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太陽熱温水器の選び方

太陽熱温水器は、設置する場所の環境やご自宅に合っていなければ太陽熱の利用効率が落ちて、作れるお湯の量がガクッと減ってしまいます。せっかく太陽熱温水器を導入することにしたのに、製品選びが悪くてほとんどお湯を作れないなんて状況は、悔やんでも悔やみきれませんよね。それでは、ご自宅にぴったりの太陽熱温水器を選ぶときにはどのような点に着目すればよいのでしょうか?このページでは、太陽熱温水器を選ぶ際に気をつけておきたい3つのポイントをご紹介いたします。

Step1 太陽熱温水器のタイプを選ぼう!

太陽熱温水器は、様々な観点からいくつかのタイプに分けることができます。ここでは、3つの観点から太陽熱温水器のタイプを分け、それぞれの特徴についてご紹介いたします。

◎一体型 or 分離型

一つ目の観点は、集熱部分と貯湯槽部分が一体化しているか分離しているかです。集熱部分と貯湯槽部分が分離しているものを分離型、二つが一体化しているものを一体型と呼びます。それぞれの特徴は、以下の表をご覧ください。

タイプ 一体型 分離型
特徴 集熱部分と貯湯槽部分が一体化している 集熱部分と貯湯槽部分が一体化しておらず、分離している。
メリット
  • ・設置コストが比較的安価
  • ・コンパクト
  • ・工事を手軽に行うことができる
  • ・ほとんどの屋根に設置することが可能
  • ・プランの自由度が高い
デメリット ・設置できる屋根に制限がある ・設置コストが高くなる

一体型と分離型のどちらにするかは、後述する設置場所の問題に深くかかわります。たとえば、屋根の傾斜がそれほどきつくなく、屋根に十分な強度がある場合には一体型の製品を設置することができますが、傾斜がきつかったり、屋根の老朽化が進んで十分な強度がない場合には、重量のある一体型は設置することができません。屋根の向きによっては、集熱量を増やすためにあえて集熱板を増やした分離型の製品を設置することもあります。一体型と分離型のどちらを選ぶかは屋根の形状やご自宅の状態を考えずして決めることはできません。屋根の形状や状態を考慮に入れた上で、どちらかお選びください。

◎水を直接温める or 不凍液を利用して温める

二つ目の観点は、お湯を作り出す際に水を直接温めてお湯を作るのか、それとも一度不凍液を媒介するのかです。多くの太陽熱温水器では、冷たい水は集熱部分に流れ込んでおり、集めた熱エネルギーを用いてその水を直接温めます。しかしながら、寒冷な地域では太陽熱温水器内にある水が凍結してしまうことがあり、これは太陽熱温水器の使用不能や破損を引き起こしかねません。このような水の凍結による不具合や破損を防ぐために使用されるのが、水を直接温めるのではなく、一度不凍液を媒介して水を温めるタイプです。このタイプの製品は、屋根の上の集熱部分では不凍液を温めて、循環ポンプを用いて温めた不凍液を地上にある貯湯部に運び、貯湯部で温まった不凍液を用いて水を温めます。二つのタイプはどちらも一長一短。以下の表を参考に、ご自宅の環境等を考え合わせた上でどちらのタイプにするかお選びください。

タイプ 水を直接温めるタイプ 不凍液を媒介するタイプ
メリット
  • ・作りがシンプルなため、製品が安価
  • ・熱の利用効率が高い
  • ・水を汚染しにくい
  • ・寒冷地でも利用可能
デメリット
  • ・寒冷による水の凍結が起こりうる
  • ・水を汚染してしまうこともある
  • ・熱の利用効率が落ちる
  • ・製品コストが高い
  • ・循環させるために電源が必要
地域 ・主に温暖な地域で使用される

・主に寒冷な地域で使用される

◎平板型 or 真空管型

三つ目の観点は、太陽集熱器の仕組みです。以下の表をご覧ください。

タイプ 平板型 平板型の画像 真空管型 真空管型の画像
特徴 太陽集熱器が平たい板状になっており、表面は透明な強化ガラスで覆われている集熱器。熱を逃がさないよう、下部には断熱材が使用されている。 内部が真空のガラス管でできた集熱器。ガラス管の中には熱媒を通す管と集熱板があり、そのガラス管を多数並べた構造になっている。
メリット ・製造コストが安く、設置費用を節約可能
    ・熱の損失が少なく、効率がいい ・高温のお湯を作ることができる
デメリット ・100℃以上の水を作ることはできない ・製品コストが比較的高い

広く一般的なのは平板型ですが、魔法瓶と同様の仕組みで熱の損失を防いでくれる真空管型も注目を集めています。集熱器は、太陽熱温水器の核を成すもの。どちらを選ぶかは、どのように太陽熱温水器を使用したいかにかかわります。効率を求めるのか、それともコストダウンを求めるのか、太陽熱温水器に求めるものを整理しておきましょう。また、どちらのタイプにするかでコストも大きく変わってきますので、メリット・デメリットのほかに予算等も考え合わせた上で、どちらのタイプにするのかお決めください。

Step2 設置する地域の気候を選ぼう!

太陽熱温水器は太陽の熱エネルギーを利用する機器。つまり、設置する地域がどのような気候であるかによって、作れるお湯の量が変わってくるのです。太陽熱温水器の設置に向いていない地域に設置する場合は、相応の工夫が必要です。ここでは、太陽熱温水器の設置に向いている気候をご紹介するとともに、それに当てはまらない地域で設置する際に行う工夫のいくつかをご紹介いたします。

◎晴れの日が多い

まず一つ目についてご説明いたします。太陽熱温水器は太陽の熱エネルギーを利用する温水器なので、晴れている日が多い地域の方がたくさんのお湯を作ることができます。もし、晴れの日が少ないという地域にお住まいの方は、熱エネルギーをより多く取り入れられるよう工夫をしなければ成りません。そのときに行える工夫としては、「太陽熱温水器を増やす」「より大きい集熱器を使用する」「より集熱効率のいい製品を選ぶ」などが挙げられます。

◎積雪が少ない

雪は太陽熱温水器にとって天敵といって差し支えありません。集熱パネルの上に雪が積もるとお湯を作れなくなってしまいますし、雪の重みで機器が破損してしまうこともあります。また、あまり大きい製品を屋根の上に設置していると、雪下ろしの邪魔になってしまうことも。積雪が多い地域にお住まいの方は、購入の際に製品のサイズにご注意ください。また、プランの自由度が高い分離型を設置し、集熱パネルに雪が積もらない程度の傾斜をつけるなど、積雪への対策をしましょう。

◎台風・強風が少ない

台風や強風は、危機の破損の原因のひとつ。風にあおられてパネルが倒れてしまうなどのほか、酷い時には屋根に設置していた製品ごと飛ばされてしまうこともあり、大変危険です。台風や強風が多い地域にお住まいの方は、破損しにくい製品を選ぶことをお勧めします。また、設置する際は確実に固定することを忘れないようにしましょう。

以上に挙げた工夫の例は、ほんの一例にすぎません。そのほかにも、様々な工夫を施すことができます。設置や製品選びの際の具体的な工夫は、専門家に聞いてみるのが一番。もし「自分の地域は太陽熱温水器の設置に向いてないかも…?」と不安な方は、ショップに相談してみることをお勧めします。お住まいの地域にぴったりあった工夫を施し、より太陽熱温水器の長所を最大限生かしましょう。

Step3 設置する場所を選ぼう!

太陽熱温水器のタイプやお住まいの地域の環境を把握し終わったら、次はご自宅のどこに太陽熱温水器を設置するのか考えましょう。太陽の光を必要とする太陽熱温水器は、当然日陰になりにくいところに設置する必要があります。そのため、太陽熱温水器は一般的に屋根の上に設置することが多いです。設置場所である屋根の様子によっては選べるタイプが制限されたり、より多くのエネルギーを得られるよう工夫する必要があるので注意しましょう。たとえば、の項目で触れたとおり、屋根の傾斜がきつかったり、古くなって屋根の強度が落ちている場合は一体型の製品を設置することはできません。平らな屋根やベランダに設置する場合は、より太陽の熱エネルギーを効率的に得るために、架台を用いて集熱パネルに角度をつける必要があります。また、より多くの熱エネルギーを得るという観点から言えば、南向きの屋根に設置することが理想ですが、東側や西側にしか屋根がないご家庭はそれが不可能ですよね。そのようなご家庭の場合、より多くのお湯を作るためには一体型の製品を2台導入したり、集熱パネルを増やしたり、集熱効率の高い製品を選ぶ必要があります。

このように、ご家庭の設置場所の様相も製品選びには非常に重要な一要素となりますので、どこに設置する予定なのか、そこに設置するならどの程度お湯が作れてどの程度の工夫が必要なのか、あらかじめしっかり考えておくようにしましょう。この点についても、ショップに相談してみることをお勧めします。

ここまで太陽熱温水器を選ぶ際に注目したいポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたか?太陽熱温水器は、場所や気候など非常に多くの外部環境によって大きな影響を受けます。そのため、それら一つ一つを考えているとついつい思考がごちゃごちゃしてしまい、結局良い製品を選ぶことができなくなってしまいがち。まずは一度落ち着いて、一つ一つの項目を整理しながら考えましょう。このページがご家庭にとって使いやすい太陽熱温水器選びの一助となれば幸いです。

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