させて故障させてしまうこともあるのです。防水性能、耐衝撃性能の高い製品であれば問題ないですが、バッテリーによる視聴時間の制限はデメリットとして残ることになります。
2 浴室テレビを設置できる条件や費用は?
ここからは浴室テレビを設置する場合の設置条件や工事費用について解説。解説する設置条件や工事費用を考えて、浴室テレビを設置するかどうかを決めてください。
2.1 浴室テレビを設置できる条件とは?
一見すると、無線LANを使ってテレビを視聴する方法が良いと思いますよね?確かにモニター画面を持ち込むだけなので、設置条件や工事費用は無関係ですし、利便性も高そうです。しかし、無線LANが快適に使える環境という前提条件があります。そこを忘れないようにしましょう。
浴室は壁に囲まれていますし、家のど真ん中に浴室を設置しているということはほぼないですよね。そうすると、無線LANの電波が一番届きにくいのが浴室ということになります。そのため、浴室で無線LANを使っている人は「ルーター」を増設していることが多く、ルーターの設置場所に困って諦める人などもいるのです。
このようなことから浴室テレビを設置するほうが早いという判断をする人も少なくありません。そのことも頭に入れて、浴室テレビの設置条件を確かめてください。
さて、浴室テレビを設置するためには、次の条件を満たしている必要があります。
- 浴室はユニットバスである
- ユニットバスの天井に点検口が設置されている
このような浴室の場合、比較的手軽に浴室テレビを設置できます。特に点検口があると、電源やアンテナ線を接続する工事がしやすくなり、工事費用を抑えることが可能。埋め込み式の浴室テレビでも工事費用はかなり安くなると考えても良いでしょう。
また、点検口などがない場合、設置工事は大がかりになりますが、浴室テレビを設置できないとは限りません。例えば、リビングなどのアンテナ線からアンテナ分配器などを活用してアンテナ線を浴室まで引いてきます。その後、壁に穴を空けたり、天井を這わせたりしてコードを接続。浴室テレビを設置するという方法もあるのです。
この場合、壁やドアに穴を空けることが多く、工事はかなり面倒。工事費用が高額になるケースもあり、リフォームする感覚に近くなるでしょう。工事が難しいということで浴室テレビの設置工事を請け負えないと断られるケースもあるため、見積もりが重要なポイント。工事をする前提で見積もりをする業者などには嫌われるため、無料の見積もり業者に相談するようにしてください。
2.2 浴室テレビの工事費用はいくら?
浴室テレビは本体価格だけであれば、普通のテレビと大きな違いはありません。しかし、工事費用が必要となるため、工事費用も含めると、やはり少し高くなることを覚悟しておきましょう。
人気の浴室テレビ | サイズ | 工事費込みの価格 |
---|---|---|
ノーリツ YTVD-501W | 5型 |
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ワーテックス WMA-115-F(W) | 15型 |
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ツインバード VB-BS121S | 12型 |
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ツインバード VB-BS167W | 16型 |
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浴室テレビは、サイズやメーカーによっても価格が変動します。しかし、およその設置費用や工事費用は「2~5万円」が目安。ユニットバスであることなどの条件を満たしていれば、全体的には「3万円前後」のところが多いと言えます。
また、浴室テレビの本体価格は、普通のテレビよりも防水性能などを高める必要があり、主に「5~10万円以上」という機種が多め。浴室テレビの性能も加味して考えると、浴室テレビの設置にかかる費用は「10~20万円」を考えておくのが良いでしょう。
ただし、浴室の状態などによっては工事費用が高くなることもあります。浴室テレビを設置するときには、必ず見積もりを複数の業者から取っておきましょう。
3 どんな浴室テレビがおすすめ?
浴室テレビは、工事費用や設置条件を考えながら決める必要もあります。そこで、浴室テレビを決めるポイントについて、少し解説しておきます。
3.1 埋め込み式と壁掛け式のどちらがおすすめ?
浴室テレビは、ある程度の工事費用を出しても「埋め込み式の浴室テレビ」を設置するのがおすすめ。壁掛け式の浴室テレビのように落下するリスクはありませんし、無線LANを使うときのような手間もありません。電源は壁から取れるため、充電などの手間も必要ないですからね。
しかし、少しだけでも費用を抑えたいのであれば、壁掛け式の浴室テレビにすることをおすすめします。落下のリスクが残りますが、専門業者に設置してもらえば、落下することはほとんどありません。万が一浴室テレビが落下しても保証してもらえるので安心。
壁掛け式の浴室テレビは設置用のキットなどがあり、自分で設置する人もいます。しかし、これは危険。設置中に感電するおそれもありますし、失敗すれば、テレビが落下します。入浴時に感電するようなことがあれば、危険ですのでおすすめできません。
また、工事費用を出せないのであれば、浴室テレビの設置は諦めて無線LANを使う方法を選択してください。高画質で視聴可能な方法ですし、落とさないように気をつけておけば、便利に使えるテレビと言えます。充電する手間はかかりますが、パナソニックなどの有名メーカーの製品を選べば、入浴時間くらいはバッテリーが持つはずです。
3.2 どんな浴室テレビがおすすめ?
浴室テレビは、リビングなどよりも近い距離で視聴することになります。そのため、あまり大きなサイズを選ぶと、かえって視聴しにくいことがあるので要注意。
小さいサイズの浴室テレビなら「5型」があります。とても小さいように感じますが、浴室で見ると、そこまで小さいとは思わないでしょう。また、ユニットバスで選ばれることが多いのは「12~16型」です。画質や外部入力端子など、拡張性能などにこだわるのであれば、16型以上の浴室テレビを選ぶと良いですよ。比較的拡張性能が高い製品が揃っています。
一方で、普通に地デジなどのテレビ放送を視聴するだけであれば、10~12型くらいでも十分。普通のテレビと同様の画質で視聴可能ですし、半身浴のときに映画などを見ても十分に楽しめます。
浴室テレビはサイズも機能も様々。それこそ普通のテレビよりも機能面が充実している機種もあるため、自分に必要な機能を十分に吟味して選びましょう。必要ない機能がある浴室テレビを選ぶと、工事費用や価格だけが高くなって後悔してしまいますよ。
4 まとめ
浴室テレビについて詳しく解説してきました。浴室テレビはメリットとデメリットがありますし、設置工事も必要となります。しかし、ネット動画を視聴する機能などもありますし、充電の必要なくテレビを楽しむことが可能です。浴室テレビを設置するときは十分に考えてから設置を決めてくださいね。