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小型電気温水器の電気代は高い?電気代節約の方法と省エネ機能を紹介!

小型電気温水器の電気代は高い?電気代節約の方法と省エネ機能を紹介!

給湯器の配管を引いていない場所でお湯を使いたい時、手軽に導入でき便利な小型電気温水器。寒い時期、洗面台やキッチン・トイレ用の手洗いで冷たい水を使うのは、とても辛いですよね。小型電気温水器ならスペースを確保しにくい狭いところでも、設置が可能。快適なお湯ライフを手に入れるために、導入を検討されている方は多いのではないでしょうか。

導入するにあたって気になるのが、電気代。ガス給湯器にくらべて、電気温水器は光熱費が高いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?そこで、現在人気のある機種別に電気代を計算!機種ごとに製品仕様を比較してみました。また、電気代を少しでも節約するための方法や、省エネ機能についてまとめましたので、小型電気温水器の導入の参考にしてください。

目次

    1 小型電気温水器の電気代は高い?

    小型電気温水器を導入すると電気代が高くなるのでは?と心配する方が多くいます。ガスの方がパワフルなので、その分電気よりも光熱費がかからないと言われることが多いのですが、実は小型電気温水器は機器が小型な分、かかる電気代もそう大きくはありません。使用しない時期には、設置場所ごとに温水器の電源を切ることができるので、無駄な電力がかからず経済的。

    小型電気温水器なら初期費用も抑えられます。もともと設置してある給湯器から配管した場合、導入する際に配管工事などの大掛かりな工事が必要になり、初期費用が高額に。その点、小型電気温水器なら、電源コンセントと水栓があれば設置可能。大掛かりな設置工事は不要ですので、初期費用が安く済みます。

    電気代以外にもメリットは多く、たとえば、給湯器から離れている場所だと、蛇口をひねってもしばらくは配管に残っていた水しか出てこず、お湯が出るのに時間がかかります。そこで、小型電気温水器を使用する場所のそばに設置することで、お湯になるまでのタイムロスをなくすことができるのです。

    また、もともと設置してある給湯器が電気式だと水圧が弱いため、遠い設備で十分な水圧が確保できない可能性も。そのような時は、別途、小型電気温水器を設置することで大幅な水圧低下を抑えることができるでしょう。

    小型電気温水器の電気代は高い?

    2 小型電気温水器の電気代はどのくらいかかる?

    それでは、実際にどのくらいの電気代がかかるのでしょうか?ここでは、現在人気のある機種別に製品仕様と電気代を比較してみました。

    2.1 【機種別】製品仕様と電気代

    商品名 容量 消費電力 沸き上げ時間 標準出湯量 連続手洗い
    可能人数
    電気代/月
    ※1日1回沸き上げた場合
    TOTO『湯ぽっと』RE01 1L 505W 4分
    (38℃)
    1L
    (38℃)
    2人 204円/月
    TOTO『湯ぽっと』RES06 6L 600W 30分
    (60℃)
    10L
    (36℃)
    9人 243円/月
    TOTO『湯ぽっと』RES12 12L 600W 60分
    (60℃)
    21L
    (36℃)
    18人 486円/月
    TOTO『湯ぽっと』RES25 25L 600W 130分
    (60℃)
    48L
    (36℃)
    40人 972円/月
    リクシル『ゆプラス』
    EHPN-T1N3
    1L 490W 5分
    (39℃)
    1L
    (36℃)
    2人 198円/月
    リクシル『ゆプラス』
    EHPN-F6N4
    6L 450W 42分
    (60℃)
    9.5L
    (36℃)
    19人 273円/月
    リクシル『ゆプラス』
    EHPN-F12N1
    12L 450W 90分
    (60℃)
    24L
    (36℃)
    48人 546円/月
    リクシル『ゆプラス』
    EHPN-H25N3
    25L 700W 114分
    (60℃)
    50L
    (36℃)
    100人 1134円/月
    イトミック iHOT14 14L 701W 98分
    (85℃)
    25L
    (50℃)
    40人 851円/月

    電気代については、1日1回の沸かし上げを30日行った場合のざっくりとした電気代を計算してみました。家族構成や使用用途によってお湯の使用量は変わってきますし、お湯の使い方によっても沸かす回数は違ってきますので、ご自宅でどのくらいお湯を使用するかを考慮し電気代の目安としてください。

    また、小型電気温水器には、一度沸かし上げたお湯を保温しておく機能が備わっています。ですので、沸かし上げにかかる電気代以外にも、保温にかかる電気代もプラスされることに注意しましょう。ただ、電気ポットであっても、保温時の消費電力は2.2Lで35W程ですので、驚くほど高額な電気代はかからないでしょう。

    沸かし上げ1回で使用できるお湯の量は、「標準出湯量」で記載しています。標準出湯量はカッコ書きした温度で使用した場合の湯量です。小型電気温水器を設置するのは、洗面台やキッチンなど。お風呂のお湯貯めに使用するわけではないので、手洗いや食器洗いにちょうど良い36~38℃での使用が前提となっています。

    小容量(1L)のトイレ手洗い用以外の機種は、高温で沸き上げて温度調整して使用するタイプ。そのため、実際のタンク容量よりもたくさんのお湯を使うことができます。連続手洗い可能人数は、TOTOの場合RE01で1人0.33L、RE-Sシリーズは1人1.18Lを使用した場合で算出されており、日常の手洗いであれば、おおよそこのくらいの使用量になるという目安になりますね。

    2.2 【用途別】水道使用量の目安

    小型電気温水器を設置した場所では、洗顔や食器洗いなど、手洗い以外の使用用途もあります。以下に水の使用量の目安を載せておきますので、電気代算出の参考にしてください。

    用途 使い方 使用量
    洗面・手洗い 1分間流しっぱなしの場合 約12L
    歯みがき 30秒間流しっぱなしの場合 約6L
    食器洗い 5分間流しっぱなしの場合 約60L
    シャワー 3分間流しっぱなしの場合 約36L

    手洗いについては、あくまで水を流しっぱなしにした場合ですので、メーカーが目安にしている1.18Lほどを目安にするといいでしょう。ただ、この表を見ると、水の流しっぱなしは想像以上の水の量を使うことがよく分かります。

    小型電気温水器を設置している場合、沸かしたお湯を貯めておくタンク容量に制限がありますので、水を流しっぱなしにしてしまうと、タンクのお湯がなくなってしまうことも考えられます。こまめに水を止めるなどの工夫が必要です。

    電気代と水道使用量の目安

    3 お湯の使用量を減らして節約

    水道から水を使用するのと違い、小型電気温水器を設置していると気になるのがタンクの貯湯量。タンクにあるお湯がなくなってしまうと、使用中に水に変わってしまいます。このことを「湯切れ」と言います。

    たとえばTOTOのRES06。タンク容量は6Lと小柄ですが、高温で沸かし上げることで出湯量は10Lになります。10Lは、おおよそ9人の人が連続で手洗いできる量。家族4人で使用する分には湯切れはないだろうと思いますよね。

    しかし、朝の身支度で水を流しっぱなしにして洗顔や歯磨きをしてしまうと、1分間で12Lも消費してしまいます。これではせっかく導入したのに湯切れを起こしてしまい、他の家族がお湯を使えない…ということにもなりかねません。

    また、お湯を大量に消費するということは、次から次へとお湯を沸かさないといけませんので、小型電気温水器が1日中フル稼働する状態に。1回沸き上げるための電気代は小さくても、あっという間に電気代は跳ね上がってしまうでしょう。

    小型電気温水器の電気代の節約に大切なのは、水を節約することでもあるのです。ここでは、水の節約方法について紹介します。

    3.1 食器洗い

    食事後の食器や調理器具を洗う時は、洗う前に油汚れなどを新聞紙や布で落としてから水洗いをすることで、水を節約することができます。また、ご飯粒がこびりついた茶碗のように、落ちにくい汚れが付着したものは、水にしばらくつけておき、汚れが取れやすくしておくといいでしょう。

    洗剤のつけすぎも、水の使用量を増やす原因。たくさんついた洗剤を流すために、大量の水を使ってしまうのです。洗剤の量を少なめにすることで、すすぎに時間がかかりません。また、すすぎの際は蛇口をこまめに開け閉めしましょう。水をボウルなどに貯めておいて、その水で食器をすすぐようにすると、さらに効果的な水の節約になります。

    3.2 歯磨き

    歯を磨いている最中に水を出し続けてしまうと、30秒間で約6Lもの水を無駄にしてしまいます。たとえば、家族4人で朝晩2回、歯みがきで水を出しっぱなしにすると、1年間で500mlのペットボトル35040本もの量になるのです。

    こまめに水を止める。もしくは、コップに水を汲んでうがいをするように心がけると、大幅な水の節約になります。歯磨きならコップ3杯の水で済ませることが可能です。

    3.3 洗顔

    歯磨きと同じく、洗顔料で顔を洗っている最中ずっと水を流しっぱなしにすると、1分間で12Lの水を消費してしまいます。洗顔をするときは、洗面器や洗面台に水を貯めて使うようにしましょう。洗面器がない場合や、洗面台に貯めた水を使うことに抵抗がある方は、流しっぱなしをせず、こまめに水を止めるだけでも節約になります。

    お湯の使用量を減らして節約

    4 電気代節約に役立つ省エネ機能

    小型電気温水器には、さまざまな機能が搭載されています。その中でも、省エネ機能は充実しており、現在販売されている機器のほとんどが、電気代節約に役立つ機能を搭載しています。ここでは、電気代を大幅に節約できる、便利な機能を紹介します。

    ※機種によって搭載されていない場合がありますので、購入の際はパンフレットなどで確認してください。

    4.1 機器が自動で節電!

    小型電気温水器の大手3社いずれも、自動学習機能がついた節電機能が搭載されています。TOTOの湯ぽっとシリーズには「おまかせ節電機能」、リクシルの湯プラスシリーズは「スーパー節電機能」、イトミックのihot14には「省エネ・節電機能」がそれぞれ付帯。

    この機能は、お湯の使用量が少ない時間や曜日を自動的に機器が学習。お湯の使用量が少ない時には、自動で沸き上げ温度を下げたり、保温温度を調整することで、電気代を節約してくれます。機器が勝手に学習し効率的な電力供給を行ってくれるので、私たちは設定や操作を行う必要がなく便利。学習に基づいて運転してくれるので、私たちでは気付けない部分までしっかりと省エネしてくれます。

    4.2 暑い夏場に自動電源OFF!

    TOTO湯ぽっとシリーズには「夏場OFF機能」、イトミックihot14には「夏節電モード」、リクシル湯プラスシリーズはスーパー節電機能に搭載されている機能です。夏の暑い時期はお湯を使用しない家庭が多いと思います。そこで、お湯を使用しない期間をあらかじめ設定しておくと、その期間中、自動で運転を停止し無駄な電力をカットしてくれるのです。

    最初に設定は必要ですが、一度設定してしまえば機器が自動で運転を停止してくれるので、「電源を切るのを忘れた…!」ということもなく安心。さらにイトミックでは、タイマーや夏節電モードで運転停止中でも、再沸かし上げボタンを押すことですぐにお湯を沸かすことも可能。「ちょっとお湯を使いたい」そんな時に便利です。

    4.3 沸かし上げ温度や出湯温度を調整してエコ!

    リクシルの湯プラスシリーズに搭載されている「ちょう℃いいダイヤル」は、約26℃~36℃の範囲で自由に温度調整ができ、使用する場所に合わせたちょうど良い温度に設定すること可能。TOTO湯ぽっとシリーズでも「出湯温度調整ダイヤル」で調整可能です。出湯温度を低く設定することで、節電はもちろん、節水にもなります。

    出湯以外にも、沸かし上げる温度を調整可能な機種も。沸かし上げ温度を低くすることで、消費電力を抑え省エネ効果抜群。リクシルの湯プラスシリーズに搭載されている「自動温度調節機能」は、内蔵の自動温度調節器が自動で温度を調節。家族4人が朝晩2回、洗面台でお湯を使用した場合のランニングコストが、1日約60円と経済的です。

    4.4 タイマー機能で節電!

    小型電気温水器のほぼすべての機種に搭載されているタイマー機能。運転時間を任意で設定し、ご家庭の使用状況に合わせて計画的に運転することができます。1日のうち、お湯を使用する数時間のみ運転するよう設定しておけば、使用しない時の保温に要する電力や、待機電力の大幅カットが可能です。

    電気代節約に役立つ省エネ機能

    5 まとめ

    いかがでしたか?小型電気温水器は思った以上に電気代がかからない製品でした。しかし、水を長時間流しっぱなしにしてしまうと、タンク内のお湯がなくなってしまい湯切れを起こしてしまいます。また、お湯の使用量が多くなると、小型電気温水器はいつもフル稼働でお湯を沸かすことに。いくら小型で電気代があまりかからないといっても、何度もお湯を沸かすような使い方をしてしまうと、電気代は高額になってしまいます。

    人気の小型電気温水器には、さまざまな省エネ機能が搭載されています。中には、自動で電気代節約をしてくれる便利な機能も。しかし、使用する私たちもお湯の使い方も見直しも大事。便利な省エネ機能も最大限活用しつつ、この記事で紹介した電気代節約のための方法も実践して、小型電気温水器で快適な生活を手に入れましょう。

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