システムキッチンの種類と選び方!おすすめメーカーの特徴を比較
2021年10月12日 更新一口にシステムキッチンと言っても、システムキッチンの種類は多種多様。ご家庭の広さやお料理のスタイルにあわせて様々に選べるようになっています。以前からシステムキッチンをお使いの方はざっくりとしたイメージが付くかもしれませんが、初めてシステムキッチンを導入される方の中には、どのようなものを選べば良いかわからず混乱している方もいらっしゃいますよね。そんな方のために、ここではシステムキッチンの選び方をご紹介いたします。
目次
1 レイアウトを選ぼう!
まず初めに決めなければならないのは、どのような形状のキッチンをどのようなスタイルで配置するか。これによって間口寸法なども大きく変わってくるので最初に考えましょう。以下では、キッチンのスタイルと形状について、特徴とメリット・デメリットについてご紹介いたします。
〈キッチンのスタイル〉
オープン壁付けタイプ | オーブン対面タイプ | |
---|---|---|
特徴 |
|
|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
こんな人にオススメ! |
|
|
セミオープンタイプ | クローズドタイプ | アイランドタイプ | |
---|---|---|---|
特徴 |
|
|
|
メリット |
|
|
|
デメリット |
|
|
|
こんな人にオススメ! |
|
|
|
〈キッチンの形状〉
I型 | II型 | |
---|---|---|
特徴 |
|
|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
こんな人にオススメ! |
|
|
L型 | U型 | |
---|---|---|
特徴 |
|
|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
こんな人にオススメ! |
|
|
ご家庭のニーズに合わせて、キッチンのスタイルと形状の組み合わせをじっくりお考えください。
2 間口・奥行き・高さの寸法を選ぼう!

間口とは、大雑把に言えば、キッチンの幅のことを言います。右図の赤矢印の部分が間口です。前章で決定したプランにあわせて間口の寸法を決めるのが良いでしょう。一般的には I型では 255cm、L型・II型では240cmのものを選択することが多いようです。
間口は15cm単位で規格された製品が主であり、ご家庭のキッチンスペースの広さにあわせて165cm、180cm、195cm、210cm、225cm、240cm、255cm、270cm、285cmといったサイズの中から選ぶのが一般的と言えます。間口を決める際には、キッチンの作業スペースへの行き来にストレスが無いよう、通路の確保も考慮しなければなりません。一般に、80cm前後の通路スペースがあれば、ストレスなく行き来することができます。通路等にも配慮して、最適な寸法を決定してください。
ちなみに昨今では、シンクやコンロのレイアウトも15cmごとに移動できるものが増えてきています。炊事の様子をイメージし、どのようなスペースが必要かを考えて決定してください。
次にカウンターの奥行の寸法です。キッチンの奥行では65cmが一般的ですが、そのほかにも60cm、70cmなどの奥行も選ぶことができます。奥行を選ぶ際にも、作業スペースが狭すぎないように考慮する必要があります。
また、通路の幅も重要です。1人で作業する場合、90cm程度のスペースがあれば、スムーズに作業を行うことができます。2人以上で作業する場合、120cm前後のスペースが必要です。調理のスタイルに合わせ、動きやすい広さを確保できるよう、奥行や通路の幅を決定してください。

最後に高さの寸法を決定します。毎日使うキッチンは、高さが大変重要になります。体に合わない高さのキッチンでは、体に大きな負担がかかり、毎日の料理が楽しくなくなってしまいます。ラクに作業を進めるためにも、体に合った高さを選ぶことが大切です。一般的に、最適なキッチンの高さの目安は、【自分の身長】÷2+5cmと言われています。たとえば身長160cmの方の場合、85cmが最適な高さということになります。感じ方には個人差がありますし、あくまで目安なので「必ずこう!」とは言い切れませんが、この計算式を参考に、使いやすい高さをお選びください。
3 ワークトップや扉の素材を選ぼう!
キッチンのワークトップカウンターや扉の素材、何でも良いと思っていませんか?ワークトップカウンターや扉の素材も、システムキッチンの重要な要素のひとつ。素材ひとつとっても、お手入れの方法や簡単さが大きく変わってきます。デザイン性や予算との兼ね合いを考えつつ、ニーズに適った素材を選びましょう。
ワークトップカウンターに求められる主な性能は「耐水性」「耐汚性」「耐熱性」「耐衝撃性・強度」「耐久性」の5つです。ここでは、ワークトップカウンターに使われる主な素材とその特徴について、簡単にご紹介いたします。
ステンレス |
〈メリット〉
|
---|---|
人工大理石 |
〈メリット〉
|
天然石 |
〈メリット〉
|
タイル |
〈メリット〉
|
ムク材・集成材 |
〈メリット〉
|
メラミンポストフォーム |
〈メリット〉
|
扉材は、メーカーごとに色や素材、表面仕上げなどをいくつかの種類の中から選ぶことができます。ここでは、主な扉材の種類や仕上げ方とその特徴について、簡単にご紹介いたします。
メラミン化粧板 |
|
---|---|
ウレタン塗装仕上げ |
|
塩ビ化粧板 |
|
鏡面仕上げ |
|
ホーロー |
|
素材選びは些細なことのように感じられるかもしれませんが、それひとつでキッチンの使い心地が大きく変わってきます。予算やデザインとの兼ね合いも考慮しつつ、どの素材が使いやすいかをしっかり吟味してお選びください。

4 システムキッチンメーカーの特徴とおすすめ商品
4.1 パナソニック
今回紹介する「ラクシーナ」のシンクでは、ラクする―シンク、ワイドコンロシリーズ、ほっとくリーンフードが特徴的です。
「ラクする―シンク」は、水垢などの汚れが落ちやすく、キズにも強いスゴピカ素材で、新品時の綺麗が長持ちします。また、シンク自体に段差を少なくした形状でお手入れがしやすく、サッとひと拭きでき、排水溝も簡単に掃除ができます。
ワイドコンロシリーズのトリプルワイドIHでは、保温スペース3つを横並びにし、鍋の置き換え回数を減少させ調理がしやすくなっています。また、コンロ手前にスペースを確保した広々カウンターがあり、調理から盛り付けや片づけなど調理しやすくなっています。
ほっとくリーンフードは、油汚れを毎回自動でお掃除する優れものです。面倒なファンの清掃も10年間不要であり、普段のお掃除は拭き掃除のみなので簡単です。
ラクシーナ | 壁付け・I型プラン | フラット対面プラン |
---|---|---|
間口 | 2,550mm | 2,585mm |
価格(税込)食器洗い乾燥機あり | 126万円~ | 175万円~ |
価格(税込)食器洗い乾燥機なし | 135万円~ | 184万円~ |
主な標準設備 | ロック付き包丁差し、人造大理石カウンター、スキマレスシンク(ステンレス)、混合水栓、トリプルワイドIH、プロペラファン | |
おすすめオプション設備 | ほっとくリーンフード、ラクするーシンク、スキマレスシンク、スリムセンサー |
4.2 LIXIL
リクシルのシステムキッチンのコンセプトは「何年経っても愛おしいキッチン」。ありのままのシンプルなデザインが特徴です。
その中でスタンダードなモデルである「シエラS」シリーズは、リクシルのキッチンの中で人気商品です。端正なフォルムを印象付けるスリムデザインワークトップと水平ラインの美しさを強調するスリム取っ手で、シンプルかつスタイリッシュなデザインとしています。
また、お好みに合わせて自由にアレンジできます。収納はたっぷりしまえて取り出しやすいをコンセプトに、引き出し型や開き戸型の標準的な収納に加えて、トレーボードやアシストポケットを用意。すっきり収納と取り出しやすく整理整頓がしやすいキッチン収納となっています。水栓金具には、浄水機能付きやハンズフリー型もあります。ほかにも、シンク、コンロ、レンジフードにシンプルで使いやすい商品があります。
シエラS | |
---|---|
価格(税込)間口2550mmの場合 | 562,000円~748,000円 |
備考 | 多彩なキッチンパーツ、間口の種類。カラーバリエーションも多く、組み合わせは無限大。自分好みのキッチンにできる。 |
4.3 タカラスタンダード
タカラスタンダードといえばシステムキッチンといわれるくらい、キッチンメーカーとしては大手で、家庭用から業務用まで幅広く商品があります。その中で紹介するのは、「トレーシア」です。トレーシアは、カラーや形状を豊富なラインナップから選択できるほか、ホーローを随所に採用し清掃性を向上させ、アクリル人造大理石シンク、ホーローキャビネット、ホーロートレイ、家事楽シンク、シンク下食洗器、タッチレスハンドシャワーなど最新設備が盛りだくさんです。
トレーシア | |
---|---|
価格(税込)間口2550mmの場合 | 462,000円~ |
備考 | 高級感とお手入れのしやすさが魅力的なキッチン。拘りのインテリアに合う自分好みのキッチンに出来るのが特徴です。 |
4.4 クリナップ
クリナップのシステムキッチンは、建材設備メーカーに多く選ばれており、マンションなどの集合住宅にも多く採用されています。豊富なシステムキッチンの商品の中で、今回紹介するのは「ステディア」です。ステディアは、ワークトップにステンレスやセラミック、大容量のオールスライド収納、自動洗浄の洗エ―ルレンジフード、シンクは排水溝までの水の流れを計算した造りと、選択の多様性と作りこみの繊細さが特徴で、誰にでも使いやすい機器になっています。
ステディア | |
---|---|
価格(税込)間口2550mmの場合 | 749,000円~ |
備考 | デザイン・素材・機能に嬉しいアイデアや機能があるのがステディア。日々のお手入れ簡単、取り出し簡単、大人のインテリアを実現する「タイムレスデザイン」が特徴です。 |

5 まとめ
ここまでシステムキッチンの種類や特徴、メーカーごとのおすすめ商品を紹介してきました。システムキッチンのメーカーと商品が決まったら、オプションとして付けられるものも検討してみましょう。たとえば水栓金具です。ごくごく一般的な水栓金具を、手元でシャワーとストレートに切り替えできるタイプや浄水器内蔵のタイプやタッチレス水栓など、異なるタイプの水栓金具に交換することができます。そのほかにも食洗機・収納パーツ・吊戸棚をつけるなど、様々な工夫を凝らして自分だけの使いやすいキッチンを実現することができます。
いかがでしたでしょうか?このページを参考に、快適で使いやすいキッチンを実現し、楽しいお料理ライフをお送りください。