テレビアンテナが台風で倒れた!修理費用の相場や保険は適用される?
2018年12月14日 更新地震や豪雨、台風などの自然災害による被害はいつ身に降りかかるか、全く予想できません。例えば、テレビアンテナなどは台風や地震といった自然災害による被害を受けて倒れやすいと言えます。
そこで、台風などでテレビアンテナが倒れた場合、どうすれば良いのかを解説します。テレビアンテナの修理費用の相場から、台風などの自然災害と保険適用の関係なども解説するので、万が一の事態に備えておきましょう。
目次
1 台風被害と保険適用
台風などの自然災害に関する保険には「火災保険」と「地震保険」があります。各種保険は保険会社によっても詳細が異なりますし、加入する保険のプランによっても異なるのです。そのため、紹介することを参考にして、自分が加入する保険の内容を再度確認してみましょう。
1.1 自然災害と保険の関係
近年は台風や豪雨、地震などの自然災害による被害は甚大になることも多く、保険に加入していないと自然災害による損害から抜け出すことが難しくなっています。そこで気になるのが、自然災害と保険の関係性。自然災害のときに適用される保険が何かを知らなければ、大きな損失を被ってしまうことになるのです。
様々な自然災害のリスクに備える保険は「火災保険」と「地震保険」が一般的。特に火災保険は火災による損害を補償してくれるだけと勘違いしている人も少なくありません。しかし、実際には火災保険は様々な自然災害による損害を補償してくれるのです。
火災保険と地震保険で補償される自然災害は、次のようになっています。
保険の種類 | 自然災害 |
---|---|
火災保険 | 風災(台風・竜巻など) |
水災(洪水・豪雨など) | |
落雷 | |
雪災(豪雪など)・雹災 | |
地震保険 | 地震による津波 |
地震振動による倒壊・損壊 | |
噴火・噴石による被害 |
自然災害と対応する保険はこのようになっていますが、保険会社のプランによっては対象外になっているケースがあります。例えば、集中豪雨などの水災は古い火災保険では対象外になっているケースが多く、注意が必要。心当たりがある場合は確認しておきましょうね。
また、近年の火災保険は集中豪雨を始めとして、自然災害を対象とするプランが増えています。そのため、最近火災保険に加入した場合は「住宅総合保険」というタイプになっていることが多いのです。このタイプの火災保険は水災に加えて、盗難などの損害も補償してくれるようになっているので、万が一のときには保険会社に保険が適用されるかどうかを確認することが良いでしょう。
1.2 テレビアンテナは保険で修理できる?
テレビアンテナは火災保険で修理ができる場合もあります。しかし、いくつかのポイントがあるので注意が必要。必ず自分が加入している保険会社の補償プランを確認してください。
テレビアンテナが破損した理由が台風や豪雪などによるものであれば、火災保険で修理ができる場合があります。しかし、地震の揺れでテレビアンテナが倒れた場合には、地震保険に加入していなければ、保険による修理は不可能。また、地震保険は火災保険とセットで加入しなければならないため、火災保険に加入するときに地震保険をセットにすることを忘れないようにしておきましょう。
そして、もう一つ注意が必要なのが「いつ保険に加入したのか?」です。保険の内容は難しくて面倒な手続きや内容が多くて、一度加入してしまうと、保険の内容を見直さない人も少なくありません。すると、昔ながらの火災保険に多い「フランチャイズ方式」で契約していることもあるのです。
フランチャイズ方式の火災保険では、損害額が20万円に満たない場合は保険金が支払われないという仕組み。その代わり、20万円を超える損害が出た場合は全額が支払われるのです。
一方で、近年の主流は「免責方式」です。この免責方式では、保険に加入するときに免責金額が決められます。免責金額は自由に決められることがほとんどで、保険金は免責金額を損害額から差し引いた分だけ支払われることになるのです。
つまり、免責方式で免責金額を0円にしていた場合は、損害額が数万円でも保険金が支払われるという仕組み。テレビアンテナのように損害額が数万円で済むようなケースでは、この免責方式になっている場合に保険が適用されて、保険金で修理ができることになるのです。
また、加入していた火災保険がフランチャイズ方式であっても、諦める必要はないかも知れません。なぜならば、テレビアンテナが倒れるくらいの被害が出た場合、屋根や家屋が損害を受けているおそれも十分にあるからです。
例えば、自分では分からなかった屋根の瓦がずれているなどの被害があれば、修理には20万円を超える金額が必要になることも珍しくありません。
屋根などの高所で作業するときには足場を組むのが一般的。少し広い戸建て住宅などでは足場を組むだけでも10万円を超えてしまうことがあるのです。そうなると、テレビアンテナと屋根の修理費用で20万円を超える金額になってしまいますよね。そのため、どのくらいの被害かが分からないときは、専門業者に見積もりをしてもらうことも大切ですよ。
2 テレビアンテナの修理費用とは?
免責方式で火災保険に加入していても、免責金額によってはテレビアンテナの修理費用と近いということもあるでしょう。そこで、テレビアンテナの修理費用の相場を紹介します。自分が加入する火災保険の免責金額と比較して、必要なときは火災保険のプランを見直すようにしましょうね。
2.1 テレビアンテナの修理費用の相場は?
テレビアンテナの修理費用の相場は、次のようになっています。
テレビアンテナの種類 | 修理費用の相場 |
---|---|
地デジアンテナ(交換) | 約15,000円~ |
BS・110度CSアンテナ(交換) | 約20,000円~ |
地デジアンテナ(再設置・調整) | 約5,000円~ |
BS・110度CSアンテナ(再設置・調整) | 約5,000円~ |
ブースター(交換・設置) | 約10,000円~ |
点検 | 約3,000円~ |
テレビアンテナの修理費用の相場はこのようになっています。しかし、テレビアンテナの状態や家屋の状況などによって修理に必要な作業内容が異なるため、修理費用の相場よりも高くなることがあるのです。もしもテレビアンテナの修理費用の見積もりが相場よりも高かったとしても、慌てずに修理に必要な作業内容などを確認してみてください。
また、テレビアンテナは風によってずれただけでもテレビが映らなくなることがあります。特にBS・110度CSアンテナなどは、ほんの少し角度がずれただけでも映らないことがあるので要注意。もしもテレビの映りが悪くなったと感じたときは、専門業者にアンテナの状況を点検してもらうと良いでしょう。再設置などが必要なときは、修理費用として保険が適用されることもありますよ。
2.2 保険で修理する場合はどうする?
火災保険でテレビアンテナを修理するときは、慌てないことがポイント。慌てて修理してしまうと、本当にテレビアンテナが倒れたのか、損壊したのかなどが分からなくなります。まずは、テレビアンテナを確認して、写真撮影しておくことが良いでしょう。
ただし、屋根に上らないと見えない場合などは、無理をしないことが重要。不要のケガを負ってしまうかも知れません。そういう場合は、保険会社の人に確認してもらうか、テレビアンテナを修理するときに業者の人にアンテナの状態を撮影してもらっておくと良いですよ。
また、テレビアンテナの修理を専門で行っている業者や地元の電気屋さんなどは、保険会社への請求がスムーズにできるような手順を心得ています。そのため、火災保険でテレビアンテナを修理することを伝えて、保険を適用するために必要なことを教えてもらうと分かりやすいでしょう。
いつ、どういう自然災害でテレビアンテナが被害を受けたのか、テレビアンテナの状況はどうか、修理費用はいくらだったかなど、しっかりとチェックしておきましょう。細かいことですが、一つ一つを確認しながら請求書などを残しておけば、保険金もスムーズに支払われるはずですよ。
3 まとめ
テレビアンテナが台風などの自然災害で倒れた場合の修理について解説してきました。自然災害の被害は火災保険で補償されるため、自分が加入する火災保険や地震保険をチェックしておくようにしましょうね。
また、テレビアンテナの修理費用の相場も紹介しましたが、状況によって修理費用が異なる場合があります。屋根の修理などが必要になった場合でも慌てないようにしてくださいね。