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ガスコンロの都市ガスとプロパンガスの違いは?切り替えはできるの?

ガスコンロの都市ガスとプロパンガスの違いは?切り替えはできるの?

ガスコンロで使うガスは、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類があります。引っ越しでガスの種類が変わると、ガスコンロなどがそのまま使えるのか、分からないですよね。

そこで、都市ガスとプロパンガスの違いについて詳しく解説します。都市ガスとプロパンガスを間違った場合はどうなるのか、プロパンガスから都市ガスに切り替えることはできるのかなど、ガスに関する疑問にお答えしますよ。

目次

    1 都市ガスとプロパンガスの違いとは?

    まずは、都市ガスとプロパンガスの違いを明確にしましょう。それぞれのメリットやデメリットも紹介するので、参考にしてください。

    1.1 都市ガスとは?

    都市ガスは、海外から輸入される「LNG(液化天然ガス)」が主成分のガス。成分名はメタンで、地中に埋められたガス管を通して送られてきます。ただし、自宅までガス管が通っていることが条件で、ガス管がない場合には都市ガスを使うことができないのです。

    都市ガスのメリット 都市ガスのデメリット
    • 料金が安い
    • 必要なときに自由に使える
    • 安全性に優れる
    • 初期費用が高い
    • ガス会社で成分が異なる
    • 熱量が低い
    • 災害からの復旧に時間がかかる

    都市ガスとプロパンガスを比較して選ぶときの参考にしましょう。

    1.2 プロパンガスとは?

    プロパンガスは、海外から輸入される「LPG(液化石油ガス)」が主成分のガス。成分名はブタン・プロパンで、ガスが入ったボンベを設置してそこから供給されます。都市ガスと違って、プロパンガスの入ったボンベを設置するスペースが必要です。また、プロパンガスはLPガスとも呼ばれています。

    プロパンガスは、都市ガスと違って自由に販売店を選択することが可能。より安い価格でプロパンガスを販売している事業者を選んで契約することで、光熱費を抑えることができるのです。ただし、都市ガスと比較すると、プロパンガスのほうが料金は高い傾向にあります。

    プロパンガスのメリット プロパンガスのデメリット
    • 初期費用が安い
    • 災害からの復旧が早い
    • 熱量が高い
    • 料金が高い
    • 料金が変動する
    • ボンベの設置スペースが必要

    プロパンガスと都市ガスを比較して選ぶときの参考にしましょう。

    1.3 都市ガスとプロパンガスの違い

    都市ガスとプロパンガスの違いは、それぞれのメリットやデメリットで紹介した項目も入ります。しかし、それ以外にも都市ガスとプロパンガスには違いがあるので、その点を含めて比較しながら解説。

    比較ポイント 都市ガス プロパンガス
    重さ 空気より軽い 空気より重い
    供給方法 地中のガス管から供給 ボンベで供給
    熱量
    (1立方メートル当たり)
    約11,000kcal 約24,000kcal
    全国の平均的な料金
    (H25資源エネルギー庁)
    162.85円 303.33円
    ガス機器の表示 12A、13Aなど LPGなど
    ガス警報器の位置 天井付近 床面付近

    まず注目したいのは、都市ガスとプロパンガスの重さの違い。同じようにガスコンロで使えるのですが、その重さは全く異なります。特に都市ガスは空気より軽く、万が一ガス漏れがあっても天井付近に溜まったり、換気口などから外へ逃げたりするため、都市ガスのほうが安全性は高いとされているのです。

    もちろん、ガス漏れを感知する警報機もそれぞれの重さに合わせた位置に取りつけられています。そのため、自宅のガスの種類が分からない場合には、ガス漏れを知らせる警報機の位置を確認。それを見れば、都市ガスかプロパンガスかが分かる仕組みになっているのです。

    また、熱量はプロパンガスのほうが2倍以上もありますが、ガスコンロなどを使う場合にはその違いを感じることはないと言えます。なぜならば、都市ガス用のガスコンロは熱量が少ない分だけ、ほとんどはガスが多めに出る仕組みになっているからです。ですから、その違いを感じる人はほぼいないと言えますよ。

    そして、大きな問題がガスの料金。一覧で紹介しているのは、資源エネルギー庁が平成25年に報告した内容の抜粋です。これによると、プロパンガスのほうが「約1.86倍」も高い料金になっています。プロパンガスの場合は事業者ごとに料金が異なるため、価格がこれ以上の違いになることもあるのです。プロパンガスを契約する場合には、十分な注意が必要と言えますよ。

    都市ガスとプロパンガスの違い

    2 都市ガスとプロパンガスを間違えると?

    都市ガスとプロパンガスのガスコンロは異なるため、ガス機器には上で紹介したような分かりやすい表示があります。しかし、間違えてしまった場合はどうなるのでしょうか?

    2.1 危険なので要注意!

    都市ガス用とプロパンガス用のガスコンロは異なるため、必ずガス機器には表示がつけられています。上で紹介したような「12A・13A」や「LPG」などの表示もありますが、近年はより分かりやすい「都市ガス用」や「LPガス用」などの明記もあるのです。

    それでも、都市ガスとプロパンガスを間違えないとは言えませんよね。万が一、都市ガスとプロパンガスを間違えた場合は、次のような危険があるので要注意!

    • 炎の大きさが変わる
    • 一酸化炭素中毒のおそれがある
    • やけどを負うおそれがある
    • ガスコンロが故障するおそれがある

    ガスコンロの種類によっても異なりますが、都市ガス用とプロパンガス用のガスコンロを間違えて使ってしまうと、炎の大きさが変わります。特に都市ガス用のガスコンロをプロパンガスで使った場合は、異常に炎が大きくなるおそれがあるので要注意。思いがけない大きさの炎でやけどを負ってしまう事故にもつながり、細心の注意が必要と言えますよ。

    反対にプロパンガス用のガスコンロを都市ガスで使った場合は、炎が小さくなるだけなので、大きな危険はありません。それでも間違えたままで使い続けてしまうと、機器の故障や一酸化炭素中毒などのおそれもあるため、炎の大きさが変だと感じたときはすぐに使用を中止しましょう。

    都市ガスとプロパンガスの間違いを防ぐためにも、購入後に初めてガスコンロを使うときは、念のためにガス機器の表記を確認するくせをつけておきましょうね。

    2.2 ガスコンロの部品を交換する人もいるけれど……

    引っ越しによって都市ガスからプロパンガスに変わることもあります。ガスコンロを買い替えるのは勿体ないという理由で、ガスコンロの部品を交換して使い続ける人もいるそうですが、これは効率的ではありません。

    ガスコンロの部品を交換するなどして、対応するガスの種類を変えることができたとしてもその費用は実に高額。1万円以上かかることも珍しくないですし、そのくらいの金額を支払うのであれば、新しいガスコンロを購入するほうが良いと言えます。

    ガスコンロも経年劣化しますし、消耗する部品もあります。ある程度使っていたガスコンロであれば、新しいガスに対応する部品へ交換するよりも、ガスコンロ自体を新しくしたほうが良いのは言うまでもないですよね。ですから、ガスの種類が変わったときはガスコンロも交換。このように心がけておきましょう。

    ガスコンロとプロパンガスの切り替え

    3 プロパンガスから都市ガスに切り替える方法

    プロパンガスは料金が高いですし、ボンベの設置場所の確保なども大変です。それだけにプロパンガスから都市ガスに切り替えたいという人もいますよね。そこで、ここからは都市ガスへ切り替える方法を解説。

    3.1 切り替えができるかどうかを確認しよう!

    プロパンガスから都市ガスに切り替える場合、最初にすることは切り替え可能かどうかの確認。もちろん、自分で確認するのは無理ですよね。基本的にはガス会社に連絡して、ガス管の状況を確認してもらいます。また、中古住宅を購入する場合などは不動産会社に確認しても良いですよ。

    切り替えで最初に確認するのは「近くの道路に都市ガスの本管があるかどうか?」です。ガスの本管はガス会社が各家庭へガスを送る際に使っています。そこから各家庭にガス管を引くことで、各家庭でガスが使えるようになるのです。ですから、ガスの本管が近くにあれば、あとはそこからガスを引き込むだけ。工事の手間もあまりかかりません。

    一方で、近くの道路に都市ガスの本管がない場合もあります。その場合は、ガスの本管を延長してもらう必要があり、その費用の一部を負担しなければならなくなります。ガスの本管からの距離がかなり長い場合は諦めたほうが良いこともありますが、ある程度の距離であれば、近隣の住民と一緒にプロパンガスから都市ガスに切り替えることで負担額が軽減。困ったときは近隣住民と相談してみましょう。

    一般的にガスの本管を延長するときの費用はガス会社との折半。どのくらいの額をガス会社が負担するかはガス会社で異なりますが、東京ガスなどは「ガスメーターの能力×ガスメーターの個数」で負担額が決まります。つまり、その地域で都市ガスに切り替える家庭が多ければ、それだけガスメーターの能力や個数が増えるので、ガス会社の負担が増額。そうなれば、ガスの本管を新設する費用は負担しなくても良くなることになりますよね。

    ですから、プロパンガスから都市ガスに切り替える場合は、まずはガスの本管が近くにあるかどうかを確認してもらい、近くにない場合などは近隣住民と一緒に都市ガスへ切り替えるということが最善の策となりますよ。

    3.2 都市ガスへの切り替え工事の内容

    都市ガスへ切り替え可能な場合、いよいよ切り替え工事に入ります。ここからは都市ガスへ切り替えるときの流れ(工事内容)を一覧で紹介。

    流れ 工事内容
    現地確認・調査
    • 工事の下見をします
    • 見積もりのために調査を行います
    見積もり・契約
    • 見積もりをもらいます
    • 必要な工事費用を示されます
    • 見積もりに納得できれば契約します
    日程と工程の確認
    • 工事に必要な期間を確認します
    • 工事の流れを確認します
    • 敷地内の工事も必要なので日程を決めます
    各種手続き
    • 道路工事の許可などの手続きをします
    • プロパンガス事業者へ使用停止の手続きをします
    • 必要な手続きは状況で異なります
    工事開始
    • 実際に工事を始めます
    • 本管の新設工事を行います
    • 敷地までガスの引き込み管を設置します
    • 敷地内の配管工事をします
    切り替え
    • ガスメーターを設置します
    • ガス機器を設置します
    • ガスに異常がないかを確認します
    支払
    • 工事完了後に支払いを行います
    • 工費の目安は10~20万円程度
    • ガスの本管の位置で費用が変わります
    • 配管などで費用が変わります

    プロパンガスから都市ガスに切り替えると、各種ガス機器の取り換え、部品の交換なども必要。その分の費用も加味して、都市ガスへの切り替えを考えてください。

    もしも見積もりで費用が高額になる場合には切り替えを中断。それだけの費用を支払ってもプロパンガスから都市ガスに切り替えるメリットがあるかどうかを考えましょう。また、工事費用は業者でも異なります。複数の業者から見積もりを取ることも忘れないでくださいね。

    4 まとめ

    都市ガスとプロパンガスの違いや都市ガスへの切り替え方法について、詳しく解説してきました。プロパンガスは料金が高いので、都市ガスに切り替えたいと考えている人も少なくないでしょう。しかし、必ずしも都市ガスに切り替えられる訳ではないですし、切り替えられる場合でも費用が高額になることもあるので、慎重になってくださいね。

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