ワイヤレスインターホンは配線工事不要?子機の取り付け価格は?
2019年9月18日 更新最近のインターホンは訪問者の様子を録画できたり、外出先からスマホで応対できたりして便利になっています。そのため、ワイヤレスインターホンなどに交換する人が増えているのですが、配線工事不要のインターホンや設置工事が必要なインターホンがあって分かりにくいですよね。
そこで、分かりにくいインターホンについて詳しく解説。インターホンの種類や配線工事が必要なインターホンの子機の取り付け価格はいくらかなど、最新のインターホン情報をお届けします。
目次
1 ワイヤレスインターホンは配線工事不要?それとも必要?
現在のインターホンは大きく分けて2種類あります。一つは配線工事不要のインターホン。あとは自分で取り付けるか、電気工事士による配線工事が必要になるインターホンです。
1.1 ワイヤレスと配線工事の関係は?
最近のインターホンには「配線工事不要」というタイプがあります。これは文字通りに、配線工事をする必要がないインターホン。主にワイヤレスインターホンと呼ばれているタイプです。玄関に取り付ける「玄関子機」は乾電池で動いていて、玄関に貼り付けるだけでインターホンとして使えるようになります。極端な話をすれば、配線工事不要のインターホンの玄関子機は乾電池を入れて玄関に置いておくだけでもインターホンとして使うことができるのです。
一方で、配線工事不要のインターホン以外は、自分で玄関に取り付けるか、電気工事士に取り付け工事をしてもらう必要があります。その違いはインターホンの電源方式。
2線式という電源方式でインターホンを取り付ける場合は、自分で取り付けることもできます。しかし、2線式以外の電源方式でインターホンを取り付けなければならない場合は、電気工事士の資格を有する業者による取り付け工事が必要になるのです。簡単に説明すると、主にコンセントからの電源や電池で動くインターホンは「配線工事不要(自分で取り付け可能)」で、壁などから直接電源を取って動かすインターホンは「電気工事士による工事が必要」ということになります。
インターホンの種類 | 電源方式 | 配線工事 |
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配線工事不要のインターホン |
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一般的なインターホン(配線工事不要と書かれていないインターホン) |
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また、最近のインターホンは「ワイヤレス」が一般的。ワイヤレスインターホンというと、どうしても「配線が必要ない」と思いがちですが、実際はそうではありません。
インターホンの「ワイヤレス」は接続方法のことを指しています。一般的には玄関に取り付けた玄関子機と室内で応対するために使う親機が無線通信(ワイヤレス)でつながっている場合にワイヤレスインターホンと呼ぶのですが、そうではないケースでも混同して使われている場合があるのです。
例えば、玄関子機と親機は有線で、親機のない場所でも応対できるようにした「子機」だけが無線通信できるということもあるのです。この場合も「ワイヤレスインターホン」と表記している店があるため、実は注意が必要。つまり、ワイヤレスインターホンでも取り付けるときには設置工事が必要となることがあるのです。
ワイヤレスインターホンの設置工事が必要かどうかは上で紹介した通りです。配線工事不要のワイヤレスインターホンであれば、配線工事は不要。自分で手軽に取り付けることができます。しかし、配線工事不要と書かれていないインターホンは、2線式で設置するときは自分でも取り付けることができますが、電源がそれ以外の方式であれば、電気工事士による設置工事が必要となるのです。
ワイヤレスインターホン | 電源方式 | 配線工事 |
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配線工事不要と書いてある |
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配線工事不要と書かれていない |
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1.2 よく分からないときの対策は?
インターホンの配線工事について解説しましたが、解説が難しくて分からない人も多いですよね。また、ワイヤレスインターホンでも一部に無線通信が使われているだけという場合もあって分かりにくいと言えます。そこで、とても簡単な対策を一つ紹介。
最も簡単な対策は、インターホンを交換する場合でも、新しくインターホンを設置する場合でも、迷わず「配線工事不要」と書かれているワイヤレスインターホンを選ぶことです。例えば、すでにインターホンを使っている場合、どうしてもインターホンを交換することを考えてしまいます。しかし、古いインターホンはそのままにして、配線工事不要のワイヤレスインターホンの玄関子機を玄関のところに設置してください。あとは親機を室内に設置すれば、それでOK。これで配線工事不要のワイヤレスインターホンは普通に使うことができるのです。
もちろん、古いインターホンが邪魔になりますが、新しいインターホンは問題なく使うことができます。また、配線工事不要のワイヤレスインターホンですから、玄関子機の取り付け工事なども必要ありません。賃貸物件でも取り付けられるため、とても便利な方法です。
普通のインターホンや配線工事不要と書かれていないワイヤレスインターホンは、配線工事が必要になるケースがあります。これらのインターホンでも自分で取り付けられることもありますが、よく分からない場合には配線工事不要と書かれたワイヤレスインターホンを購入すると失敗せずに済みますよ。
2 インターホンの取り付け価格はいくら?
配線工事不要のワイヤレスインターホンは、価格が高いという傾向にあります。一方で機能が気に入ったインターホンは配線工事不要ではなかったということもあるでしょう。そこで、工事が必要になった場合のインターホンの取り付け価格などについて解説。
2.1 配線工事が必要なインターホンの工事費は?
インターホンの取り付け価格は「約5,000円~」というのが相場。ただし、業者の出張費用や必要な部材の費用などが加算されることもあるため、数万円になることもあります。
また、最新のワイヤレスインターホンの工事費込みの価格であれば「約3万円~」が相場。こちらは自分で取り付けることもできますし、取り付け工事が必要になるインターホンもあります。さらに本体価格がとても高いワイヤレスインターホンもあるため、可能であれば自分で取り付けるようにしたほうが良いですよ。
もしもワイヤレスインターホンの取り付け価格を抑えたいのであれば、機能がシンプルなインターホンを選びましょう。例えば、最新のワイヤレスインターホンの中でも、室内用の子機が増設できたり、ドアセンサーなどと接続できたりする機種になれば、それだけ設置工事の手間も増加。すると、その分だけ取り付け価格も高くなってしまうのです。ですから、配線工事が必要なインターホンを設置する場合は、機能がシンプルなインターホンや不要な機能が付いていないインターホンを選ぶほうが安く設置できるということを覚えておきましょう。
2.2 配線工事不要のインターホンの取り付け方法
配線工事不要のワイヤレスインターホンは、交換でも新規の設置でも自分で取り付けることが可能。また、配線工事不要と書かれていないインターホンに交換する場合でも、自宅のインターホンが「2線式」であれば、自分で取り付けることができます。そこで、それぞれのインターホンの取り付け方法を解説していきます。
まずは「配線工事不要のワイヤレスインターホン」の取り付け方法を一覧で解説。
ワイヤレスインターホンの設置手順 | 内容・注意点 |
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1. 玄関子機を外す(交換する場合) |
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2. 玄関子機を設置する |
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3. 親機を外す(交換する場合) |
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4. 親機を設置する |
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ワイヤレスインターホンの取り付け方法です。新規にワイヤレスインターホンを取り付ける場合は、一覧の「1」「3」の手順は不要。一方で、ワイヤレスインターホンに交換する場合は、古い親機が「2線式」「電池式」「電源コード式」であれば、自分で取り付けることができます。もしも分からない場合は感電のおそれがあるため、自分で取り付けずに電気工事士に取り付け工事を依頼してください。
配線工事不要ではないインターホンを取り付けたり交換したりする場合、自分で取り付けることができるのは「2線式」の場合のみ。例えば、次のような場合は電気工事士に取り付け工事を依頼してください。
チェックポイント | 内容 |
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親機の電源方式が分からない |
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親機がない |
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玄関子機が埋め込まれている |
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複数の機能がある |
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集合住宅である |
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集合住宅の場合など、一部のインターホンは交換できない場合があります。ただし、現在使用しているインターホンとは別に、新規にワイヤレスインターホンを設置することは可能。先に解説した要領で、配線工事不要のワイヤレスインターホンを玄関に取り付けることで、現在使用中のインターホンと併用することもできます。
さて、自宅のインターホンが2線式で、配線工事不要ではないインターホンに交換する手順を解説。
2線式で設置する手順 | 内容・注意点 |
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1. 玄関子機を外す |
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2. 玄関子機を設置する |
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3. 親機を外す |
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4. 親機を設置する |
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特に難しい手順ではありませんが、不安な場合は無理をしないようにしましょう。もしもインターホンが2線式でない場合などは感電のおそれもあります。十分に注意して作業してください。
また、ポイントになるのは配線。配線の向きはどちらでも良いので、取扱説明書に書いてある場所に配線をつなぐことができれば良いのです。難しいとは言えないものの、面倒な作業になりますし、金具のサイズなどが合わずに苦労するケースもあります。やはり安全を第一に考えると、配線工事不要のワイヤレスインターホンにしたり設置工事を依頼したりするほうが安心ですよ。
3 まとめ
配線工事不要のワイヤレスインターホンなどについて詳しく解説してきました。新しいインターホンは配線工事不要のワイヤレスインターホンも多いと言えます。しかし、古いインターホンは種類も多く、交換するだけでも工事が必要になるかどうかが分かりにくいと言えるのです。無理をすると感電のおそれなどもあるため、少しでも不安があるときにはお近くの専門業者に相談することをおすすめします。