外出先でもスマホ連動できるインターホンって?取り付けや接続方法
2018年11月16日 更新インターネットを活用した家電が増えていますが、最近はスマートフォンと連動できるインターホンまで登場しています。インターホンの応対がスマホでできれば、とても便利ですよね。
実は、スマホ連動型のインターホンは自分でも簡単に取りつけができることをご存知ですか?しかも、スマホで簡単に応対したり来客の姿を録画できたりするので、チャイムが鳴るだけの古いインターホンよりもずっと便利になりますよ。ここでは、スマートフォンと連動できるインターホンについて、取りつけやスマホとの接続方法、便利な使い方まで詳しく解説しています。
目次
1 スマホ連動型のインターホンとは?
今でもチャイムが鳴るだけのインターホンはたくさんあります。しかし、防犯の面でも来訪者の顔が見えたり、映像を録画できたりするほうが良いですよね。しかも、常に身につけているスマートフォンでインターホンに応対できれば、より便利になりますよね。
1.1 インターホンとスマホが連動
テレビやレコーダーを始めとして、今では様々な家電などがインターネットにつながっています。このようなインターネットを活用した仕組みを「IoT(Internet of Things)」と呼びます。つまり、インターネットに接続することで、これまで以上の情報交換を可能にして、より便利で快適な生活に役立てているのです。
実は、そのIoTを活用したインターホンも販売されています。それがスマホ連動型のインターホン。普通はリビングなどに設置されたインターホンの親機で応対するのですが、その親機の代わりにスマホでも応対できるようになっているのです。
今までのインターホンは親機のない場所では応対できませんでした。しかも、インターホンの親機はリビングやキッチンに設置されていることが多いため、それ以外の場所にいるときに来訪者に気づかなかったという経験がある人も少なくないでしょう。
一方で、スマホ連動型のインターホンはスマホで応対できるため、スマホがあれば、インターホンの親機から離れた場所でも来訪者に応対できるのです。しかも、インターホンに応対しながら玄関に向かえば、来訪者を待たせることもありません。
要するに、インターホンの不便だった部分が解消されているのがスマホ連動型のインターホンと言えるのです。
1.2 外出先でも使える?使えない?
スマホ連動型のインターホンは、Wi-Fi接続することでスマホをインターホンの子機として使うことができるという仕組み。そのため、住宅内でWi-Fi接続できる範囲であれば、自由に使えるのです。
また、インターホンの親機をインターネットに接続することで外出先でもスマホでインターホンに応対できる機種もあります。住宅内だけでスマホをインターホンの子機のように使う機種よりも高くなってしまいますが、利便性が向上するのは言うまでもありません。
つまり、スマホ連動型のインターホンは、外出先でもスマホで応対できる機種もありますし、住宅内だけでスマホをインターホンの子機として使う機種もあるというわけです。
1.3 どんな使い方をするの?
外出先でもスマホからインターホンに応対できる機種の場合、宅配便などに応対するケースが想定されています。宅配便はいつも決まった時間に送られてくるとは限りませんよね。そういうときに、その場で再配達を依頼できれば手間が減らせます。
また、不意の来客の場合、携帯電話などで連絡が取り合えない人もいますよね。近所の人などは携帯電話の連絡先を知らないということも珍しくありません。そういうときでも、あとで会う時間を決めたり用件を尋ねたりすることができるのです。
ほかにも、戸建て住宅の場合はインターホンの親機から離れた場所にいると、来訪者に気づかないこともあります。インターホンに応対しないことで、相手は居留守を使われたと不快に思うことがあるかも知れません。そういう失礼もなくなりますよね。
インターホンから見える画像を録画したり写真撮影したりできるため、来訪者の記録も簡単。防犯面でも一役買ってくれるインターホンになります。このようにスマホ連動型のインターホンは使い方も広がるため、とても便利な存在になるでしょう。
2 スマホ連動型のインターホンの設置方法
スマホ連動型のインターホンは、実は自分で簡単に取りつけることができます。しかし、現在のインターホンがどのようなものかによって、自分では取りつけができないこともあるのです。そのため、自宅のインターホンを確認してから、スマホ連動型のインターホンに交換を決めてください。
一般的にスマホ連動型のインターホンを含めた「ワイヤレスインターホン」は、自分で取りつけることが可能。ただし、現在のインターホンがどのようなタイプなのかよっては、取りつけ工事が必要な場合があるのです。そのため、自宅のインターホンを最初に確認しましょう。
まず、自宅がマンションなどでオートロック式・集合玄関機の場合は、システムの交換が必要。つまり、マンションなどのシステム全体を交換する必要があるため、自宅のインターホンだけを交換するということはできないのです。
ただし、アパートやマンションでもオートロック式などでない場合は交換可能な場合があります。それでも、賃貸の場合は管理会社などへの確認が必要ですし、個人の勝手で交換してしまうのは厳禁です。
戸建て住宅などで自由にインターホンを交換できる場合は、一覧に従って個人でのインターホンの取りつけが可能かどうかを確認してください。
インターホンのタイプ | 室内の機器の確認ポイント | 自分で交換可能 |
---|---|---|
チャイム式インターホンテレビドアホンなど |
|
◯ |
|
◯ | |
|
× | |
その他 | 埋め込み型・システム式など | × |
最初に確認するポイントは、インターホンが埋め込まれているかどうかです。埋め込み型のインターホンは自分での交換は不可。また、セキュリティ機能などがついたシステム式のインターホンも、専門業者による交換が必要です。
次に、チャイムが鳴るだけのインターホンや受話器のような親機を使ってインターホンに応対するタイプの場合は、その室内にある親機の仕組みで交換できるかどうかが決まります。室内にあるインターホンの親機がコンセントにつながっていたり、電池を交換したりしたことがある場合、自分でスマホ連動型のインターホンなどに交換できます。
しかし、コンセントもなくて電池交換をしたこともないような場合、インターホンは壁などから直接電源を取っていることになるのです。この場合はインターホンの取りつけには電気工事士による工事が必要。感電のおそれもあるため、自分で取りつけることはやめておきましょう。
つまり、室内にあるインターホンの親機がコンセントにつながっているか、電池交換をしたことがあるかがポイント。どちらかであれば、自分で簡単にインターホンの取りつけができますよ。
2.2 インターホンの取りつけ方法
スマホ連動型のインターホンなどへの交換は、自分でも簡単に行えます。しかし、万が一電源直結式のインターホンだった場合、感電などのおそれがあるのです。そのため、不安な場合にはインターホンの購入と同時に取りつけ工事を依頼するようにしましょう。
自分で取りつけや交換が可能な場合は、次の手順でインターホンを交換します。
- 電源プラグをコンセントから抜く(電源コード式の場合)
- 親機を上に持ち上げるなどして外す
- 配線は不要なので、先に絶縁テープを巻くなどして奥へ
- 壁に取りつけ用の金具をネジで留めていきます
- 最後に親機を金具に取りつけるだけ
たったこれだけで、インターホンの親機交換が終了。難しい配線もないので、誰でも簡単に取りつけ可能ですよね。
次は、玄関にあるインターホン(玄関子機)の交換です。玄関側のインターホンの取りつけは、次の手順で行います。
スマホ連動型のインターホンなどはワイヤレスです。そのため、玄関側のインターホンも配線は不要となります。
- 玄関にあるインターホンを外す
- カバーを外すだけの場合、ネジを外す場合などがあります
- 2本の配線がネジで留めてあるので、両方とも外します
- 配線は不要なので、先に絶縁テープを巻くなどして奥へ
- インターホンの枠を取り外します(普通はネジで留められています)
- 壁に取りつけ用のカバーをネジで留めていきます
- 新しい電池を入れた玄関側のインターホン(玄関子機)を取りつける
- 最後に室内に取りつけた親機の電源プラグをコンセントに差し込んで終了
スマホ連動型のインターホンなどはワイヤレスです。そのため、玄関側のインターホンも配線は不要となります。
3 スマホとインターホンの接続方法
スマホ連動型のインターホンの大きな特徴はスマホが使えるということ。そこで、スマホとインターホンの接続方法も解説していきます。
3.1 iPhoneやAndroidとの接続方法と使い方
スマホはiPhoneの人もいれば、Androidという人もいますよね。しかし、iPhoneでもAndroidでも基本的な接続方法は同じです。
スマホ連動型のインターホンとiPhoneやAndroidなどのスマホを接続するときは、次の手順で行います。
<無線接続の場合>
- 専用のアプリをダウンロードする
- インターホンの親機の接続方法を決める(有線の場合は下へ)
- 無線の場合は親機を無線LAN設定に変更する(ネットワークの設定などから)
- 次に自宅のネットワークを選択してセキュリティキーを入力したら接続完了
- 無線で親機がWi-Fi接続できたら、スマホの設定へ
- スマホをWi-Fi接続してネットワークを選択
- 次に親機の設定変更から接続機器としてスマホを選んで接続
- スマホのアプリを起動して画面の指示に従う
- スマホが登録されたら、親機のほうも登録を選ぶ
- 最後にスマホで親機のパスワードなどを作成すれば終了です
<有線接続の場合>
- 専用のアプリをダウンロードする
- インターホンの親機の接続方法を決める(無線の場合は上)
- 有線接続の場合はLANケーブルを親機に差し込んでWi-Fiルーターと接続する
- 接続機器の登録からスマホを選択、Wi-Fiルーターを使わない設定へ進む
- スマホのアプリを起動して、画面の指示に従う
- 次に親機の画面の指示に従って、スマホを操作する
- 親機側にネットワークが表示されるので、そのネットワークにスマホを接続
- スマホアプリ側の設定を行う(画面の指示に従う)
- 親機側の登録を行い、スマホで親機のパスワードなどを決めて終了
どちらの場合も面倒な手順に感じますが、基本的にはインターホンの親機やスマホに表示される指示に従うだけです。面倒な部分があるとすれば、ネットワークに接続するときのセキュリティキーの入力くらい。ほとんどは指示通りに親機やスマホの画面をタッチするだけなので、難しいことはないと思いますよ。
3.2 タブレットにも接続できる?
スマホ連動型のインターホンの場合、スマホは専用アプリを使います。そこで気になるのが、タブレットの場合。
一般的にタブレットでもスマホと同じ感覚でアプリが使えますよね。実はスマホ連動型のインターホンでも同じです。タブレットでアプリを使えば、スマホと同じようにインターホンに応対できるようになりますよ。
また、スマホの設定が分からない、タブレットでもインターホンを使いたいけれど使い方が分からないなど、スマホ連動型のインターホンの詳しい使い方が分からない場合、インターホンの購入と取りつけ工事を依頼すると良いでしょう。
一般的に機器の設定は取りつけ工事の一環と考えている業者が多く、機器の設定サービスを行っていることも多いからです。もちろん、機器の設定は別料金ということもありますが、それでも面倒な設定をしてくれるのであれば、とても便利と言えます。しかも、インターホンの取りつけという手間もなくなるので、少しでも分からないことがあれば、インターホンの購入と同時に取りつけ工事を依頼するのが良いですよ。
4 まとめ
スマホと連動できるインターホンについて、取りつけ方やスマホの接続方法などを解説してきました。インターホンの取りつけは、配線が不要なので基本的には今のインターホンを取って新しくつけるだけです。あとはスマホのアプリの指示とインターホンの親機の指示に従えば、設定も完了しますよ。
それでも、インターホンの取りつけやスマホの設定に不安がある場合は、取りつけ工事を依頼しましょう。同時に機器の設定も行ってもらえば、分からないことがあっても問題ないですからね。