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キッチンのレンジフードの適切な高さは?低い時、高い時の調整工事も

キッチンのレンジフードの適切な高さは?低い時、高い時の調整工事も

キッチンのレンジフードは高さも大切ですよね。レンジフードが高すぎても低すぎても、料理をするときの効率は落ちてしまいます。

そこで、レンジフードの標準的な高さについて解説します。レンジフードはどのくらいの高さにするべきなのか、レンジフードの高さが高かったり低かったりするときの調整工事はどうすれば良いのかなども解説していきます。

目次

    1 レンジフードの標準的な高さと消防法

    キッチンのレンジフードが高すぎると十分に換気しないですし、低すぎると料理の邪魔。換気の効率を考えながらも自分に合う高さにしておけなければいけないのが、レンジフードと言えますよね。しかし、レンジフードの高さを自由に決めることはできません。なぜならば、レンジフードの高さは法令によって決められているからです。

    キッチンのレンジフードは「厨房設備」に分類されます。レンジフードはこの厨房設備に関する法令の規定を守って設置することが義務づけられているのです。そして、レンジフードの高さが関係する法令は、主に消防法・火災予防条例、建築基準法。そのほか、いくつかの法令によって、レンジフードを設置する高さなどが決められることになります。

    レンジフードの高さは、これらの法令に次のように規定されています。

    法令 内容(関連項目の一部抜粋)
    消防法・火災予防条例
    • グリスフィルターは加熱器具から80cm以上離す
    (電磁調理器・電気レンジにも適用)
    建築基準法
    • 火源、調理機器からフード下端までが100cm以下にする

    こちらはレンジフードの高さに関する法令の項目の一部抜粋。また、分かりやすいように書いているため、法令に書かれている内容そのままではないこともご理解ください。

    さて、この消防法・火災予防条例と建築基準法によれば、レンジフードは調理器具からの高さが「80~100cm」の範囲に設置しなければならないことになります。もちろん、この範囲内であれば、レンジフードの高さは調整可能。ただし、実際にはレンジフードの排気量やサイズなど、様々なことを考えたうえで設置する高さが決まるため、レンジフードの高さの調整が難しい場合があることも理解しておきましょう。

    例えば、IHの場合はガスコンロのように調理中に上昇気流が起こるということはありません。そのため、IHを使うときのレンジフードの高さは、ガスコンロの場合よりも低めにするということが一般的。そうすることでレンジフードの換気能力を引き出しているのです。

    2 レンジフードの高さの決め方と高さが合わないときの対処法

    レンジフードの高さはシステムキッチンを交換するとき、または最初にシステムキッチンを設置するときに十分に考えることが必須。一般的にシステムキッチンを設置するときに施工業者の言いなりになるのではなく、必ず自分が主導でレンジフードの高さを決めるようにすれば、レンジフードの高さが合わなくて困るということもなくなりますよ。

    また、レンジフードの高さを決めるためには、キッチンの高さが重要。国内で流通しているキッチンの高さは80cmや85cmなど、5cm刻みになっています。そのため、自分が最も使いやすいキッチンの高さを決めることで、自然とレンジフードの高さも決まってくるのです。

    一般的にキッチンの高さは、次のように決めると良いとされています。

    • 「身長÷2+5cm」
    • 「ひじの高さ-10cm」

    最近では後者の「ひじの高さ」を基準にキッチンの高さを決めるのが主流。この決め方にすると、キッチンを使うときに腰などへの負担を軽減することができて良いとされています。標準的な体型の場合は前者の計算方法でも良いのですが、近年はスタイルの良い人も増えていて、従来の計算方法が合わない人も増えているのです。十分に注意しておきましょう。

    まずは、ひじの高さを基準にして、そこから10cm低い高さを基にキッチンの高さを決めましょう。キッチンの高さが決まれば、あとは料理をする人が頭を打たないようにレンジフードの高さを決定。料理をする人の身長を考えてレンジフードの高さを決めてください。

    また、キッチンを夫婦で使う場合などは、よく使う人の身長に合わせることが良いでしょう。料理をする頻度がほぼ同じで、夫婦間の身長差が大きい場合には、身長が高いほうにキッチンやレンジフードの高さを合わせておくほうが良いかも知れません。身長が低いほうが料理をするときには踏み台などを使うという工夫もできますが、身長が高い人がレンジフードに頭をぶつけないように料理をするのは大きな負担になりますからね。

    そのほか、レンジフードの位置が低いと感じる場合には、調理器具に「ガスコンロを選ぶ」という方法があります。上で解説したように、ガスコンロの場合は調理中に上昇気流が発生。そのため、ガスコンロを使用する場合はIHよりもレンジフードを高い位置に設置することが一般的となります。一方で、IHは換気効率を向上させるために、ガスコンロの場合よりもレンジフードを低めに設置することになるため、レンジフードが低いと感じることが多くなるのです。

    レンジフードは調理中に目の前にあるのですから、どうしても高さが気になります。システムキッチンを設置するときにはショールームでレンジフードの高さを実際に感じてみることも重要です。さらに注文住宅などでシステムキッチンとレンジフードを設置する場合は、横にある「吊戸棚の高さ」を気にしないことも大切なポイント。

    システムキッチンの場合、吊戸棚とレンジフードの高さを合わせると見栄えも良くなるため、業者から吊戸棚と高さを合わせるように言われることもあります。しかし、これは大きな間違い。吊戸棚とレンジフードの高さを合わせてしまったばかりにレンジフードが低い位置に設置されたという人も少なくないのです。特に身長が高い人が調理する可能性がある場合にはレンジフードの高さを十分に計算して、不用意に吊戸棚と高さを合わせたりしないようにしましょう。

    レンジフードの高さの決め方

    3 レンジフードの高さの調整工事

    レンジフードの高さは法令に規定があります。そのため、自由な高さにレンジフードを設置することはできませんが、法令の規定内で調整することは可能。具体的には火源から「80~100cm」の範囲内で調整して工事することができるのです。

    しかし、レンジフードの高さの調整工事は、基本的には専門業者に任せるべきです。すでに解説したように消防法や建築基準法など、法令による設置位置の規定もありますし、場合によっては「電気事業法」などが関係することもあります。これらは自身の安全に関わることですから、知らなかったでは済まされないことです。自分で調整するよりも、専門業者とよく相談したうえでレンジフードの高さを調整しましょう。

    4 まとめ

    レンジフードの標準的な高さや高さを調整する方法などについて解説してきました。レンジフードは消防法などで設置する高さが決められています。しかし、レンジフードを設置する高さには幅もあるため、その範囲内で頭をぶつけない高さに上手に工夫しながら決めてください。

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