小型電気温水器の選び方!仕組みや湯量を比較
2018年8月28日 更新小型電気温水器は、電気温水器の一種。そのため、小型電気温水器を選ぶ際に注意したい点は、電気温水器を選ぶ際の注意点と共通している部分も多くあります。しかしながら、電気温水器と小型電気温水器は、想定される使用場所や前提条件が違うため、貯湯量の目安など、普通の電気温水器の選び方ではまかなえない部分もたくさん。何に気をつければいいのか分からないと、どの製品を選べばいいのかわからなくて困ってしまいますよね。ここでは、誰もが希望に適った製品を選ぶことが出来るよう、小型電気温水器の選び方をご紹介いたします。
目次
Step1 小型電気温水器の貯油量と使用人数
小型電気温水器を選ぶ上で一番初めに決めておきたいのは、貯湯量をどうするか。小さすぎるとせっかく小型電気温水器を導入する意味がなくなってしまうし、大きすぎるともてあましてしまい、かえって無駄を増やしてしまいます。小型電気温水器を設置する水栓の使用頻度や使用人数を考えて、適切な貯湯量の製品を選びましょう。以下の表を、貯湯量と連続で使用することができる人数の目安とし、お選びの際の参考にしてください。
貯湯量 | 連続使用可能人数 |
---|---|
約1L~1.5L | 2人 |
約6L | 10人 |
約12L | 25人 |
約25L | 60人 |
Step2 小型電気温水器は壁掛け?据え置き?
小型電気温水器の設置タイプには、2つの種類があります。家族構成や設置する製品のサイズ、そして設置スペース等を考慮して、よりよいタイプを選びましょう。小型電気温水器の設置タイプは、以下の二つです。
◎壁掛けタイプ
洗面台下等の壁に掛けるタイプ。コンパクトな製品のみ。足元が広々としているので、車椅子の方でも使いやすいのが特徴です。足元のお掃除も簡単に行えます。
◎据え置きタイプ
洗面台下の床に置くタイプ。施工が簡単なのが特徴です。それなりにサイズがある製品はこのタイプであることが多いので、それなりに貯湯量の多い製品を選びたい場合はこちらのタイプになります。
Step3 小型電気温水器の種類と仕組み
サイズ・設置タイプが決まったら、次は出湯タイプを決めましょう。出湯タイプとは、簡単に言えばどのようにしてお湯が出るかのこと。お湯が使える洗面台には、自分で温度調節しなくても適温のお湯が出てくるタイプのものと、お湯と水を混ぜながら自分で温度調節するタイプのものがありますよね。これが出湯タイプの違いです。以下を参考に、どちらの出湯タイプにするかをお選びください。
◎適温出湯タイプ
機器の内部で沸かしたお湯と水とを混合して、適温で出湯するタイプ。単水栓と接続することが可能。高温の湯が出ないので、自分で温度調節をすることが難しい小さなお子様がいるご家庭や、病院、学校、福祉施設などにオススメです。
◎温度可変タイプ(温度転換タイプ)
高めの温度でお湯を沸かし、混合水栓を使って、自分で温度調節をするタイプ。温度調節に必要なので、混合水栓としか接続できません。製品によっては、湧き上がり温度を調整できるものもあります。たっぷりお湯を使うことが出来るので、思う存分にお湯を使いたい場合はこちらのタイプがオススメです。
出湯タイプは、どのような人がその洗面台を利用するのか、どういった場面で利用するのかによって変わってきます。小型温水器を設置したい洗面台が誰に、どのように使われるのかを考慮して、どちらのタイプが最適であるか判断しましょう。
Step4 給水方式&水栓を選ぼう!
小型電気温水器や電気温水器のカタログを見ていて、「給水方式って何だろう?」「先止め式と元止め式って何が違うんだろう?」と疑問に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。給水方式とは読んで字のとおり給水する際の仕組みのこと。先止め式と元止め式は、端的に言えば、止水時にどこで水を止めているのかが異なります。
◎先止め式
止水時には、タンクを出た先に付いている水栓金具で水を止めています。タンクの外側で水を止めていて、タンクに圧力がかかるため、圧力を下げるために減圧弁と逃し弁が必要です。様々な水栓と接続することが可能なので、多くの種類の中から水栓を選びたい場合にオススメです。
◎元止め式
止水時にはタンクの手前に付いている水栓金具で水を止めています。タンクに水圧がかからないので、減圧弁や逃し弁は必要ありません。施工が簡単で見た目もすっきりするという利点がありますが、専用の水栓金具としか組み合わせることが出来ず、選べる水栓金具が限られるという難点もあります。
また、水栓金具については、出湯タイプをどうするか、そして給水方式をどうするかによって選択肢がかなり変わってきます。水栓金具を選ぶ際には、そのことをきちんと頭に入れておきましょう。
いかがでしたか?小型電気温水器は導入した後の使用頻度が高いので、ニーズに適った製品をお選びいただけば、毎日の生活が大変住みよいものになります。けれど逆に、もしご家庭にあってない製品を選んでしまった場合は、無駄が多くなったり、かえってイライラが募ったりしてしまいます。より快適な毎日を得るためにも、ぴったりの製品を見つけたいですよね。このページを参考に、ご家庭にあった製品をお選びください。