換気扇の簡単な掃除の仕方!頻度やフィルターの外し方と業者に頼む方法
2018年8月28日 更新
換気性能を保ち、換気扇を快適に使っていくには定期的な清掃が重要です。このページでは、天井埋込形換気扇、ダクト用換気扇、パイプ用ファン、一般用換気扇、標準換気扇、壁掛形換気扇、有圧換気扇の掃除のしかたをご紹介します。
換気扇には様々な種類があり、それぞれ構造や掃除のしかたが異なります。どのような換気扇をお使いかご確認のうえ、お手入れしてください。
目次
換気扇を掃除する際の コツ
キッチンに設置された換気扇はキッチンのシンクで洗う方が多いと思います。しかし、取り外した部品をシンクで洗うと、シンクが汚れてしまう可能性があります。そのような時はシンクに大きなゴミ袋をセットし、その中にためたお湯に浸け、その中でこすり洗いをするのがおすすめです。洗い終わった後、ゴミ袋の端に穴を開けて中の水を流せばシンクが汚れにくく、後始末も楽になります。
天井埋込形換気扇、ダクト用換気扇
天井埋込形換気扇、ダクト用換気扇は居室やトイレ、浴室、洗面所などに設置されている換気扇で、以下の図の左のような外観です。構造は以下の図の右のようになっています。
グリル(3ヶ月に1回程度)
グリルは取り外して、中性洗剤をとかしたぬるま湯に浸けて洗い、汚れを落としてください。その後洗剤が残らないように水洗いし、よく乾かしてから取り付けてください。水洗いできないグリルは水で濡らした布で汚れを拭き取ってください。
本体(3ヶ月に1回程度)
本体は取り付けたまま、ほこりを掃除機で吸い取った後、中性洗剤を浸した布で汚れを拭き取り、洗剤が残らないよう、十分に拭き取ってください。
パイプ用ファン
パイプ用ファンは居室やトイレ、浴室、洗面所などに設置されている換気扇で、以下の図のような外観です。
構造は以下の図のようになっています。
グリル(3ヶ月に1回程度)
汚れが目立つようなら取り外して中性洗剤をとかしたぬるま湯(40度くらい)に浸し、布や柔らかいスポンジで汚れを落としてください。その後、きれいな水で洗い、よく乾燥させてください。
本体、羽根(3ヶ月に1回程度)
本体や羽根は取り付けたまま、ほこりを掃除機で吸い取った後、中性洗剤を浸した布で汚れを拭き取り、洗剤が残らないよう、十分に拭き取ってください。
フィルター(2ヶ月に1回程度)
掃除機でほこりを吸い取ってください。フィルターがついていない製品もありますので、取扱説明書でご確認ください。
給気用と排気用とで分かれている場合は、給気用の方が汚れやすいので、排気用よりも頻繁にお手入れするようにしてください。
一般用換気扇、標準換気扇
一般用換気扇はキッチンや居室などに設置されている換気扇で、以下の図のような外観です。
構造は以下の図のようになっています。
羽根、羽根キャップ、オイルポケット、カバー(3ヶ月に1回程度)
汚れが目立つようなら取り外して中性洗剤をとかしたぬるま湯(40度くらい)に浸し、布や柔らかいスポンジで汚れを落としてください。その後、きれいな水で洗い、よく乾燥させてください。
本体、シャッター(6ヶ月に1回程度)
中性洗剤を浸した布で汚れを拭き取った後、洗剤が残らないよう、乾いた布で十分に拭き取ってください。ショートや感電の恐れがありますので、本体を水につけたり、水をかけたりしないよう、注意する必要があります。なお、シャッターがついていない製品もありますので、取扱説明書でご確認ください。
壁掛形換気扇
壁掛形換気扇は居室などに設置されている換気扇で、以下の図のような外観です。
内部の構造は以下の図のようになっています。
ルーバー(3ヶ月に1回程度)
ルーバーは取り外して、水または中性洗剤に浸した布で汚れを拭き取った後、洗剤が残らないよう、乾いた布で十分に拭き取ってください。
フィルター(エアフィルター)、給気清浄フィルター(外気清浄フィルター)(3ヶ月に1回程度)
フィルター(エアフィルター)、給気清浄フィルター(外気清浄フィルター)は取り外して、軽く手ではたくか、掃除機でほこりを吸い取ってください。汚れがひどいときは中性洗剤をとかした水またはぬるま湯に浸けて軽く押し洗いし、よく乾かしてから取り付けてください。
熱交換素子(3ヶ月に1回程度)
熱交換素子は取り外して、ほこりを掃除機で吸い取ってください。このとき、掃除機の硬い吸い口でこすると熱交換器の目がつぶれてしまいますので、ブラシのついた棚用吸い口をお使いください。
有圧換気扇
有圧換気扇は事務所や業務用厨房、倉庫、工場などに設置されている換気扇で、構造は以下の図のようになっています。
羽根(3ヶ月に1回程度)
中性洗剤を浸した布で汚れを拭き取った後、洗剤が残らないよう、乾いた布で十分に拭き取ってください。汚れが目立つようなら取り外して中性洗剤をとかしたぬるま湯(40度くらい)に浸し、布や柔らかいスポンジで汚れを落とすと効果的です。その後、きれいな水で洗い、よく乾燥させてください。
本体(3ヶ月に1回程度)
中性洗剤を浸した布で汚れを拭き取った後、洗剤が残らないよう、乾いた布で十分に拭き取ってください。
お手入れ後は各部品が完全に乾いてから、取り外しと逆の順序で確実に取り付けてください。その後、実際に運転し、異常な音が出ていないかご確認ください。
換気扇を掃除する際の 注意点
感電やけがをする恐れがありますので、お手入れの際は必ず 分電盤ブレーカーを切るか、電源プラグを抜くようにしてください。また、板金の切り口、本体の突起や角でけがをするのを防ぐため、 厚手の手袋を着用してお手入れしてください。
換気扇は定期的にお手入れしないと換気性能が落ちてしまいます。このページを参考に、こまめなお手入れで換気性能を保ち、快適に換気扇をお使いください。
また、こちらの記事ではお風呂場の換気扇が臭い時の対処法について解説しています。換気扇をこまめにきちんと掃除をしているにも関わらず匂いが取れない時の原因についてもお話ししていますので、臭いでお困りの方は、是非参考にしてみてください。