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太陽光発電は蓄電池と併用する?価格や補助金、発電方法を比較

太陽光発電は蓄電池と併用する?価格や補助金、発電方法を比較

太陽光発電と蓄電池は相性が良いと言われていますが、併用することでどのように変わるのでしょうか。このページでは、併用するメリット、深夜電力や買取制度との関係についてご紹介します。

目次

    太陽光発電と蓄電池を併用する?

    太陽光発電と蓄電池を併用する大きなメリットとして、電気を自給自足できること、電気代を下げられることが挙げられます。

    ① 電気を自給自足できる

    昼間は太陽光で発電した電気を使い、余った電気を蓄電池に貯めておくことで太陽光で発電できない夜間や天候が悪いときの電気もまかなうことができます。

    災害時など、停電してしまったとき、太陽光発電のみだと夜間や天候が悪い時は電気を十分に供給できません。しかし、余った電気を事前に蓄電池に貯めておけば、そのようなときでも電気を供給できるので安心です。例えば、1日約1.4Wh※電気を使うとすると、7kWhの蓄電池を併設して事前に電気を貯めておけば、太陽光発電が十分にできなくても5日程度はまかなうことができます。

    ※照明(8時間)、テレビ(3時間)、電子レンジ(15分)、電気ケトル(15分)、携帯電話充電器(2時間、4台)として計算しています。

    ② 電気代を下げられる

    太陽光発電している間、自分が使う電気を発電した電気でまかない、余った電気を蓄電池に貯めておくことで、電力会社から買う電気の量を減らすことができます。深夜電力を利用して電気代を下げる場合については下の「深夜電力との関係」をご覧ください。

    深夜電力と太陽光発電の関係性を解説

    1日の電力使用量/電気料金

    太陽光発電のみの場合の発電する電力と使用する電力の関係は上の図のようになります。太陽光発電のできない夜間や十分に発電できない早朝などは、まかないきれない電気を電力会社から買い(上の図の濃い水色の部分)、昼間は太陽光で発電した電気を使います(上の図の薄い水色の部分)。太陽光発電で余った電気(上の図のオレンジ色の部分)は電力会社に売る、あるいは蓄電池に貯めておくことができます。

    電気料金メニューが時間別電灯や季時別電灯、深夜電力の場合、太陽光発電のできない夜間の電気料金単価は低い(13円程度)代わりに、太陽光発電のできる昼間の電気料金は割高(20円から35円程度)です。

    上の図では太陽光で発電する電気が使用する電気の量を上回っていますが、日中の電気の使用量が多い家庭や曇や雨のときは太陽光発電だけではまかないきれないこともあります。太陽光発電ではまかないきれない場合、昼間の割高な電気を買わねばなりません。そのようなときに役立つのが蓄電池です。深夜の安い電気を蓄電池に貯めておき、電気料金の高い昼間にそれを利用することで、太陽光発電だけではまかないきれないときも昼間に電力会社から買う電気を減らすことができます。日中の電気の使用量が少ない家庭では、蓄電池も併用することで、 昼間に買う割高な電気をほぼゼロにすることができるのです。

    シングル発電とダブル発電のメリット

    このページでは、住宅用太陽光発電(設置容量が10kW未満)と蓄電池を併用する場合をご紹介します。住宅用をお使いの場合は余剰買取が適用されます。余剰買取では、自分が使う電気を発電した電気でまかない、余った電気があれば電力会社が買い取ってくれます。

    太陽光発電と蓄電池を併用する場合、シングル発電、ダブル発電の2種類の発電方法があります。

    シングル発電

    以下のような条件で蓄電池を使用し、蓄電池によって売る電気の量が増えない(押し上げ効果なし)場合はシングル発電と呼ばれます。

    • 太陽光で発電する電気が使う電気よりも少ない時間帯は蓄電池も放電することでまかない、太陽光で発電する電気が使う電気を上回り始めたら蓄電池が放電しなくなる
    • 配線が明確に分かれている

    この場合の買取価格、買取期間は以下の表の通りです。

    発電の種類 太陽光発電のみ
    出力制御対応機器設置義務 なし あり
    買取価格
    (1kWhあたり)
    31円 33円
    買取期間 10年間

    ダブル発電

    太陽光で発電した電力を売っている間も蓄電池の放電を行い、蓄電池によって売る電気の量が増える(押し上げ効果あり)場合はダブル発電と呼ばれます。この場合の買取価格、買取期間は以下の表の通りです。

    発電の種類 ダブル発電
    出力制御対応機器設置義務 なし あり
    買取価格
    (1kWhあたり)
    25円 27円
    買取期間 10年間

    シングル発電と比べて買取価格は下がりますが、電気料金メニューが時間別電灯や季時別電灯、深夜電力の場合、「深夜電力との関係」の項目でご紹介した方法を活用すると、お得に電気を使うことができます。深夜の安い電気を蓄電池に貯めておき、昼間にそれを使うことで、割高な昼間の電気を使うより電気料金を減らすことができます。さらに余剰買取では、蓄電した電気を使うぶん、太陽光で発電した電気は多く余るため、電力会社に買い取ってもらう電気が増えます。全体を発電した電気、青い部分を使用する電気、黄色い部分を売る電気とすると、太陽光発電のみの場合は以下の図のようになります。蓄電池を併用すると、使用する電気のうち一部が蓄電池でまかなわれ、その分発電した電気を使わなくて済む(以下の図の破線の部分)ので、売る電気は以下の図の黄色い部分のようになります。

    発電した電気に占める売る電気の割合

    この方法で買い取ってもらう電気が増えたとしても、それは深夜に買って蓄電しておいた電気なので、実質的には売る電気の量は増えていません。しかし、買う電気の価格は1kWhあたり13円程度、売る電気の価格は1kWhあたり25円あるいは27円であるので、蓄電池による売る電気の見かけの増加分(上の図の破線で囲まれた部分)では1kWhあたり12円あるいは14円の差額が生まれるのです。

    ただし、深夜に電力会社から安く買った電気を太陽光で発電した電気として売ると、「電気ロンダリング」として不正行為となってしまいますので、それを防ぐシステムを搭載した機器を選ぶ、配線を確実に分けるなどの注意が必要です。

    シングル発電とダブル発電、どちらを選ぶ?

    では、電気を売ることを念頭に置いた場合、シングル発電とダブル発電はどちらを選んだら良いのでしょうか。その決め手となるのが日中の電気と発電した電気のバランスです。

    日中あまり電気を使わない、あるいは太陽光発電の出力が大きい家庭では、使う電気より発電した電気の方が多くなりやすいため、蓄電池による押し上げ効果がなくても売る電気を確保しやすくなります。シングル発電はダブル発電より買取価格も高いため、このような家庭ではシングル発電の方が向いているでしょう。

    一方、日中にたくさん電気を使う家庭では、蓄電池による押し上げ効果なしでは売る電気を確保しづらくなります。売る電気を増やすには、事前に電気を蓄電池に貯めておき、昼間にそれを使うことで、太陽光で発電した電気を余りやすくするのが効果的です。ダブル発電はシングル発電より買取価格は下がりますが、このような家庭ではダブル発電の方が向いているでしょう。

    日中あまり電気を使わない
    太陽光発電の出力が大きい
    シングル発電
    日中にたくさん電気を使う家庭
    太陽光発電の出力が小さい
    ダブル発電

    このように、太陽光発電に加えて蓄電池を併用することで、電気の供給の面でも、電気代の面でも大きなメリットがあります。このページを参考に、太陽光発電と蓄電池の併用をご検討ください。

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