ガス衣類乾燥機の乾太くんの設置方法や取り付け工事の価格相場は?
2019年5月31日 更新梅雨や花粉の時期は、洗濯物を干せないで困ります。部屋干しするとニオイが気になりますし、ふんわりと仕上がることもないですよね。そういうときに便利に使えるのが、ガス衣類乾燥機。
そこで、リンナイが販売するガス衣類乾燥機「乾太くん」の設置方法や取り付け工事費用の相場について、詳しく解説していきます。梅雨や花粉のときに洗濯物が干せなくて困ったことがある方は参考にしてみてくださいね。
目次
1 ガス衣類乾燥機の乾太くんとは?
衣類乾燥機は様々な種類があります。しかし、ガス衣類乾燥機の「乾太くん」はたくさんのメリットがあることでも人気になっているのです。
1.1 乾太くんのメリット
衣類乾燥機は、ガス衣類乾燥機の人気が高いと言えます。その中でも、リンナイが販売する「乾太くん」はメリットも多くて大人気。衣類乾燥機の中では、抜きん出た存在として注目されています。
ガス衣類乾燥機の乾太くんには、次のようなメリットがあります。
乾太くんのメリット | 理由 |
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ニオイが抑制できる |
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スピード乾燥 |
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清潔に乾燥できる |
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ふんわり仕上げができる |
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乾太くんは雨の日でも洗濯物を乾かすことができるのは言うまでもありません。しかし、ガス衣類乾燥機の乾太くんを使うと、一覧のようなメリットもあるのです。
梅雨時に洗濯物が干せないのは困りますが、室内干しで「生乾きのニオイ」がするのも困りもの。しかし、乾太くんであれば、ニオイの原因菌となる「モラクセラ菌」を減らすことができるので、室内干しをしたときの嫌なニオイを抑制できます。
また、5kgの洗濯物を乾燥させるには、一般的な電気ヒートポンプ式の洗濯乾燥機で「約162分」もかかります。電気ヒーター式の洗濯乾燥機では「約281分」もかかるうえに、光熱費もグッと高くなります。ガス衣類乾燥機の乾太くんを使えば、乾燥に必要な時間は約3分の1。しかも、洗濯機を使いながら乾燥もできるので、大きな時短になるのです。
洗濯物を天日干しすれば、一気に減らせる大腸菌。しかし、室内干しでは、どうしても洗濯物に大腸菌が残ってしまいます。ガス衣類乾燥機の乾太くんは「ドラム除菌運転」を行うだけで、ドラム内の99%の大腸菌を除菌可能。子どもがいる家庭など、衛生面に気を配っている人にはおすすめです。
そのほか、厚手の衣類をしっかりと乾燥させる「厚物コース」や熱に弱い衣類を乾燥させる「デリケートコース」、くつを乾燥させることも可能な「くつ乾燥」など、様々な物を乾かすことが可能。タイマー運転を使えば、寒い季節に衣類を温めて着るということもできますよ。
1.2 乾太くんの光熱費は?
ガス衣類乾燥機の乾太くんはメリットが多くて便利ということは理解できたと思います。しかし、光熱費が高くなってしまうようでは使いにくいですよね。そこで、乾太くんの光熱費を解説。
実は、ガス衣類乾燥機の乾太くんのランニングコストは、東京ガスが試算しています。そのデータによると、1回の光熱費はわずか32円。この金額が安いかどうかは分かりにくいですよね。では、一般的な電気式全自動洗濯乾燥機を使った場合と比較してみましょう。
電気式全自動洗濯乾燥機を使った場合、東京ガスの試算では1回の光熱費は約51円。ガス衣類乾燥機がない場合、普段は節約していても、雨の日などは仕方なく洗濯乾燥機を使って乾かすという家庭も多いでしょう。ガス衣類乾燥機の乾太くんを使えば、実に3割程度も節約できてしまうことが分かります。
思い出してください。どのくらいの回数、全自動洗濯乾燥機を使って洗濯物を乾かしていますか?日本の年間降水日数は「100~120日」くらいです。どのくらいの頻度で洗濯するのか、どのくらいの洗濯物があるのかによっても異なりますが、金額差は回数や量が増えるほどに大きくなりますよね。
2 ガス衣類乾燥機の乾太くんの設置方法
ここからは、ガス衣類乾燥機の乾太くんの設置方法を解説。ガス機器ですから、専門業者による取り付け工事が必要となることを忘れないようにしましょう。
2.1 乾太くんが設置できる場所
ガス衣類乾燥機というと、設置できる場所に制限があるような気がしますよね。しかし、そんなことはありません。実は、乾太くんは「室内」でも「屋外」でも設置が可能。しかも、扉を開ける方向も変えられるため、ほとんどの家に設置できると言えますよ。
ただし、いくつかの条件があります。例えば、室内に設置する場合は、壁に「排湿筒」を取り付ける必要がありますし、窓や換気扇などがあって十分に換気ができる場所という条件があるのです。複雑な条件があるようですが、実際には家事をする部屋である「ユーティリティルーム」や「洗面所」などであれば、ほとんどは設置可能。あまり不安になる必要はありません。
また、屋外の場合は「ベランダ」などでも設置可能。雨水などがかからない場所であれば設置できます。マンションの場合などはこの方法で簡単に設置できるので安心ですよ。
2.2 乾太くんの設置方法と工事内容
ガス衣類乾燥機の乾太くんの設置方法でポイントになるのは専用台。洗濯した物を遠くまで運ばなくても良いように、洗濯機の上に設置できる専用台があります。もちろん、低い場所に設置しても構いませんが、利便性を考えると洗濯機の上がベストでしょう。
また、乾太くんの取り付け工事では「ガス栓の開栓」が必要になります。設置したいところにガス栓やガスの配管などがある場合はそのまま使えますが、洗面所などにはガス栓がないという家庭も多いですよね。その場合はガス栓の増設工事も必要になります。
ガス栓の増設工事はいくらかの費用がかかりますが、とても簡単。隣がキッチンであれば、そこから引き込むこともできます。さらにガス給湯器のあるベランダに乾太くんを設置する場合には、給湯器のガス管からガスを引くこともできて、半日程度でガス栓増設の工事が終了するのが一般的です。
そのほか、壁に穴が空けられる場合は「排湿筒」を壁に通す工事を行います。また、壁に穴が空けられない場合は「窓パネルセット」を活用して排湿ホースを伸ばす工事をするようになっているのです。屋外の場合は「自然排湿方法」となります。
3 ガス衣類乾燥機の乾太くんの取り付け工事費の相場
ガス衣類乾燥機の乾太くんの取り付け工事費用の相場を解説。乾太くんの取り付け工事はガス栓の増設工事などがポイントで、ガス栓の増設が問題となって新規取り付け工事に対応していない業者がネット上にはあるので注意しましょう。
3.1 乾太くんの取り付け工事費の相場
ガス衣類乾燥機の乾太くんの取り付け工事費用は「約150,000円~」というのが相場。ここにガス栓増設の費用が加算されるのが一般的な工事費用です。そのほかにも、家庭の状況によって様々な部材が必要となることがあるので、最低でもこのくらいは必要になると考えておきましょう。
また、交換の場合は「約100,000円~」というのが相場。壁の穴空けなどが必要なくなるため、少しだけ工事費用が安くなるのです。
さらに、ガス機器を多く使っている家庭では値引きをしてもらえるという口コミも見受けられます。その口コミでは「1万円ほど値引きしてもらった」と書かれています。ただし、実際の工事では一つ一つの作業内容によって単価が決まっており、その工事費用を値引きするというのは難しいと言えるでしょう。どうしても安くガス衣類乾燥機の乾太くんを設置したい場合には、工事費込みで安い業者を探すのが一番。複数の業者から見積もりを取って、依頼する業者を決めましょう。
3.2 ガス会社にすべて頼む?ネットで買って取り付けだけ頼む?
ガス衣類乾燥機の乾太くんは、ネット上では安く販売されていることもあります。送料も無料ですからネットで乾太くんだけを購入して、設置工事だけを依頼すれば良いと考えがちです。
しかし、これは大間違い。実はネットで購入したガス機器などを取り付ける場合、取り付け工事だけを依頼すると損をすることが多いのです。例えば、とあるガス会社に乾太くんの取り付け工事だけを依頼すると、本体を購入したうえで取り付けてもらう場合の工事費よりも「数万円も高くなる」という見積もりになったという口コミがあります。つまり、大きく損をしてしまうおそれがあるのです
ただし、このガス会社が悪い訳ではありません。どこかで利益を出さなければならないため、通常はある程度の数の本体を仕入れることで値段を下げておき、その利益があるから取り付け工事費が安くできるということになるのです。しかし、取り付け工事だけであれば、その工事費用だけで利益を出さなければ、業者側は一方的な損。ですから、工事費用を少し高くして利益を出すということになるのです。
要するに、本体だけをネットで安く買っても、専門業者による取り付け工事が必要となるガス衣類乾燥機の乾太くんでは意味がないのです。むしろ工事費込みで安く設置してくれる業者を探したほうが、結果的にはお得。ネットで乾太くんを購入する場合も、取り付け工事までしてくれる業者から購入するようにしてください。
4 まとめ
ガス衣類乾燥機の乾太くんの設置方法や取り付け工事の相場について解説してきました。乾太くんはガス機器ですから、必ず専門業者による設置工事が必要です。しかも、乾太くんの取り付け工事だけを依頼するよりも、乾太くんを購入したうえで取り付けてくれる業者のほうがお得になることが多いので注意しておきましょう。