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ハウジング・マルチエアコンの設置にはいくらかかる?本体価格や工事費用を紹介

ハウジング・マルチエアコンの設置にはいくらかかる?本体価格や工事費用を紹介

一般的な家庭用のエアコンと言えば、本体を壁に取り付けている壁掛け式のルームエアコンですが、ハウジングエアコンは本体を天井や壁に埋め込んであるエアコンです。ルームエアコンの価格や取り付け費用などについては、家電量販店や事業者などによって多少異なりますが、おおよそ予想の付くものですね。

しかし、あまり出回っていないハウジングエアコンとなると、本体価格も取り付け費用も予想が付かないのではないでしょうか。そこで今回は、ハウジングエアコンの本体価格の比較や取り付け費用についてお伝えしていきます。

目次

    1 ハウジングエアコンの種類と特徴

    オフィスなどの天井に埋め込みされているエアコンや、ホテルなどの壁に埋め込みされているエアコンがありますが、こうした業務用エアコンの特徴をそのまま家庭用のエアコンにしたものハウジングエアコンといいます。ハウジングエアコンには、天井埋め込み型と壁埋め込み型の他にも、床据え置き型があります。

    1.1 天井埋め込み型

    天井埋め込み型は天井裏に本体を埋め込むため、壁掛型のようにエアコンが主張することがありません。フラットな状態で天井に収まりますので、スッキリとした印象となります。部屋全体に気流が流れるようになるため、広い空間でも隅々まで快適です。また、最近は省エネ設計のものもあるため、光熱費の節約にもなります。

    1.2 壁埋め込み型

    壁埋め込み型も壁にフラットな状態で埋め込まれるため、スッキリとした印象になります。和室用のグリルもあるため、和室の雰囲気を損ねることがありません。もちろん、洋室用のグリルもあります。また、最近は省エネ設計のものもあるため、従来のものよりも光熱費の節約になります。

    1.3 床据え置き型

    冬場の寒い季節には、暖かい空気が上に上がってしまうため、天井が高い場合には足元が冷えてしまうことがありますが、床据え置き型であれば足元から部屋全体に暖かい空気を送るため、足もとから暖かくなります。LDKやデスク下などにも向いています。

    ハウジングエアコンの種類

    2 ハウジングエアコンの本体価格

    ハウジングエアコンはメーカーにより製品の機能が異なりますし、独自の保証などもありますので価格にも幅が出てきます。ここでの本体価格では室外機も含まれますので、マルチエアコンの場合には室外機は別途となり価格が異なりますが、今回は室内機・室外機を含んだ金額で、ダイキン・三菱電機・日立・パナソニックの4社で比較していきます。また、今回はパンフレットなどのメーカー希望小売価格にて調べており、一般消費者向けの販売価格は販売する事業者によって異なりますので、注意してください。

    2.1 天井埋込型の価格

    天井埋め込み型の場合には、別売りのフラットパネルも含んだ金額になります。なお、配管などは別途となります。

    【1方向(シングルフロー)タイプ 12畳用】

    メーカー ダイキン 三菱電機 日立 パナソニック
    品番 S36RCRV MLZ-GX3617AS RAP-36SC2 CS-B369CC2
    消費電力 暖房:1330W
    冷房:930W
    暖房:1370W
    冷房:980W
    暖房:1460W
    冷房:1030W
    暖房:1400W
    冷房:1270W
    能力 暖房:4.8kW
    冷房:3.6kW
    暖房:4.8kW
    冷房:3.6kW
    暖房:6.7kW
    冷房:5.6kW
    暖房:4.8kW
    冷房:3.6kW
    省エネ基準 110% 106% 100% 104%
    希望小売価格
    (工事費別)
    580,000円
    (税別)
    455,000円
    (税別)
    495000円
    (税別)
    395,000円
    (税別)

    <2020年8月調べ>

    【2方向(ダブルフロー)タイプ 16畳用】

    メーカー ダイキン 三菱電機 日立 パナソニック
    品番 S50RGV MLZ-W5017AS RAP-50DC2 CS-B509CW2
    消費電力 暖房:2040W
    冷房:1590W
    暖房:1910W
    冷房:1950W
    暖房:2050W
    冷房:1740W
    暖房:2170W
    冷房:1890W
    能力 暖房:6.3kW
    冷房:5.0kW
    暖房;6.3kW
    冷房:5.0kW
    暖房:6.3kW
    冷房:5.0kW
    暖房:6.3kW
    冷房:5.0kW
    省エネ基準 104% 106% 104% 106%
    希望小売価格
    (工事費別)
    625,000円
    (税別)
    615000円
    (税別)
    600,000円
    (税別)
    675,000円
    (税別)

    <2020年8月調べ>

    2.2 壁埋め込み型の価格

    壁埋め込み型の場合には、別売りのグリル価格も含んだ金額となります。なお、配管などは別途となります。

    【和室グリル 10畳用】

    メーカー ダイキン 三菱電機 日立 パナソニック
    品番 S28RMV MTZ-2817AS RAJ-36D2 CS-B289CK2
    消費電力 暖房:1040W
    冷房:630W
    暖房:1010W
    冷房:660W
    暖房:1390W
    冷房:990W
    暖房:1070W
    冷房:790W
    能力 暖房:4.0kW
    冷房:2.8kW
    暖房;3.8kW
    冷房:2.8kW
    暖房:4.8kW
    冷房:3.6kW
    暖房:4.0kW
    冷房:2.8kW
    省エネ基準 105% 107% 106% 103%
    希望小売価格
    (工事費別)
    408,400円
    (税別)
    411,000円
    (税別)
    432,000円
    (税別)
    366,000円
    (税別)

    <2020年8月調べ>

    2.3 床置き型の価格

    コンパクトなボディで色もホワイトとブラウンがあります。なお、配管などは別途となります。

    【10畳用】

    メーカー ダイキン 三菱電機 日立 パナソニック
    品番 S28RVRV-W MUFZ-2817AS 取扱いなし CS-289CY2
    消費電力 暖房:1020W
    冷房:670W
    暖房:990W
    冷房:720W
    暖房:980W
    冷房:620W
    能力 暖房:4.0kW
    冷房:2.8kW
    暖房;4.0kW
    冷房:2.8kW
    暖房:4.0kW
    冷房:2.8kW
    省エネ基準 101% 105% 107%
    希望小売価格
    (工事費別)
    410,000円
    (税別)
    375,000円
    (税別)
    オープン価格
    約197,000円~
    (税別)

    <2020年8月調べ>

    パナソニックの床置き型は、オープン価格となっているため販売店によって大きく価格が異なります。

    3 ハウジングエアコンの新規取り付け工事費用

    ハウジングエアコンの中でも天井埋め込み式や壁埋め込み式は、天井や壁の工事が必要となるため、多くが新築やリフォーム時に取り付けることが多くなります。これは、既存の天井や壁などにエアコンをはめ込むためのスペースが必要なことや、配管部分や電力の供給部分が一般の壁掛け式エアコンとは異なるからです。

    また、天井埋め込み式や壁埋め込み式のエアコンの新設は、天井裏や壁の内側に配管とコンセントを設置する必要があります。もし、既存の天井や壁に埋め込み式のエアコンを新規で設置を考えているのであれば、設置が可能かどうかをまず専門の業者に確認をしてもらうようにしましょう。

    3.1 新規取付工事はいくらかかる?

    ハウジングエアコンの新規取り付け工事の標準工事については、エアコンの能力(馬力)によって異なりますが、おおよそ以下のようになります。

    【ハウジングエアコン標準工事(配管含む)】

    エアコン能力 天井・壁埋め込み型 床据え置き型
    ~2.8kW 約54,000円 約29,000円
    3.2kW~4.0kW 約58,000円 約34,000円
    5.0kW~7.1kW 約63,000円 約39,000円

    標準工事の内訳としては、次のようになります。

    • 配管貫通工事(1カ所)
    • 露出配管工事4mまで(露出されている配管部分のテープ巻き処理)
    • 冷媒・排水配管工事4mまで

    これ以外に別途必要な工事費用については、

    • 室外機の据置場所が特殊な場合(壁吊りや特殊架台など)
    • 室外機・室内機の運搬費
    • 配管カバーを樹脂製や金属製の化粧カバーにした場合
    • 配管の貫通場所がコンクリート・タイル・ALCなどの場合
    • 電源工事
    • 追加部材や工事車両の駐車場代などの雑費

    などがあります。

    また、冷媒・排水配管工事は室外機をどこに設置するかによって変わりますし、どのように配管を設置するかということや室外機の設置場所などによっても費用が大きく変わります。約10万円~15万円ほどの金額を見込んでおくのがよいでしょう。

    もちろん、天井埋め込み式や壁埋め込み式を新規で後付けする場合はリフォーム費用も必要となります。床据え置き型を除いてハウジングエアコンの新規工事は高額になることが多いですので、専門業者にしっかり調査と見積もりをしてもらうことが大切です。

    ハウジングエアコンの新規取付工事費用

    4 ハウジングエアコンの入れ替え工事費用

    エアコンの耐用年数は平均10年程度と言われていますので、古くなったハウジングエアコンを最新の機器に入れ替える場合の工事についても確認していきましょう。

    4.1 入れ替え工事にかかる日数

    入れ替え工事については、ほとんどの場合が約1日で完了します。ただし、設置条件によっては異なります。例えば、リフォームが必要な場合や配管などの状態、室外機の設置場所によっては1日で完了しない場合もありますので、入れ替えの際には専門業者に相談をしましょう。その際には、部屋にある家具の移動が必要なのか、養生はどのようにするのかなどについても確認すると良いでしょう。

    4.2 入れ替えにかかる工事費用はいくらかかる?

    ハウジングエアコンが古くなり、新しい機器に交換する場合でも、新規で設置する場合と標準工事費用は変わりません。もし配管交換の必要がない場合は、標準工事費用より配管工事の費用が差し引かれます。

    また、標準工事費用に加えて必要な費用としては

    • エアコンの撤去費用
    • エアコンの処分費用

    などがあります。

    これに加えて、別途必要が工事費用として

    • 室外機の据置場所が特殊な場合(壁吊りや特殊架台など)
    • 室外機・室内機の運搬費
    • 配管カバーを樹脂製や金属製の化粧カバーにした場合
    • 追加部材や工事車両の駐車場代などの雑費

    などがあります。もちろん、今までの配管が使用できない場合は、追加の冷媒・排水配管工事費用は必要となります。ただし入れ替え工事の場合には、天井や壁のリフォーム費用は基本的に必要がありません。もしエアコンの幅が違った場合でも、業者によっては専用パネルなどで開口部をふさぐことも可能です。

    5 ハウジングエアコンの取り付け工事の手順

    ハウジングエアコンの天井埋め込み型や壁埋め込み型のエアコンの取り付け工事はどのように行うのか、取り付けができるのか不安な方もいることでしょう。では、天井埋め込み型や壁埋め込み型のエアコンの取り付け工事例を確認していきます。

    5.1 取り付け場所の事前調査をする

    事前調査では、天井埋め込み型・壁埋め込み型エアコンを取り付ける前に、実際に設置場所の状況を確認します。新たに天井埋め込み型や壁埋め込み型のエアコンを取り付ける場合には、天井裏や壁の内側にスペースが必要となりますので、そのスペースがあるかどうかを確認します。また、設置に耐えうる天井や壁なのかについて、エアコンの取り付け場所と照明と干渉しないかどうか、エアコンの電源についてなど確認をします。

    ハウジングエアコンの取付工事

    5.2 取り付け工事の手順

    【新設の場合】

    1. 天井の木枠が組まれている部分にエアコンを設置するスペースを作ります。

    2. スペースに専用の金具を付けて、エアコンをはめ込みます。

    3. 冷媒管とドレン管を天井裏に通していきます。

    4. 配管に結露防止をして、室外機に接続をします。

    5. 天井クロスなどをきれいにした後、室内機の化粧パネルを取り付けます。

    6. 試運転をして完了です。

    【入れ替えの場合】

    1. 部屋の養生を行います。

    2. 古いエアコンを取り外して、天井部分を開口します。

    3. 冷媒管とドレン管の状態を確認し、古い場合は交換をします。

    4. エアコンがぴったりと治まるように間口のサイズを調整します。

    5. 配管に結露防止をして本体をはめ込みます。

    6. 化粧パネルを取り付けます。

    7. 室外機に配管を接続します。

    8. 試運転をして完了です。

    6 ハウジングエアコンのメンテナンス費用

    エアコンの内部には湿気があるため、ホコリが付着してしまいます。そのまま放置するとカビの原因にもなりかねません。壁掛型のルームエアコンや据え置き型のハウジングエアコンであれば自身でメンテナンスもできますが、天井埋め込み型や壁埋め込み型の場合には、メンテナンスは煩雑になってしまいます。

    こうしたメンテナンスの費用としては、13,000円程度が相場となります。できれば定期的にメーカーでメンテナンスの依頼をするのがおすすめです。

    ハウジングエアコンのメンテナンス費用

    7 まとめ

    ハウジングエアコンは10畳以上の部屋に対応していますので、部屋の広さに合ったエアコンを選びましょう。メーカーごとにさまざまな機能があります。パンフレットなどで確認するといいですね。また、どんなタイプのエアコンを設置するかを迷っている場合には、実際に専門業者に相談をするのがおすすめです。

    また、設置を依頼する業者はしっかりと見極めることも大切です。たとえば、家電量販店の下請け業者の場合、ハウジングエアコンの取り付け経験がほとんどない場合があります。ハウジングエアコンの専門知識があり取り付けを扱っている業者を選ぶようにしてください。配管工事をしっかりと行わないと、結露などが起こり天井から水漏れをする原因となってしまいます。

    また、取り付け工事を行う前には、必ず現地調査と見積もりを確認しましょう。納得した上で工事を進めることが大切です。

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